
はじめに
『機動戦士ガンダムZZ』に登場した重装備仕様のリック・ディアス、「シュツルム・ディアス」がHGUCシリーズでキット化されています。
2009年発売の比較的古いHGUCですが、大型グライ・バインダーによる迫力満点のシルエットや、選択式頭部パーツなど、ファンにはたまらない魅力が詰まったキットです。
一方で、ベースとなったHGUCリック・ディアス由来の古めの設計もあり、可動範囲や合わせ目処理にはひと工夫が必要な場面もあります。
この記事では、HGUC シュツルム・ディアスの特徴や付属品、可動性能、組み立て時のポイントまで詳しく紹介します。
HGUC シュツルム・ディアスのおすすめポイント
まずは本キットの魅力をまとめます。
- 大迫力の大型グライ・バインダーをHGUCで初立体化
- 隊長機仕様と一般機仕様の頭部を選択可能
- ビーム・ピストル2丁やクレイ・バズーカなど武装が充実
- ZZシリーズの人気機体ながら再販頻度が少なく希少価値が高い
- 素組みでもシュツルム・ディアスらしい独特なシルエットを楽しめる
特に、背面の大型ユニットが生み出す存在感は非常に高く、コレクションとしての満足度も優秀です。
HGUC シュツルム・ディアスとは
シュツルム・ディアスは『機動戦士ガンダムZZ』に登場する重武装型モビルスーツです。
本キットはHGUC リック・ディアスをベースに、新規パーツを多数追加して再現されています。
新規造形となっている主な箇所は以下の通りです。
- 頭部
- 腰部
- 脚部
- バックパック周辺
- 大型グライ・バインダー
特徴的なオレンジ寄りの赤いカラーリングも忠実に再現されており、通常のリック・ディアスとは大きく異なる印象に仕上がっています。
発売日・価格
- 発売日:2009年5月2日
- 価格:1,870円(税込)
- ブランド:HGUC
- 作品名:機動戦士ガンダムZZ
- スケール:1/144
現在は再販機会が少なく、店頭で見かけることも非常に少ないキットです。見つけた際は早めの確保をおすすめします。
商品仕様
- スケール:1/144
- ランナー数:8枚
- 使用パーツ数:134個
- 素材:PS・PE(ポリキャップ使用)
- 成形色:赤、グレー、ブラウン、グリーン系
近年のHGシリーズと比較するとパーツ数は比較的少なめで、組み立て難易度もそこまで高くありません。
ただし、旧HGUCらしいポリキャップ構造を採用しているため、最新キットとは組み味が異なります。
付属品一覧
付属する武装は以下の通りです。
- ビーム・ピストル×2
- クレイ・バズーカ
- ビーム・サーベル
- 隊長機用頭部パーツ
- 一般機用頭部パーツ
- マーキングシール
また、ベースとなったリック・ディアス由来の余剰パーツも一部付属します。
頭部を好みで選択できるのは嬉しいポイントです。
可動性能とギミック
可動性能は旧HGUCらしく、現代基準では控えめです。
上半身
- 腕はある程度大きく可動
- 肩周りも武装を構えられる程度には動く
頭部
- 左右への可動は良好
- 上下方向の可動はやや苦手
下半身
- 膝の曲がりは浅め
- 足首の接地性も限定的
全体的にダイナミックなポージングは得意ではありません。
一方で、頭部の「バルカン・ファランクス展開ギミック」は機体の個性をしっかり楽しめるポイントです。
パッケージ・ランナー構成

内容物は以下の構成になっています。
- ランナー8枚
- ポリキャップ
- ビームサーベル刃
- シール類
- 取扱説明書
注意点として、グライ・バインダーは2パーツ構成のモナカ割りになっています。
大型パーツゆえに合わせ目が目立ちやすいため、仕上げにこだわる場合は処理しておくと完成度が大きく向上します。
製作時のポイントと部分塗装
全体の色分けは比較的優秀ですが、一部は塗装するとさらに完成度が上がります。
部分塗装がおすすめの箇所
- 頭部の細かな色分け
- 前腕のグレーパーツ
- 細部メカディテール
合わせ目が発生する箇所
- 頭部
- 肩部
- 胴体
- 前腕
- 脚部
- クレイ・バズーカ
- ビーム・ピストル
- グライ・バインダー
特にグライ・バインダーの合わせ目は目立ちやすいため、丁寧に処理すると見栄えが大きく変わります。
おすすめの改造ポイント
古いHGUCだからこそ、少し手を加えるだけで完成度が大きく向上します。
おすすめなのは以下の3つです。
①合わせ目消し
最も効果が高い定番工作です。
②部分塗装とスミ入れ
情報量が増え、重厚感が一気にアップします。
③関節調整
足首や下半身を中心に可動域を少し改善すると、ポージングの幅が広がります。
なお、本キットにはスタンド用の3mm穴がありません。
アクションベースを使用する場合は、別途ジョイントパーツなどを用意すると飾りやすくなります。
HGUC シュツルム・ディアスの評価
良いところ
- シュツルム・ディアスらしいシルエットの再現度が高い
- グライ・バインダーの迫力が抜群
- 頭部選択式で好みの仕様を再現できる
- ZZ系ファンには非常に魅力的なラインナップ
気になるところ
- 可動範囲は現代HGと比べると狭い
- 合わせ目が多い
- スタンド穴がない
- 再販頻度が低く入手しにくい
最新キットのような組みやすさはありませんが、その分じっくり作り込む楽しさがあるキットと言えるでしょう。
総評
HGUC シュツルム・ディアスは、造形重視で楽しみたい人に非常におすすめできる名キットです。
最新HGシリーズと比較すると可動やパーツ分割には古さを感じますが、それを補って余りあるほど、独特なシルエットと存在感に魅力があります。
特に大型グライ・バインダーの迫力は唯一無二で、ZZシリーズファンやディアス系MSが好きな方には見逃せない一体です。
再販頻度も少ないため、定価で見つけた際は優先的に確保しておきたいキットと言えるでしょう。

