
はじめに
『機動戦士ガンダム』を代表するモビルスーツ、シャア専用ザクIIがリバイブ技術で甦る。
本キットは、2020年にガンプラ40周年を記念して発売されたHGUCシリーズNo.234として登場し、アニメ準拠のプロポーションと高可動構造を両立した意欲作です。
主なおすすめポイント
『最新技術によるプロポーション』
アニメの印象を忠実に再現したリバイブ版スタイル
『革新的な軟質スカートパーツ』
可動性を拡張する選択式の素材構成
『高い可動性』
上腕・前腕の回転機構による自然なポージング
『モノアイ可動ギミック』
頭部内部のリブ操作で視線変更可能
『武器懸架機能』
ザク・マシンガンなど3種の武器を腰部に装備可能
商品概要・特徴
2020年7月31日、ガンプラ40周年記念として発売されたこのHGUCシャア専用ザクIIは、レトロな外観と最新技術の融合が最大の特徴です。
外観はサーモンピンク主体の成型色で、余計なモールドを省いたアニメ準拠のデザイン。
内部は現代的な可動構造を採用しており、シンプルながらよく動く“赤い彗星”を体感できます。
発売情報・価格
• 発売日:2020年7月31日
• メーカー希望小売価格:1,760円(税込)
• シリーズ:HGUC No.234
商品仕様
• スケール:1/144
• 成型色:サーモンピンク、あずき色、ダークグレー
• 材質:PS、KPS、軟質素材(スカート部)
• ランナー枚数:7枚(多色成型、ポリキャップレス構成)
パーツは全体で約70点前後。シンプルながら密度感のある構成で、数時間で無理なく完成します。
付属品一覧
• ザク・マシンガン×1
• ザク・バズーカ×1
• ヒート・ホーク×1
• 軟質/硬質スカートパーツ×各1式
• 交換用手首パーツ(射撃用両手)
• スペアマガジン
• ホイルシール×1(モノアイ含む)
パッケージ

可動ギミック
• 頭部:モノアイはリブ操作で左右可動。
• 上半身:肩・腕に回転機構を搭載し、自然なポージングが可能。
• 下半身:膝は90度以上可動、軟質スカートにより腰部の干渉を軽減。
• スカートパーツ:硬質タイプ(武器懸架対応)/軟質タイプ(可動重視)の選択式。
この選択式スカート構造は、HGシリーズでも特に革新的な仕様として高く評価されています。
モデリング解説
成型色の再現度が非常に高く、素組みでも十分な完成度。
合わせ目は腕部に一部残りますが、目立たない位置で処理されています。
塗装派には、以下のポイントで工夫がおすすめです:
• ヒート・ホーク刃の塗装
• バーニア内部のメタリック塗り分け
• モノアイのクリアパーツ化など
軟質素材の動力パイプは可動に干渉せず、扱いやすい点も好印象です。
モデルとしての評価
組み立てやすさ ★★★★★ パーツ分割がシンプルで初心者向け
プロポーション ★★★★☆ 脚長でスタイリッシュな印象
色分け再現性 ★★★★★ 成型色のみで高い再現度
可動性 ★★★★★ アクションポーズも自然
安定性 ★★★★☆ ポリキャップレスでもしっかり保持
比較評価
• 旧HGUC No.32:可動性で圧倒的に優位
• RG版:精密さでは劣るが、組みやすさで勝る
• オリジン版:アニメ準拠度でこちらが上
総評・レビューまとめ
HGUC 234 シャア専用ザクIIは、ガンプラ40周年記念の名にふさわしいリバイブモデルです。
アニメそのままのシルエットを再現しつつ、軟質スカートやモノアイ可動など細部までこだわり抜かれた構成が魅力。
『おすすめポイントまとめ』
• 高い可動性とアニメ準拠プロポーションの両立
• 選択式スカートでプレイバリューUP
• 素組みでも完成度が高い成型色構成
• 初心者〜上級者まで満足できる設計
一方で、上級モデラーにはややディテール密度が物足りない面もありますが、改造ベースとしても優秀です。
このキットはまさに、“動かして楽しいリバイブ版ザク”。
「初めてのHGUC」にも、「原点回帰を楽しみたいファン」にも自信を持っておすすめできる完成度です。

