MG 1/100 ウイングガンダムゼロカスタム(エンドレスワルツ版)詳細レポート|天使の翼を持つ美麗MGの魅力を徹底解説

MG
画像©創通・サンライズ©BANDAI SPIRITS

主なおすすめポイント

天使の翼が最大の特徴!MGウイングゼロEWの魅力

「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」に登場する主人公機、ウイングガンダムゼロ(カスタム)をマスターグレードで立体化した本キット。

最大の特徴は、天使を思わせる巨大な白い翼です。
鳥の羽をモチーフにした造形は圧倒的な存在感を放ち、翼の展開ギミックや可動により、まるで生きているかのような表情を見せます。

翼にはエラストマー素材(ゴムのような軟質素材)を小羽部分に使用し、柔軟で生物的な質感を再現。
肩部マシンキャノンの開閉、翼の変形による大気圏突入形態の再現も可能です。

さらに、ツインバスターライフル射撃ポーズ用の専用スタンドも付属し、劇中の印象的な姿勢をしっかり再現できます。

商品概要

• 商品名:MG 1/100 ウイングガンダムゼロ(エンドレスワルツ版)

• 発売日:2004年10月下旬

• 価格:4,620円(税込) ※発売当初は4,180円(税込)

• メーカー:BANDAI SPIRITS(旧バンダイ)

• 対象年齢:15歳以上

• JANコード:4573102635419

2004年3月発売の「MG ウイングガンダム Ver.Ka」をベースに、ゼロカスタム特有の翼と武装を追加したマイナーチェンジ版として登場。

成型色はホワイト、ブルー(濃淡2色)、レッド、イエローといった王道のガンダムカラーで構成され、彩度・発色ともに優れています。

商品仕様

• スケール:1/100

• 成型色:ホワイト、ブルー(濃淡2色)、レッド、イエロー、グレー、クリアグリーン

• 材質:PS、ABS、エラストマー素材(小羽部分)

• ランナー数:約15枚前後(推定)

フレームにはABSを採用し、強度を確保。翼の小羽根部分はボールジョイント接続で細かく動かすことができます。

ただし、旧世代MGの構造のためポリキャップが多用され、可動域や経年劣化による保持力低下の懸念もあります。

付属品一覧

• ツインバスターライフル ×1(分割・合体可能)

• ビームサーベル ×2(クリアグリーン刃付き)

• シールド ×1

• 専用ディスプレイスタンド ×1

• ヒイロ・ユイフィギュア(1/100スケール)

• ホイルシール ×1

• マーキングシール ×1

• 水転写式デカール(別売り対応)

可動・ギミック

本キットは2000年代初期のMGながら、可動範囲は広く、射撃ポーズなども自然に決まります。

• 頭部:ボールジョイント可動

• 肩部:引き出し機構+マシンキャノン開閉ギミック

• 腕部:二重関節構造で約135度可動

• 脚部:膝関節はスライド連動式で135度可動

• 翼部:展開・収納ギミック、小羽はボールジョイントで可動

• 大気圏突入形態:翼を閉じて再現可能

保持力は十分ですが、翼が重いため自立は困難。専用スタンドの使用が推奨されます。

パッケージとランナー構成

画像©創通・サンライズ©BANDAI SPIRITS

パッケージは標準MGサイズながら、内容は非常に密度が高く、翼パーツが大半を占めます。

ランナーはホワイト・ブルー系を中心に、グレー、ABSフレーム、武器用、翼用ランナーで構成。

一部にアンダーゲート処理があり、ゲート跡を目立たせずに組み立てることが可能です。

ただし、最新MGのようなKPSポリキャップレス構造ではないため、やや古さを感じる部分もあります。

モデリング・仕上げのポイント

• 色分け:成型色でかなり再現度が高く、素組みでも満足度の高い仕上がり。

• 合わせ目:肩アーマー、副翼に目立つ合わせ目があり、合わせ目消しがおすすめ。

• 塗装:部分塗装+デカールで劇中イメージに近づけられます。

エラストマー素材の羽根は塗料が乗りにくいため、塗装時は注意が必要です。

加工例:

• 肩や頭部の後ハメ加工

• 副翼の合わせ目消し+マスキング塗装

• スジ彫りの彫り直しやディテールアップ

総評・レビューまとめ

MG ウイングガンダムゼロカスタム(EW版)は、2004年発売ながら今も愛される名作キット。

最大の魅力は、やはり“天使の翼”の存在感。

展開・収納のギミックや柔軟な素材による表情豊かな羽根が、本機の美しさを最大限に引き出しています。

一方で、翼の重さによる自立の難しさや、関節保持力の弱さなど課題もありますが、専用スタンドを使えば問題なく展示可能。

素組みでも映える完成度で、初心者から中級者まで幅広く楽しめるキットです。

Ver.Ka版が登場した現在でも、「シンプルにゼロカスを組みたい人」にとってはベストな選択肢のひとつといえるでしょう。

美しい造形と懐かしさを兼ね備えた、まさに“永遠の定番MG”です。

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