
はじめに
2013年から展開された「HGオールガンダムプロジェクト」シリーズより、テレビアニメ『新機動戦記ガンダムW』に登場するウイングガンダムゼロが登場。
本キットは、少ないパーツ数ながら高い可動性と変形ギミックを両立した完成度の高いアイテムです。
ツインバスターライフルの連結・分離機構や、差し替えによるネオバード形態への変形も再現。
肩アーマーの二段階展開やウイングの柔軟な可動など、プレイバリュー満点の設計になっています。
キット概要
• 作品名: 新機動戦記ガンダムW
• 機体名: XXXG-00W0 ウイングガンダムゼロ(TV版)
• スケール: 1/144
• シリーズ: HGAC(High Grade After Colony)
• 品番: 174
• 発売日: 2014年3月8日
• 価格: 1,980円(税込)※2025年5月より改定
「ゼロシステム」を搭載した伝説のガンダムを、TV版準拠で再現。
ヒイロ・ユイ、ゼクス・マーキス、カトル・ラバーバ・ウィナーらが搭乗し、地球に落下するリーブラを破壊するなど数々の名シーンを演出した機体です。
本キットはHGオールガンダムプロジェクト共通の関節規格を採用し、他のガンダムW系キットともパーツ互換性があります。
外観・プロポーション
プロポーションは小顔でマッシブな体型が特徴。
アニメ版の力強い印象をしっかりと再現しており、素組みでも非常に完成度が高いです。
ホワイト・ブルー・レッド・イエローのカラフルな成型色により、ヒロイックな印象が際立ちます。
可動とギミック
基本可動
• 頭部: ボールジョイント接続で上下・左右に広範囲可動
• 胴体: 腰のポリキャップにより前後スイング・360度回転可能
• 腕部: 二重関節肘と引き出し式肩で大きく可動
• 脚部: 前後・左右ともに広く開脚、膝も二重関節
• 足首: 前後左右に若干の制限あり
特殊ギミック
• 肩アーマーは二段階展開で内部構造が露出
• 胸部のマシンキャノンはカバー取り外し式で再現
• ウイングバインダーはヒンジ+ボールジョイントで柔軟に可動
• シールドは伸縮とグリップ収納が可能
• ツインバスターライフルは連結・分離を再現し、両手持ちポーズも容易
変形は差し替えによりネオバード形態を再現可能。変形後もスタイリッシュなシルエットを維持します。
付属品一覧
• ツインバスターライフル(連結・分離可能)×1
• シールド(伸縮ギミック付き)×1
• ビームサーベル(柄・刃)×2
• ネオバード形態用足パーツ×2
• ホイルシール×1枚
※手首は持ち手のみ付属。平手パーツはありません。
パッケージ

成型色とランナー構成
成型色: ホワイト、ブルー、レッド、イエロー、グレー、蛍光クリアグリーン
『ランナー構成』
A1/A2(白)、B(グレー/KPS)、C(赤)、D(青)、E1(黄)、E2(クリアグリーン)、SB-13(蛍光クリアグリーン)、PC-002(ポリキャップ)
全8枚構成で3袋に分封。ABS素材不使用で扱いやすい仕様です。
モデリング解説
色分け
成型色でほぼ再現されていますが、以下は塗装推奨箇所です。
• 頭部・脚部・背面ダクト(グレー)
• 肩アーマー内部・マシンキャノン(メタリック)
• シールド縁(レッド)
合わせ目
頭部やスネ、ツインバスターライフルの砲身など一部に発生。
ほとんどはモールド化されています。
工作・改修例
• フロントアーマーを左右独立可動化
• 肩関節の沈み防止にストッパー追加
組み立て・難易度
組み立て時間は約2〜3時間。パーツ分割がシンプルで初心者でも安心。
ゲート跡も目立ちにくく、塗装派も加工がしやすい設計です。
総合評価
プロポーション ★★★★☆
色分け ★★★★☆
可動範囲 ★★★★☆
ギミック ★★★★★
保持力 ★★★★☆
総評
HGAC ウイングガンダムゼロは、変形・可動・デザインの三拍子が揃った名作キット。
オールガンダムプロジェクトの完成度を象徴する一本であり、今なお多くのモデラーから高評価を得ています。
素組みでも満足度が高く、全塗装やメタリック塗装でさらに映える仕上がりに。
ウイングのヒンジやシールドの接続など細部にやや改善余地はあるものの、価格以上の満足感を得られる傑作です。
TV版Wファン、可変機好き、ギミック重視派のモデラーに強くおすすめできるHGです。

