

はじめに
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』を象徴する大型モビルスーツ「ペーネロペー」。
その圧倒的なボリュームと独特のデザインを、HGスケールで忠実に再現したのが本キット 「HGUC 1/144 ペーネロペー」 です。
発売当時から「HGとは思えないサイズ感」として話題となり、今なお再販のたびに完売する人気を誇ります。
今回は、この“怪物級ガンプラ”を徹底的に分析・レビューしていきます。
主なおすすめポイント
• 1キットでオデュッセウスガンダム+FFユニットの2形態を再現可能
• カトキハジメ氏監修による圧倒的造形・再現度
• HGながらMG級の大ボリュームと迫力サイズ
• 成形色で高レベルな色分けを実現
• 完全ポリキャップレス設計&最新フォーマット採用
HGUCペーネロペーは、「簡単組み立て」と「圧倒的存在感」を両立させた大型ガンプラの金字塔ともいえるキットです。
商品概要
価格:7,480円(税込)
発売日:2019年10月26日
対象年齢:8歳以上
発売当初から品薄が続き、定価での入手が困難になるほどの人気商品。現在も再販が待ち望まれています。
デザインと造形の特徴
巨大スケールと存在感
設定上の全高26m(通常ガンダムの約1.5倍)を忠実に再現し、完成後の全高は約22.5cm。
HGシリーズの中でも群を抜くサイズ感で、圧倒的な“塊感”を演出します。
成形色とパーツ構成
全20枚のランナーで構成され、約292点のパーツを使用。
主要色のホワイト・ダークブルー・イエロー・レッドを中心に、クリアキャノピーやKPS素材による柔軟な関節設計など、ハイグレードの名に恥じない完成度です。
成型色の内訳
• ホワイト系:A1、A2、B、C、Eランナーなど
• ダークブルー:H1、H2
• イエロー:I(KPS)
• レッド:J
• グレー:K、L、M(KPS)
• クリアピンク:ビームサーベル用
ギミック・可動域
オデュッセウスガンダム形態
多軸関節構造により、広い可動域を確保。
膝立ちや大きなポージングも可能で、関節保持力も安定しています。
ペーネロペー形態
巨大フライトユニット装着により可動範囲は制限されますが、これは設定上の「重装甲MS」らしさを忠実に再現した結果。
「飾って映える静的モデル」としての完成度は非常に高いです。
主要ギミック
• 肩部アーマーの開閉でファンネル・ミサイル発射口を再現
• コンポジット・ウェポン・ユニット中央部がメガ粒子砲展開
• テール・スタビライザーは可動式で角度変更可能
付属品一覧
武装 ビーム・ライフル×1、ビーム・サーベル×2、シールド×2、コンポジット・ウェポン・ユニット×2
ハンドパーツ 握り手・平手(左右)、ライフル用右手
オプション ディスプレイ台座、フライトユニット分離用ジョイント、オデュッセウス用股関節パーツ、ホイルシール
ディスプレイベースも付属し、展示映えは抜群です。
組み立て・モデリング解説
組みやすさ
パーツ数は多いものの、一つひとつのパーツが大きく、組み立て難易度は中級レベル。
丁寧に組めば初心者でも問題なく完成させられます。
色分け・合わせ目
成形色での色分けが非常に優秀。
主要な合わせ目は太もも側面や肩部、武装類など一部に留まります。
軽い処理で見映えが向上します。
塗装ポイント
• 外装のツートン化(ホワイト部)
• モールドのスミイレ
広い面積ゆえにスミイレ効果が映えるキットです。
パッケージとランナー構成

通常のHGUCとは異なる特別仕様パッケージを採用。
箱はMG Ver.Kaよりも大きく厚みがある豪華仕様で、重量感も圧倒的。
内部のランナーも大型パーツ中心で、開封時の迫力はまさに“ペーネロペー級”。
総評・レビューまとめ
組み立てやすさ ★★★★☆
色分け再現度 ★★★★☆
可動域(オデュッセウス形態) ★★★★☆
可動域(ペーネロペー形態) ★★☆☆☆
満足度・存在感 ★★★★★
結論:HGUCペーネロペーは“HGの限界を超えた怪物キット”
HGUC ペーネロペーは、カトキハジメ氏のデザインを圧倒的スケールで再現した大型HGの傑作です。
分離・合体による2形態再現、緻密な色分け、巨大な存在感——そのすべてがハイレベルでまとまっています。
可動性は制限されるものの、それを補って余りある造形美と圧倒的迫力。
価格7,480円に見合うどころか、“2機分の満足感”を味わえる名作ガンプラといえるでしょう。
閃光のハサウェイファンはもちろん、大型MSやカトキデザインが好きなモデラーにとって、間違いなく“手に入れておきたい”逸品です。

