
はじめに
『機動戦士Zガンダム』に登場する巨大可変モビルアーマー「サイコ・ガンダムMk-II」が、2025年3月22日に待望のHGシリーズでキット化されました。
全高約40mという劇中設定を持つ大型機体を1/144スケールで立体化した本キットは、完成時の全高が約270mmにも達し、一般的な1/60スケールのガンプラにも迫る圧倒的なボリュームを実現しています。
さらに、モビルスーツ形態からモビル・フォートレス形態への変形を再現するほか、リフレクター・ビットや有線式の腕部飛翔形態、半壊状態の頭部など、劇中の印象的なシーンを再現できる豊富なギミックも搭載。
今回は、HG 1/144 サイコ・ガンダムMk-IIの発売情報や商品仕様、ランナー構成、付属品、可動・変形ギミック、色分けや合わせ目、塗装・加工ポイント、素組みでの完成度まで詳しく紹介します。
主なおすすめポイント
『機動戦士Zガンダム』主要MS立体化のラストピース
本キットの大きな注目ポイントのひとつが、『機動戦士Zガンダム』に登場する主要モビルスーツのHGシリーズでの立体化を締めくくる存在であることです。
サイコ・ガンダムMk-IIは、劇中でも非常に印象的な大型機体だけに、待望のキット化となりました。
1/144とは思えない圧倒的なサイズ
1/144スケールながら、MS形態で全高約270mmという巨大サイズを実現しています。
一般的な1/144スケールのガンプラとは比較にならないほど大きく、完成後はディスプレイケースの中でも圧倒的な存在感を放ちます。
HGで完全変形を実現
モビルスーツ形態からモビル・フォートレス形態への複雑な変形機構を再現。
大型機体ならではの各部の変形を、現代のHGフォーマットに合わせて立体化しています。
成型色による高い色再現
赤や黄色などの特徴的なカラーリングは、専用ランナーによるパーツ分割で再現。
複雑なカラーリングでありながらシールへの依存を抑え、素組みでも高い完成度を楽しめる構成となっています。
劇中再現ギミックが豊富
半壊状態の頭部、有線ワイヤーによる腕部飛翔形態、収納・展開2種類のリフレクター・ビットなど、ディスプレイの幅を広げるギミックが多数盛り込まれています。
さらに専用のアクションベース4やウェポンディスプレイベースも付属しており、大型キットならではの展示にも対応しています。
商品概要・特徴
サイコ・ガンダムMk-IIは、強化人間ロザミア・バダムが搭乗する、サイコ・ガンダムの後継機です。
全身に多数のビーム砲やメガ粒子砲を備え、さらにリフレクター・ビットを装備するなど、単独で敵勢力を圧倒する強力な機体として描かれています。
また、『機動戦士ガンダムZZ』ではアクシズ(ネオ・ジオン)軍に回収され、強化人間プルツーが搭乗。ZZガンダムと対峙することになります。
ガンプラでは、2004年に「HGUC 1/144 サイコガンダム」が発売されており、本キットはそこから実に21年ぶりとなるサイコ・ガンダム系大型機体の新作です。
現代のHGフォーマットを採用することで、メカフレームと装甲を組み合わせた緻密なディテールを再現。巨大な機体ながら、MS形態とモビル・フォートレス形態の双方でバランスの取れたプロポーションを実現しています。
発売情報・価格
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2025年3月22日
- 価格:11,000円(税込)
- ブランド:HG(ハイグレード)
- 作品:機動戦士Zガンダム
- スケール:1/144
- 全高:約270mm(MS形態時)
商品仕様
材質:PS、PE、リード線
ランナー:A~N、BA-16、ACB-4A/B、ACB-BA、SB-11、SB-13など計34枚
その他付属:リード線2本、シール1枚、組立説明書
ランナー構成
本キットは大型機体ということもあり、多数のランナーで構成されています。
- A:2種類の頭部をはじめ、主に上半身の装甲パーツ
- B1:主に下半身やシールドのパーツ
- B2:主に大腿部やシールドのパーツ
- C:各部のカラー加飾パーツ
- D:リフレクター・ビットのパーツ
- E1:可動機構を備えたハンドパーツ
- F:主に装甲パーツ
- G:主に脚部パーツ
- H:主に脚部パーツ
- I:シールドや装甲のパーツ
- J:主にメカフレーム
- K1/K2:主にメカフレーム
- L2:主に装甲パーツ
- M1:赤色の加飾パーツ
- M2:スラスターや加飾パーツ
- N1/N2:黄色のノズルや各種加飾パーツ
- ACB-4A/B:アクションベース用パーツ
- BA-16:ウェポンディスプレイベース用パーツ
- ACB-BA:アクションベース用パーツ
- SB-11/SB-13:ビームエフェクトパーツ
赤や黄色の加飾部分には専用ランナーが用意されており、細かなカラーリングを成型色で再現しています。
付属品
大型キットらしく、付属品も非常に充実しています。
シールド
大型のシールドが1基付属します。
上下2枚で構成されており、腕部への接続部分には多軸構造を採用。シールド同士を連結することもできます。
さらにモビル・フォートレス形態では、ウイングや安定翼として機能する板状パーツを回転展開できます。
半壊状態の頭部
『機動戦士ガンダムZZ』でZZガンダムの攻撃によって損壊した状態を再現できる頭部パーツが付属。
通常の頭部とは異なる、破損したアンテナや装甲を再現することで、劇中の印象的なシーンを再現できます。
腕用リード線ユニット
腕部を本体から分離させ、有線ワイヤーによって飛翔させる状態を再現できます。
リード線の先端はカギ爪状の形状になっており、腕部パーツが抜けにくいよう工夫されています。
リフレクター・ビット
リフレクター・ビットは、収納状態と展開状態の2種類が用意されています。
さらに、それぞれを組み合わせることで、収納から展開までの途中状態を表現することも可能です。
ビームエフェクト
各種ビーム砲の発射シーンを再現するためのビームエフェクトパーツが付属します。
アクションベース4
大型の機体を安定してディスプレイするため、アクションベース4が付属。
特にモビル・フォートレス形態での展示に対応しています。
ウェポンディスプレイベース
リフレクター・ビットやビームエフェクトなどを空中に展開してディスプレイするための専用ベースです。
大型の本体だけでなく、周囲に武装を配置することで、サイコ・ガンダムMk-IIの特徴的な戦闘シーンを再現できます。
シール
シールは1枚付属。
外側ノズル内部の黒色部分や膝部ノズルなど、細かな部分のディテールを補うために使用します。
可動ギミック
MS形態時の可動
大型機体でありながら、各部に変形機構を組み込みつつ、MSとして必要十分な可動性能を確保しています。
股関節、膝、足首にはそれぞれ可動機構が設けられており、巨体を活かしたポージングにも対応します。
股関節には太い軸と軸受けを採用。大型の機体を支えるための剛性を確保しています。
膝関節は二重関節構造となっており、変形時に使用するツメ受けなどの機構も組み込まれています。
足首には変形機構の一部としてアキレス腱部分に可動するメカフレームを内蔵。大型の足部でありながら、ソールの接地性にも配慮されています。
腰部フロントアーマーは上方へ、サイドアーマーは下方へ可動。サイドアーマーには3軸の関節が組み込まれ、MS形態での可動だけでなく変形にも対応します。
バックパック本体にはスライド機構を搭載。
肩関節や腕部も大型化されていますが、各部にツメなどを設けることで、ポージング時にパーツが抜けにくいよう設計されています。
変形機構
本キット最大の特徴のひとつが、MS形態からモビル・フォートレス形態への完全変形です。
脚部の変形
脚部には複雑な変形システムを搭載。
大腿部には伸縮機構が組み込まれ、脛部には変形時にノズルが回転して現れるギミックが採用されています。
腰部の変形
腰部ではフロントアーマーが上方へ移動し、サイドアーマーが下方へ移動。
通常のMS形態とは大きく異なるフォートレス形態へ変化させるため、複数の可動軸を組み合わせた変形機構となっています。
股関節の変形
脚部が接続される股関節は左右へ広がる構造となっており、フォートレス形態への変形時に使用します。
変形時の注意点
複雑な変形機構とロック機構は、外装のディテールを崩さないよう考慮されています。
そのため、変形させる際には各パーツの可動方向やロック位置を確認しながら、無理な力をかけずに操作することが重要です。
武装・装備ギミック
腕部有線ワイヤー
リード線を使用して腕部を本体から分離し、飛翔させた状態を再現できます。
腕部先端はカギ爪状の形状になっており、ワイヤーを使用したアクションポーズでもパーツが抜けにくい構造です。
リフレクター・ビット
リフレクター・ビットは収納状態と展開状態の2種類を用意。
さらに両方を組み合わせることで、展開途中の状態まで再現できます。
専用のウェポンディスプレイベースを使用すれば、本体の周囲にビットを配置した迫力のあるディスプレイが可能です。
シールド
シールドは多軸構造のジョイントによって柔軟に可動。
シールド同士を連結できるほか、モビル・フォートレス形態ではウイングや安定翼として使用されます。
パッケージ・ランナー構成

パッケージ
パッケージには、両手を大きく広げてZガンダムへ襲い掛かろうとするサイコ・ガンダムMk-IIが描かれています。
巨大な機体サイズを活かした迫力ある構図となっており、サイコ・ガンダムMk-IIの持つ威圧感を強く感じさせるパッケージです。
また、『機動戦士Zガンダム』40周年を記念するキットとしての特別感もあります。
ランナー構成
ランナーはA~Nを中心に、BA-16、ACB-4A/B、ACB-BA、SB-11、SB-13などを含む計34枚。
大型キットながら、ランナー内ではパーツが組み上がっていくことを意識した配置が採用されており、組み立て効率にも配慮されています。
大型パーツはゲートも大きくなっていますが、完成後に目立ちにくい位置へ配置するなど、ゲート跡への配慮も見られます。
特に赤色のM1ランナー、黄色のN1・N2ランナーによって、各部の特徴的なカラーリングを成型色で再現している点は大きなポイントです。
モデリング解説
色分け
本キットの大きな魅力が、成型色による高い色分けです。
サイコ・ガンダムMk-IIは、赤や黄色などの加飾部分も多い複雑なカラーリングを持っています。
それらを専用パーツによって細かく分割することで、シールに頼ることなく多くのカラーリングを再現。
足首のソールなども大きなパーツを活用してカラーを再現する設計となっており、細かくパーツを分割するだけではなく、組み立てやすさにも配慮されています。
シールの使用箇所が最小限に抑えられているため、素組みでも十分に見栄えのする仕上がりが期待できます。
合わせ目・パーツ構成
大型キットということもあり、各パーツは大きめに成形されています。
そのため、組み立て時にはある程度力を込めてパーツをはめ込む箇所もありますが、その分、完成後の剛性確保にもつながっています。
肩部や股関節、上半身と下半身をつなぐ部分など、大型の関節にはツメなどの抜け止め機構が設けられています。
巨大な機体を支えるための構造を意識したパーツ構成になっている点も特徴です。
塗装要素
素組みの状態でも高い完成度を楽しめるキットですが、塗装によってさらに質感を高めることもできます。
特に大型機体ならではの重量感を強調したい場合は、装甲ごとの色味を微妙に変えたり、メカフレームの塗り分けを行ったりすることで、より立体感のある仕上がりを目指せます。
さらにデカールやマーキングを加え、ディテールを調整することで、巨大兵器らしい情報量を高めることも可能です。
一方で、最低限のシール貼りだけでも十分なカラーリングが再現されるため、無塗装派でも楽しみやすい構成となっています。
加工例
本キットでは、以下のような加工・アレンジを楽しめます。
- リード線の先端をカギ爪状に加工し、腕部が抜けにくい状態にする
- 収納状態と展開状態のリフレクター・ビットを組み合わせ、展開途中の状態を再現する
- 半壊状態の頭部を使用して『機動戦士ガンダムZZ』登場時の損壊状態を再現する
- 塗装やデカールによって巨大機体らしい重量感を演出する
- メカフレームやノズル類を塗り分け、ディテールを強調する
特に半壊状態の頭部は通常状態とは大きく印象が異なるため、2種類の頭部を使い分けることで異なるディスプレイを楽しめます。
モデルとしての評価
素組み評価
HG 1/144 サイコ・ガンダムMk-IIは、パーツ数が多い大型キットでありながら、大型パーツを多用することで組み立てやすさにも配慮されています。
ランナーからパーツを切り出して組み合わせていくと、各パーツがしっかりとはまり、大型機体に必要な剛性も確保されています。
内部には現代のHGシリーズらしいメカフレーム表現が盛り込まれ、装甲パーツとの組み合わせによって高密度なディテールを楽しめます。
さらに、MS形態だけでなくモビル・フォートレス形態への変形まで実現している点も大きな特徴です。
2025年時点のガンプラ技術を活かし、巨大な機体サイズと複雑な変形機構を両立させたキットに仕上がっています。
人気・反響
サイコ・ガンダムMk-IIは『機動戦士Zガンダム』を代表する大型機体のひとつであり、以前から立体化が待たれていた機体です。
2004年発売の「HGUC 1/144 サイコガンダム」から数えると、実に21年ぶりとなるサイコ・ガンダム系大型キットの登場となりました。
また、2025年という『機動戦士Zガンダム』40周年のタイミングで発売されたことも、本キットの大きな話題性につながっています。
巨大なサイズ、完全変形、豊富な付属品、成型色による高い色分けなど、サイコ・ガンダムMk-IIを待ち望んでいたファンにとって注目度の高い内容となっています。
結論・総評
HG 1/144 サイコ・ガンダムMk-IIは、『機動戦士Zガンダム』40周年の節目に登場した、非常に存在感の大きい大型HGキットです。
1/144スケールでありながら全高約270mmという圧倒的なサイズを実現し、一般的な1/144スケールのガンプラとは一線を画すボリュームを楽しめます。
さらに、MS形態からモビル・フォートレス形態への完全変形を実現。大腿部の伸縮や脚部ノズルの展開、腰部アーマーの移動など、複雑な変形機構を大型キットならではの構造で再現しています。
色分けについても、赤や黄色などの特徴的なカラーを専用パーツによって再現。シールの使用を最小限に抑えているため、素組みでも高い完成度を楽しめます。
付属品も充実しており、通常頭部に加えて半壊状態の頭部、有線ワイヤーによる腕部飛翔形態、収納・展開状態のリフレクター・ビット、ビームエフェクト、アクションベース4、ウェポンディスプレイベースなど、多彩なディスプレイに対応しています。
大型パーツによる組み立てやすさと剛性、現代のHGシリーズらしいメカフレーム表現、そして巨大な機体を活かした迫力あるプロポーションを兼ね備えている点も魅力です。
『機動戦士Zガンダム』のファンはもちろん、巨大モビルアーマーや変形機構を持つガンプラが好きな人にとっても、サイコ・ガンダムMk-IIならではのスケール感とギミックを存分に楽しめるキットとなっています。
21年ぶりの後継機として、現代のガンプラ技術によって再構築されたサイコ・ガンダムMk-II。その巨大なボリュームと複雑な変形、豊富な劇中再現ギミックは、本キットの大きな見どころです。

