MG 1/100 パーフェクトガンダム 詳細レポート

MG

画像©創通・サンライズ©BANDAI SPIRITS

はじめに

「プラモ狂四郎」の象徴的存在であり、ガンプラ史に刻まれた名作——それがMG 1/100 パーフェクトガンダムです。

2003年発売のキットながら、着脱式の強化外装システムや優れた可動性、色分けの完成度の高さなど、現代のMGにも引けを取らない完成度を誇ります。

本記事では、特徴・仕様・可動・付属品・モデリングポイント・評価まで、徹底的に深掘りしてレビューしていきます。

主なおすすめポイント

MG 1/100 パーフェクトガンダムは、「プラモ狂四郎」に登場する名機体を忠実に再現した、ガンプラ史でも特に高い評価を受けるキットです。

最大の魅力は、なんと言っても着脱可能な強化外装システム。
内部のガンダム素体と、パーフェクト形態の増加装甲を自由に付け替えられるため、1つのキットで複数形態を楽しめます。

また、2003年発売とは思えないギミック性の高さが圧巻。
動力パイプには軟質パーツが採用され、可動の妨げにならないよう設計されているほか、内部の素体ガンダムは専用設計で、アニメ寄りの「イケメンフェイス」も評価されています。

商品概要・特徴

本キットは、マンガ版パーフェクトガンダムをMG仕様で立体化したもの。
主人公・京田四郎がガンダムを強化装甲でパワーアップした機体で、火力・防御力ともに大幅強化されています。

特徴の中心はやはり着脱式の追加装甲。
素体ガンダムはスリムな標準プロポーション、装甲装着時はマッシブな重装甲機体へと一変し、二形態どちらも高い完成度で楽しめます。

さらに、外装パーツは単なる差し替えではなく、ジョイントでしっかり固定されるためポロリしにくい設計も魅力です。

発売情報・価格

• 初版発売:2003年12月

• 価格:4,400円(税込)

• 再販:ガンダムベース限定カラー版など複数実施

• 現在の中古価格:7,000~15,000円前後

• 未開封品:20,000円以上のプレミア価格化もあり

20年以上経つ今でも需要が高く、再販のたびに売り切れることも珍しくありません。

商品仕様

• スケール:MG 1/100

• 成型色:白・赤・青のトリコロール。追加装甲も色分け済み

• 材質:PS樹脂、軟質素材(動力パイプ)、クリアパーツ

• ランナー枚数:全13枚

付属品

• 2連装ビームガン

• ショルダーキャノン

• ビームサーベル×2

• シールド(機雷投下ユニット付き)

• 京田四郎フィギュア(1/20スケール)

• エフェクトパーツ

• マーキングシール・水転写デカール・説明書(描き下ろしコミック付き)

成型色の色分けが優秀で、素組みでもほぼ完成形に近い姿になります。

パッケージ・ランナー構成

画像©創通・サンライズ©BANDAI SPIRITS

パッケージはMG標準サイズで、表面には素体ガンダムとパーフェクト形態の両方が描かれ、強化装甲の迫力が視覚的に伝わります。

ランナーは素体ガンダム用パーツと追加装甲パーツが明確に分かれており、多色成形ランナーも採用。胸部・腰部・脚部などの装甲は成型色による色分けを実現しています。

また、一部のフレームパーツにはビス止め構造があり、長年飾っても安定性が高いのが特徴です。

付属品(詳細解説)

武装類

• 2連装ビームガン

 右腕に装着。動力パイプが軟質で可動に干渉しにくい。

• ショルダーキャノン

 上下に角度調整可能。

• ビームサーベル

 2本付属。グリップはシールド裏面に収納可能。

• シールド

 機雷投下ユニット搭載でギミック性も高い。

フィギュア・エフェクト類

• 京田四郎の1/20フィギュア

• クリアピンクのビームサーベルエフェクト

可動ギミック

素体ガンダムの可動は非常に優秀です。

• 肘可動:約150度

• 膝可動:約130度

• 腰はボールジョイントで傾き・捻りに対応

• 開脚性能も2003年キットとしては高水準

装甲装着時は一部可動制限が発生するものの、ショルダーアーマーの可動構造により腕の横上げも確保され、装甲をまとった重量感あるポーズが決まります。

モデリング解説

色分け

成型色による色分けが非常に優秀で、素組みで約90%以上が再現可能。センサー類を除けばシール使用は最小限です。

合わせ目

• 胸部フロント・サイドアーマー

• 脚部内側

• 膝前後装甲

• バックパック周り

必要に応じてパテ埋め推奨。

推奨塗装ポイント

• センサー類のクリアレッド

• ダクトのグレー

• 動力パイプのメタリック系塗装

• 白のグラデーション(ライトグレー → ホワイト)で立体感UP

可動性と装甲の安定性

• 素体ガンダムは高可動

 サーベル両手持ちも可能。

• 装甲装着時は安定性が非常に高い

 各部ジョイントがしっかり固定され、ポロリしにくい。

• 膝・開脚は制限

 重装甲らしい“着ぶくれ感”がリアルで、見た目の説得力が増します。

モデルとしての評価

• 素組み評価:非常に高い

 色分けが完璧に近く、シール少なめ、組み立てやすい。

• ファン人気:常に高い

 プラモ狂四郎の知名度、ビルドファイターズへの登場もあり幅広い層に人気。

• 注意点

 ABS関節があるため、ラッカー溶剤の使用には注意が必要。

結論・総評

MG 1/100 パーフェクトガンダムは、発売から20年以上を経ても色あせない“真の名作キット”。

革新的な着脱式装甲ギミック、秀逸な色分け、優れた可動性、遊べる構造、そのすべてが高次元でまとまっています。

特に、素体と重装甲の2形態を楽しめる唯一無二の構造は、ガンプラ好き・モデラーにとって間違いなく所有価値のあるキットです。

古いキットでありながら、現代のMGと並べても見劣りしない完成度。

「プラモ狂四郎」好きはもちろん、ガンダムファン全員に強くおすすめできる名作です。

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