
はじめに
MG 1/100 No.219 ドムは、旧MGドムの完成度の高いスタイルを継承しつつ、MGドワッジ由来の関節フレームや新規外装を取り入れた、いわば「Ver.1.5」とも言えるアップグレードキットです。
派手なアレンジや解釈変更は行わず、劇中イメージそのままの重厚なプロポーションを維持しながら、可動・色分け・組みやすさを現代水準に引き上げた点が大きな魅力となっています。
本記事では、MGドム219番の特徴や可動、ランナー構成、モデリング視点での評価までを詳しく解説していきます。
主なおすすめポイント
MG 1/100 ドム(No.219)の最大の魅力は、旧MGドムの「完成されたスタイル」を壊さずに、必要な部分だけを丁寧にブラッシュアップしている点です。
腰や腕部の外装は新規設計となり、全体の印象はそのままに情報量と立体感が向上しています。
関節構造にはMGドワッジ由来の新規フレームが採用され、可動域と安定性が大きく改善。
ホバー走行ポーズやジャイアント・バズ構えといったドムらしいポージングが、より自然に決まるようになりました。
また、色分けやパーツ分割の見直しによって、目立つ合わせ目は大幅に軽減。
成型色の完成度も高く、素組みのままでも十分な見映えを確保できます。
武装はジャイアント・バズ、ヒート・サーベル、シュツルム・ファウストと、ドムに欠かせない装備が一通り付属。
旧キットから26年越しのアップグレードでありながら、価格は5,500円(税込)に抑えられており、内容に対するコストパフォーマンスの高さも評価されています。
商品概要・特徴
MG 1/100 MS-09 ドム(No.219)は、TVアニメ『機動戦士ガンダム』に登場するジオン公国軍のホバー戦用モビルスーツ「ドム」を、マスターグレード規格で立体化したキットです。
基本構成は旧MGドムとプレミアムバンダイ限定MGドワッジのランナーをベースとし、そこに新規外装・新規関節パーツを組み合わせたアップグレード仕様。
シルエットは従来のドムそのままで、ディテールと可動性能のみが現代的に強化されています。
プロポーションは下半身にボリュームを持たせた重厚な体型で、幅広の肩と相まって「いかにもドムらしい」迫力ある立ち姿を再現。
一年戦争機らしく、ディテールは過剰にならず、あっさりとしたまとめ方になっている点も特徴です。
発売情報・価格
本キットの発売日は2022年2月11日。
メーカー希望小売価格は5,500円(税込)です。
MGナンバリングでは219番にあたり、前後にはエクリプスガンダム(217)、ガンダムヴァーチェ(218)、リック・ドム(220)が並びます。
発売当時は再販のたびに品薄となり、家電量販店では購入待ちの行列ができたという報告もあるなど、非常に注目度の高いキットでした。
商品仕様(スケール・成型色・材質・ランナー等)
スケールは1/100のマスターグレード規格。
全高は約18mクラスのMSを再現しており、完成後はMGらしい存在感のあるサイズ感になります。
成型色はドム特有のダークパープル、濃いグレー、ブラックを中心とした多色成型。
内部フレームやバーニア用のグレー、モノアイ用のクリアピンクなども用意され、素組みでも設定に近い配色が再現できます。
材質は主にPS樹脂を使用し、関節部にはKPSとポリキャップを併用。
ハンドパーツにはエモーショナルマニピュレーターが採用されています。
ランナー構成は、旧MGドム由来ランナー、MGドワッジ由来の関節フレームランナー、新規外装ランナーを組み合わせた構成。
外装・フレーム・武装・ポリキャップ・マニピュレーターを含め、MGとしては標準〜やや多めのボリュームとなっています。
なお、ジャイアント・バズはMGジョニー・ライデン専用ザク由来の流用パーツです。
付属品
武装類は、ジャイアント・バズ、ヒート・サーベル、シュツルム・ファウスト×2が付属。
いずれもドムのイメージを象徴する装備で、ディスプレイの幅を広げてくれます。
ハンドパーツには指可動式のエモーショナルマニピュレーターを採用し、武器保持と表情付けの両立が可能です。
そのほか、1/100スケールのパイロットフィギュア、モノアイ用クリアパーツ、各種センサー用クリアパーツ、水転写式デカールが付属。
アクションベース用の接続穴も備え、別売スタンドに対応しています。
可動ギミック
関節構造はMGドワッジで導入された新関節フレームをベースに再設計され、可動域と保持力が向上しています。
肩・肘・股関節の可動軸が見直され、ホバー走行をイメージした前傾姿勢や大きく脚を開いたポーズも自然に決まります。
頭部のモノアイは上下左右に可動し、レール構造によって視線の変化がしっかり確認できます。
胸部にはコクピットハッチの開閉ギミックを搭載し、内部のパイロットフィギュアを確認可能です。
腰部はスカートアーマーが可動し、脚部の動きを妨げにくい構造。
脚部は大型ながら二重関節構造となっており、膝立ちに近いポーズや踏み込み動作もある程度再現できます。
足裏の接地面積が広く、重量バランスも良好なため、自立性は非常に高いのも特徴です。
パッケージ・ランナー構成

パッケージはMGシリーズ共通の縦長ボックスで、ジャイアント・バズを構えたドムの迫力あるイラストが描かれています。
側面には完成見本やギミック解説が多数掲載され、旧版との違いも分かりやすく紹介されています。
ランナーは多色成型のAランナーをはじめ、旧MGドム由来ランナー、ドワッジ由来フレーム、新規外装ランナー群で構成。
合わせ目が出にくい分割が随所に取り入れられ、組みやすさと完成度の両立が図られています。
モデリング解説(色分け・合わせ目・塗装・加工例)
色分け・シール
成型色の段階で主要配色はほぼ再現されており、素組み+スミ入れだけでも設定に近い仕上がりになります。
モノアイはクリアピンク成型で、内部シールと組み合わせる構成です。
マーキングは水転写デカールが付属し、好みに応じた仕上げが可能です。
合わせ目箇所
肩・腕・脚部など、旧MGで目立っていた合わせ目はほぼ解消されています。
ただし、ジャイアント・バズの一部には合わせ目が残るため、気になる場合は処理すると完成度が向上します。
塗装ポイント
バーニア内部をメタリックで塗装したり、関節部グレーを少し暗めにすると情報量が増します。
モノアイ裏にシルバーを塗ることで、発色を強調するのもおすすめです。
加工・改造例
スジ彫り追加やリベット表現による情報量アップ、一年戦争機らしいウェザリング仕上げなどの作例が多く見られます。
リック・ドムなど他ジオン系キットとのミキシングベースとしても扱いやすい構成です。
モデルとしての評価(素組み評価・人気)
素組み評価は非常に高く、「旧MGドムの完成度を維持したまま現代化した良キット」との声が多く見られます。
最新MGほどの超可動ではないものの、ドムらしいポーズは十分に再現可能です。
パーツ数はMGとして適度で、内部フレームも複雑すぎず、MG経験者であればスムーズに組み立てられます。
保持力や安定性も高く、重武装でもポロリが少ない点も好評です。
発売直後から人気が高く、MG一年戦争ジオン系キットの中でも定番として評価されています。
結論・総評
MG 1/100 No.219 ドムは、旧MGドムの名作イメージを損なうことなく、関節・外装・色分けを着実にアップデートした正統進化キットです。
重厚なプロポーション、扱いやすい構造、十分な可動性能、そして価格とのバランスを考えると、素組み派から改造派まで幅広くおすすめできます。
ジオン系MGの定番として、今なお高い完成度を誇る一体と言えるでしょう。

