
はじめに
今回は「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」に登場するMSV機、MG 1/100 ウイングガンダムEWを詳しくレビューします。
2011年に発売された本キットは、カトキハジメ氏によるリデザインと鮮やかなEW仕様の成型色が魅力の傑作モデル。
Ver.Kaをベースとしながらも、新たなマーキングやパーツ構成で、シリーズ中でも高い完成度を誇る人気キットです。
主なおすすめポイント
『カトキハジメ氏デザインの新マーキング採用』
EWシリーズ統一のデザインで、コレクションとしての統一感が高い。
『アクションベース対応パーツを新規追加』
ポージング性能が大幅に向上。
『バードモード(飛行形態)への完全変形を再現』
差し替えなしで再現可能。
『鮮やかなトリコロールカラーの成型色』
塗装しなくても映える美しい発色。
『Ver.Kaベースの高品質構造と高コスパ』
3,850円という価格でMG上位水準の完成度を実現。
商品概要・特徴
本モデルは2004年発売のMG ウイングガンダム Ver.Kaをベースに、EW版の世界観に合わせて成型色をリニューアル。
白・青・赤・黄のトリコロール配色がより鮮やかになり、マーキングもカトキハジメ氏監修の新デザインが追加されています。
また、アクションベース接続用ジョイントが付属し、ポージングの自由度がアップ。
変形ギミックはシンプルかつ完成度が高く、頭部と下半身の回転・脚部の収縮・シールドとライフルの背部装着でバードモードが完成します。
発売情報
• 発売日: 2011年3月26日
• 価格: 4,290円(税込)
• 商品番号: No.5064096
• スケール: 1/100
商品仕様
• 成型色: ホワイト、ブルー、レッド、イエロー、グレー(内部フレーム)、クリアグリーン(センサー)
• 材質: PS、ABS、PE
• ランナー数: 14枚
• ランナー構成:
Aランナー(多色)、Bランナー(白)、Cランナー(ウイング用)、Dランナー(青/シールド用)、E・Fランナー(ABS・内部フレーム)など。
付属品一覧
武装類
• バスターライフル×1
• シールド×1
• ビームサーベル×2(クリアグリーン刃)
• エネルギーパック×2
その他付属品
• ホイルシール
• マーキングシール
• ガンダムデカール(ドライタイプ)
• アクションベース対応パーツ
• 組立説明書
パッケージ

可動・ギミック
• 頭部の上下・左右スイング可動
• 肩の前方引き出し機構
• 二重関節の肘・膝可動
• 股関節の引き出し構造
• つま先可動
• 肩部マシンキャノン展開
• コックピットハッチ開閉
• バードモードへの完全変形
全身の可動域はMG Ver.Ka譲りで広く、安定感のある立ち姿・ダイナミックなポーズともに楽しめます。
モデリング・色分け
成型色による色分けが非常に優秀で、塗装なしでも設定色をほぼ再現。白・青・赤・黄のトリコロールが美しく、EW版特有の明るい色調が際立ちます。
合わせ目処理ポイント
• 主にウイング部分に発生(要後ハメ加工)
• 肩アーマー・副翼部は部分的に要処理
• 胴体・四肢は段落ちモールド化済み
塗装参考レシピ
• 白:ウォームホワイト(ガイア)
• 青:コバルトブルー+EXホワイト+マゼンタ
• 黄:イエロー+ビビッドオレンジ
• 赤:レッド系
• フレーム:メカサフ・ライト
加工推奨
スミ入れ・水転写デカールの追加・トップコートなどで質感アップ可能です。
モデルとしての評価
素組み完成度
成型色・プロポーションともに極めて高水準。
素組みでも完成度が高く、初心者にもおすすめです。
唯一の注意点は、バスターライフルの保持力が可動指ではやや不足する点。
固定指への差し替え改修で改善できます。
評価・人気
• EWシリーズ中でも屈指の完成度
• カトキハジメ氏監修の美しいデザイン
• 変形ギミックの安定性と再現度
• 高コスパなMGとしてファン支持多数
総評
MG 1/100 ウイングガンダムEWは、2011年発売ながら今も輝きを失わない名作キットです。
カトキ版デザインの洗練されたフォルム、EW仕様のトリコロールカラー、そしてVer.Ka由来の高精度フレーム構造が融合し、どの角度から見ても完成度の高い仕上がり。
変形ギミックや可動性も高く、初心者の入門MGとしても、上級者のディテールアップベースとしても満足できる一本です。
再販のたびに売り切れる人気モデルなので、見つけた際は迷わず購入をおすすめします。

