
はじめに
MG 1/100 ウイングガンダム Ver.Kaは、メカニックデザイナー・カトキハジメ氏による完全監修で制作された、スタイリッシュな造形が魅力のマスターグレードキットです。
2004年発売とやや古めのモデルながら、今見ても美しいプロポーションと構造設計の緻密さが光ります。
主なおすすめポイント
• カトキハジメ氏完全監修によるスタイリッシュな八頭身プロポーション
• 成形色での細かな色分けにより、素組みでも高い完成度
• ウイングの保持力が高く、バード形態への変形も容易
• 価格が安価で入手しやすく、コスパに優れたMG
本キットは、シリーズ初期のVer.Kaながらも完成度が高く、2000年代初期のMGを代表する名作のひとつです。
商品概要と特徴
2004年に登場したVer.Kaシリーズ第2弾。カトキハジメ氏がデザイン・造形・パッケージまで全面監修を担当。
パーツ分割による色分け再現度が高く、塗装をしなくても設定通りのカラーリングを楽しめます。
肩関節は前後にスイング可動する設計で、ポージングの自由度も高め。
コックピットの開閉ギミックや、付属の1/100スケール「ヒイロ・ユイ」フィギュアなど、内部ディテールにもこだわりが見られます。
発売情報
• 発売日:2004年3月上旬
• 価格:4,290円(税込)
• メーカー:BANDAI SPIRITS(当時バンダイ)
• 現在の入手状況:中古市場では比較的安価に入手可能
商品仕様
スケール 1/100
成形品数 約260ピース
ランナー数 13〜14枚
材質 PS、PE、ABS
組立方式 スナップフィット(接着剤不要)
アクションベース対応 非対応(支え型スタンドのみ使用可能)
成形色はホワイト、ブルー、レッド、イエロー、グレー、クリアの多色構成で、全体的に鮮やかな印象を与えます。
付属品一覧
• ツインバスターライフル
• ビームサーベル(1本)
• シールド(ビームサーベル収納可)
• 1/100スケール ヒイロ・ユイ フィギュア
• ドライデカール(水転写式)
• マーキングシール
• ホイルシール(ツインアイ用)
• 組立説明書
可動ギミック・変形機構
古いMGながら、可動域は十分。
• 肩関節:前後スイング可能で広い可動範囲
• 肘・手首:180度近い可動
• 腰部:ボールジョイント接続で前後左右に柔軟可動
• 膝:深く曲がり、立膝ポーズも自然
• ウイング:上下左右に調整可能で、保持力も高い
• コックピット:開閉式でヒイロ・ユイを搭乗可能
• マシンキャノン:開閉ギミックあり(干渉に注意)
• 変形:脚部を中心に「バード形態」へ変形可能
パッケージ・ランナー構成

パッケージはVer.Ka特有の白背景にカトキ立ちポーズ。洗練された印象を与えます。
ランナー構成は多色成形中心で、ABS製の内部フレームがしっかりとした構造を実現しています。ゲート跡はやや太めですが、カット後の処理を丁寧に行えば見栄えよく仕上がります。
モデリング解説
色分け
成形色による再現度が高く、素組みでも十分な完成度を誇ります。
• ホワイト:装甲の大部分
• ブルー:胴体・腕部
• イエロー:肩や装飾パーツ
• レッド:胸部・フェイスカバー
• グレー:フレーム内部
塗装ポイント
• フレームはABS製のため、塗装時は下地処理が重要
• 装甲部分はグラデーション塗装が映える
• シールドやウイングのモールドにスミ入れを施すと引き締まる
加工のコツ
• 頭部とウイング部分の合わせ目は要処理
• バスターライフルは保持力が弱いため、補強加工を施すと安定
• ゲート跡は目立ちやすいので丁寧にヤスリ処理推奨
モデルとしての評価
良い点
• カトキハジメ氏のデザインが忠実に再現された造形美
• 成形色の再現度が高く、素組みでも完成度が高い
• 変形ギミックがシンプルで扱いやすい
• 価格が安価でコストパフォーマンスが高い
気になる点
• ツインバスターライフルの保持力が弱い
• アクションベース非対応のため、ディスプレイに工夫が必要
• 一部関節構造が古く、保持精度が現代MGより劣る
総評
MG 1/100 ウイングガンダム Ver.Kaは、2004年製ながら今なお十分な完成度を誇る名作です。
カトキハジメ氏のセンスが凝縮されたスマートな造形、緻密な色分け、そして手に入れやすい価格帯が魅力。
後継の「MG ウイングガンダムゼロ EW Ver.Ka」と比べても、Ver.Kaシリーズ初期の完成度の高さを実感できます。
こんな人におすすめ
• 初めてMGを組む初心者
• ガンダムWシリーズが好きな方
• カトキハジメ氏デザインの機体をコレクションしたい方
• 素組みでも映えるキットを探している方
古さを感じさせない設計と美しいデザインで、今なお「飾って絵になる」MGキットです。

