
はじめに
バンダイの「MG 1/100 ボール Ver.Ka」は、地球連邦軍の作業用ポッド「RB-79 ボール」を、カトキハジメ氏が監修してマスターグレード(MG)として立体化したモデルです。
シンプルな形状ながら、内部構造の緻密さや素材の質感表現など、Ver.Kaならではのリアリティが徹底的に追求された名キットです。
部品数が少なく組みやすい一方で、内部フレームや金属パーツによる構造表現、完成後の重量感とリアルな仕上がりが高く評価されています。
初心者から上級モデラーまで幅広く楽しめる完成度の高さが魅力です。
主なおすすめポイント
『リアルな作業ポッドディテール』
金属シャフトやゴム、リード線など異素材を組み合わせ、実機を思わせる質感を再現。工業的な雰囲気が漂う造形。
『カトキハジメ監修によるメカデザイン』
内部トラス構造や配線ディテールまで再現。
Ver.Kaシリーズ特有のリアルなメカニカル表現が光ります。
『少パーツながら高密度な完成度』
MGシリーズの中でもパーツ数は控えめですが、緻密なモールドやギミックにより“組んで楽しい・眺めて楽しい”仕上がり。
『付属品が充実』
整備員フィギュアや専用スタンドが同梱され、ディスプレイの幅が広がります。
『価格以上の満足度』
MGシリーズとしてはリーズナブルな価格設定で、コストパフォーマンス抜群。複数機購入して並べる楽しみも。
商品概要
• 登場作品:機動戦士ガンダム/機動戦士ガンダム0083
• デザイン監修:カトキハジメ(Ver.Ka仕様)
• 構造:内部フレーム+外装構成(MG特有の二重構造)
• リアルギミック:キャノン砲やアーム部に金属シャフト・リード線を使用
内部には細かなモールドが施され、機械内部の密度感を実感できます。
異素材の採用により、プラスチックモデルでありながらリアルメカの重厚さを再現しています。
発売情報・価格
• 発売日:2004年12月下旬
• 希望小売価格:2,860円(税込)
• 現在も再販されており、一般流通価格は2,500〜3,000円前後。
限定版として「メカニカルクリアVer.」もイベントやプレバンで登場しました。
商品仕様
• スケール:1/100
• 素材:PS・ABS・合成ゴム・金属シャフト・リード線
• 成型色:くすみブルー×ホワイト基調/内部フレームはグレー系
• サイズ:全高 約9.5cm
• ランナー数:5〜6枚(MGとしては少なめ)
• マーキング:Ver.Ka専用デカール(水転写・ドライ両方付属)
付属品一覧
• 1/100整備員フィギュア ×2体
• 展示用スタンド
• 金属シャフト、リード線、ゴムパーツ
• 水転写・ドライデカール
整備員とスタンドの組み合わせで、整備シーンや宇宙空間でのディスプレイなど、多彩な演出が可能です。
パッケージ

可動・ギミック
• キャノン砲の上下可動・回転機構
• コクピットハッチ開閉
• アーム3軸可動+サブアーム展開
• 外装の一部可動&センサー可動
• スタンドによる浮遊展示が可能
アームの可動範囲が広く、整備ポーズや射撃ポーズなど自由な表現が可能。シンプルな構造ながらプレイバリューは高めです。
モデリングポイント
• 色分け:成型色での再現度が高く、無塗装でも十分な完成度。細部は塗り分けでさらにリアルに。
• 合わせ目:アーム側面など一部にモナカ構造あり。処理で完成度アップ。
• 塗装のコツ:メタリック塗装やウェザリングで工業感を強調。グレー・シルバーのドライブラシが効果的。
• 改造例:ゴムパーツや金属部を活かしたディテールアップ、内部露出ディスプレイも人気。
モデルとしての評価
• 組みやすさ:MGの中でも初心者向け。少パーツで短時間完成が可能。
• 完成度:シンプルながら驚くほどの情報量。内部構造と素材感が秀逸。
• 素組み映え:成型色・ディテール・デカールで無塗装でも見映え抜群。
• 人気評価:「MG Ver.Ka中でも屈指の完成度」「メカ好き必携」「MGデビューに最適」と高評価。
まとめ
MG 1/100 ボール Ver.Kaは、「シンプルな外観 × 精密な内部構造」という相反する魅力を高次元で融合させた傑作です。
リアルな素材感、精密なディテール、そして組みやすさの三拍子がそろい、Ver.Kaファン・メカ好き・MG初心者のいずれにも強くおすすめできるガンプラ。
MGシリーズの中でも異彩を放つ、まさに“職人魂が宿る小さな名機”です。

