HGUC 1/144 サザビー 詳細レポート

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画像©創通・サンライズ©BANDAI SPIRITS

はじめに

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場する、シャア・アズナブルの最後の搭乗機「サザビー」。
その圧倒的な存在感と重厚なデザインを、1/144スケールで見事に再現したのがHGUC 1/144 サザビーです。

2008年に発売された本キットは、15年以上経った現在でも「傑作」「名作」として語り継がれる逸品。
合わせ目がほとんど出ない精密なパーツ構成、圧倒的なボリューム感、そして優れた可動性能により、素組みでも完成度の高い仕上がりを実現しています。

この記事では、そんなHGUCサザビーの魅力を細部まで徹底レビューしていきます。

主なおすすめポイント

『迫力と完成度を両立した“名キット”の代表格』

HGUC 1/144 サザビーは、2008年発売というやや古い世代のキットでありながら、今なお「名キット」「傑作」として多くのモデラーから高く評価されています。

最大の魅力は、ほぼ全てのパーツに合わせ目が出ない驚異的なパーツ構成。
後ハメ設計や段落ちモールド化が徹底されており、合わせ目消しの手間がほとんど不要で、素組みでも驚くほどの完成度を誇ります。

約17cmという圧倒的なボリューム感も魅力のひとつ。
重厚な装甲の厚みとマッシブなフォルムが見事に再現され、立っているだけで強烈な存在感を放ちます。
大型バックパックを装備しても自立性は高く、関節の強度・安定感も抜群です。

成型色は2色の赤を中心に、イエロー、ブラック、メタリックグレーのABSパーツなどで色分けされ、シール類はマーキングシールのみ。
塗装しなくても完成度の高い仕上がりになります。定価は3,300円(税込)ですが、実売価格は2,000円台のところもあり、コストパフォーマンスにも優れています。

商品概要・特徴

『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場するMSN-04 サザビーを1/144スケールで再現。
シャア・アズナブルが搭乗し、νガンダムと宿命の対決を繰り広げたネオ・ジオンの象徴的モビルスーツです。

1/144スケールでも約17cmの大ボリューム。
特徴的なファンネルコンテナやプロペラントタンクなど、サザビーのシルエットを完全再現しています。
新型ポリキャップ(PC-132AB)を採用し、柔軟な可動と高い安定性を実現。
各パーツの一体成型化や後ハメ設計により、2008年発売とは思えないほどの高精度な構造を持っています。

発売情報

• 発売日:2008年6月

• 定価:3,300円(税込)

• 品番:HGUC 088

• スケール:1/144

• シリーズ:HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)

再販頻度も高く、2024〜2025年にかけても定期的に再販されています。実売価格は2,000円台が多く、入手難易度も低めです。

商品仕様

• 全高:約17cm

• 成型色:レッド2色、イエロー、ブラック、メタリックグレー、クリアイエロー

• 材質:PS・ABS樹脂

• ランナー数:9枚(A、B、C、D×2、E、F×2、G)

• ポリキャップ:PC-132AB

• パーツ構成:後ハメ設計で合わせ目ほぼなし

ABS素材(Gランナー)は関節部に使用されており、塗装時は溶剤に注意が必要です。

付属品

• ビーム・ショット・ライフル

• シールド

• ビーム・サーベル(柄×2、刃×2)

• ビーム・トマホーク(柄+2種のビーム刃)

• ファンネル×6(展開状態)

• 武器持ち手(右)/平手(左)

• マーキングシール(モノアイ、シャアマーク、ネオ・ジオンエンブレム)

ファンネルは収納・展開状態を再現可能。ただし、収納状態は3基一体成型のため個別分離はできません。

可動ギミック

• 頭部:モノアイが可動し、上下左右にスムーズに動作。

• 腕部:肩部が前方に展開でき、肘は約90度可動。

• 胴体:腰のボールジョイントで前後・回転が可能。

• 脚部:膝は深く曲がり、立膝ポーズも安定。

• バックパック:ファンネルコンテナとプロペラントタンクが可動。

可動域は巨体のわりに広く、アクションポーズも十分に再現可能。特に肩の可動構造が優秀です。

パッケージ・ランナー構成

画像©創通・サンライズ©BANDAI SPIRITS

A〜Gランナーまで計9枚構成で、他のHGキットよりも圧倒的なボリュームを誇ります。パッケージも通常HGより一回り大きく、サザビーの存在感をそのまま反映しています。

モデリング・塗装ポイント

• 色分けは非常に優秀で、ほとんどのパーツが成型色で再現。

• 一部スラスター内部(黄色)などは塗装推奨。

• 赤成型色の上に黄色を塗る際は、白下地を使うと発色が良くなります。

• 合わせ目はほぼ皆無で、頭部や胸部も段落ちモールド処理済み。

• 塗装表現:キャンディ塗装やメタリック塗装との相性が良く、重厚感をさらに引き立てます。

モデル評価

• 素組み完成度:★★★★★

• 色分け:★★★★★

• 可動域:★★★★☆

• 安定性:★★★★★

• コスパ:★★★★☆

2008年発売とは思えない完成度で、現在でも“HGUC屈指の名作”と呼ばれる理由が納得できます。
組み立て時間は約3時間ほどで、初心者にも扱いやすい構造です。

RGサザビーと比べるとディテール・可動ギミックでは劣るものの、組み立てやすさと扱いやすさ、価格面ではHGUCの方が優秀。
『逆襲のシャア』劇中デザインに忠実なスタイルを好むファンには特におすすめです。

総評

HGUC 1/144 サザビーは、発売から17年以上経った今も色褪せない“伝説級の名キット”です。

ほぼ合わせ目のない完璧な設計、組みやすさと迫力ある造形、そして優れたバランス感。

これからガンプラを始める初心者にも、自信を持っておすすめできる一体です。

νガンダム(HGUC)と並べて飾れば、『逆襲のシャア』の名シーンが蘇ること間違いなし。

ガンプラ史に名を刻む傑作として、ぜひ一度組み立ててみてください。

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