
はじめに
「機動戦士ガンダムUC」エピソード2に登場する、アナハイム・エレクトロニクス社製の量産可変MS「リゼル」の特別仕様機――それがMG 1/100 RGZ-95C リゼル(隊長機)です。
本機は、通常のリゼルとは異なるウイング・バインダーとメガ・ビーム・ランチャーを装備し、隊長機ならではの重装備と存在感を誇ります。
2011年発売ながら、その完成度と変形ギミックの出来の良さから、現在でも高い人気を維持しています。
主なおすすめポイント
差し替えなしの完全変形
MS形態からウェイブライダー形態への変形を、差し替えなしで実現。
リンク機構を駆使した構造により、プロポーションを損なわない優れた設計です。
隊長機専用装備
大型のメガ・ビーム・ランチャーと新規ウイング・バインダーを装備し、通常機とは異なる圧倒的なシルエットを再現可能。
MGらしい内部ディテール
コックピット開閉、内部メカの再現、細密なパネルラインなど、マスターグレードらしい密度の高い作り込みが楽しめます。
高可動域を確保
変形機構を有しながらも広い可動範囲を確保しており、ダイナミックなポージングが可能です。
商品概要・設定解説
リゼル隊長機(RGZ-95C)は、熟練パイロット専用に調整されたC型仕様。
一般機に施されていたリミッターが解除され、フレーム補強によって機体剛性が向上しています。
また、センサー色が赤からクリアグリーンへ変更され、戦場での識別性を高めています。
Zガンダムの量産化プロジェクトの流れを汲み、メタスを参考にした可変構造を採用。
設定上の変形時間はわずか0.5秒という、俊敏な機動を想定した設計です。
発売情報
• 発売日:2011年1月15日
• 価格:5,940円(税込)
• 再販予定:2025年11月予定(人気キットのため入手困難な場合あり)
商品仕様
• スケール:1/100
• 全高:20.5m(設定)
• 重量:28.1t(一般機は25.8t)
• 成形色:青緑系(一般機よりやや濃いブルー)、白、ネイビーブルー、ダークグレー、クリアグリーン
• ランナー数:17枚
• 材質:PS、ABS
付属品一覧
• メガ・ビーム・ランチャー(隊長機専用)
• ビーム・サーベル×2
• シールド(ビームキャノン内蔵)
• グレネード・ランチャー(腕部内蔵)
• 60mmバルカン砲(頭部内蔵)
• アクションベース用ジョイント、WR形態ディスプレイ接続パーツ
• パイロットフィギュア(リディ・マーセナス/ノーム・バシリコック)
• ホイルシール、マーキングシール、ガンダムデカール
パッケージ

可動・変形ギミック
変形ギミックはZガンダム系譜らしい複雑構造ながら、リンク機構によるスムーズな変形を実現。
• 頭部・胴体:ボールジョイントによる自由な可動
• 腕部:グレネード・ランチャー展開ギミック搭載
• 脚部:膝180度屈曲、足首の接地性も高く安定感抜群
• バックパック:ウイング・バインダーとジェガン牽引用グリップを可動式で再現
• コックピットハッチ:開閉ギミック搭載
• メガ・ビーム・ランチャー:背部アームで可動し、構え姿勢を自然に再現
モデリング解説
パーツ分割が秀逸で、素組みでも設定色に近い完成度を誇ります。
ただし以下の部分は塗装推奨:
• バーニア内部(メタリック塗装)
• 動力パイプ類の塗り分け
• センサー細部
• 一部装甲の白・グレーライン
合わせ目処理箇所は肩部・メガ・ビーム・ランチャー・ウイング・バインダーなど。後ハメ加工で対応可能です。
塗装やデカール追加によって完成度が大幅に上がり、特にロービジ系カラーやメタリック仕上げなどで独自アレンジを楽しむモデラーも多いキットです。
評価・レビュー
高評価ポイント
• 差し替えなしの完全変形構造
• 内部メカ・可動ギミックの完成度
• 大型武装の迫力
• 組み立てやすく安定したバランス
• パーツ分割による色分け精度の高さ
注意点
• 一部関節がやや緩くなる傾向(変形時)
• フレームの分解が難しい(塗装派は要注意)
• メガ・ビーム・ランチャーが大型ゆえにポージング制約あり
総評
MG 1/100 リゼル(隊長機)は、変形機構・可動性・ディテールのすべてを高水準で両立した名キットです。
一般機との差別化ポイントも多く、特別感のある装備構成と重厚なカラーリングで、UC系モビルスーツの中でも存在感は抜群。
組みやすく・遊べて・映える、三拍子そろった優良MGとして、初心者から上級者まで幅広くおすすめできます。
2025年11月の再販を機に、UC系コレクションの一翼としてぜひ手に取ってみてください。

