HG 1/144 ガンダムバルバトスルプス 詳細レポート

HG
画像©創通・サンライズ©BANDAI SPIRITS

はじめに

HG 1/144 ガンダムバルバトスルプスは、ガンプラの中でも“価格以上の完成度”で高い評価を受け続けている人気キットです。

手頃な価格帯ながら驚くほど精密な色分けと組み立てやすさを両立し、初心者から上級モデラーまで幅広く満足できる一本に仕上がっています。

本記事では、バルバトスルプスの特徴、色分け・可動・合わせ目のポイント、モデリングのコツまで徹底レビュー。

購入検討中の方や、仕上げの参考を探している方はぜひチェックしてみてください。

主なおすすめポイント

HG 1/144 ガンダムバルバトスルプスは、コストパフォーマンスと完成度が非常に高くまとまった優秀なガンプラです。

価格は手頃ながら、HGシリーズ屈指の色分けをパーツ分割でしっかり再現。

ランナー数も3~4枚と少なく、初心者でも組みやすく、それでいて劇中フォルムの再現性・可動性ともに非常に高い水準を実現しています。

ガンダムフレーム4を採用し、ポージング性能も優秀。

手に取りやすく満足度の高いキットとして、多くのガンプラファンに支持されています。

商品概要、特徴

本キットは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第2期で主役機として活躍したガンダム・バルバトスルプスの最速立体化モデルです。

第1期のバルバトスから大幅な改修が行われた形態で、パイロットである三日月の成長と戦闘スタイルを反映した外観へ進化しています。

外装は完全新規設計で、より獣性を増したシルエットと統一感のあるフォルムを再現。

内部はガンダムフレーム4がベースとなっており、特に前腕は延長構造で長く力強い印象が強調されています。外装を外してフレーム状態で飾ることもでき、プレイバリューの高い仕様になっています。

発売情報、価格

• 発売日:2016年10月1日

• 現行価格:1,430円(税込)

発売当初から高い人気を維持しており、再販頻度は比較的高め。2022〜2023年は供給不足により高騰していた時期もあり、4,000円超で取引されることもありましたが、2024年以降は再販により価格が安定しています。

商品仕様

• スケール:1/144

• 型式番号 :ASW-G-08

• シリーズ:HGIBO

• 素材:PS、PE、PVC

• 設定全高:約19m

• ランナー数:3枚+ポリキャップ

• ポリキャップ:PC002

• パーツ数:約50~60点

成形色構成

• Aランナー:ダークグレー(ガンダムフレーム)

• Bランナー:イロプラ(青・赤・黄・グレー)

• Cランナー:ホワイト成形色

• シール:20~30枚ほど(細部補完用)

HGながら内部フレーム構造を持ち、外装を外して楽しむことも可能です。

付属品

• ソードメイス ×1 バルバトスルプスの主武装

• バックパック用ジョイントアーム ×2 可動式、武器マウント用

• 丸形ジョイント スタンド用

• ハンドパーツ 2種 握り手・武器持ち手

• ホイルシール 1枚 目・細部補完

• 説明書 1冊 機体&パイロット情報付き

ソードメイスはモナカ構造で合わせ目が出ますが、大型武器として迫力があります。第1期バルバトスの武装と互換性があるのも嬉しいポイントです。

可動ギミック

ガンダムフレーム4を採用したことで、多彩なアクションポーズに対応します。

● 頭部

前後左右への可動が広く、表情付けがしやすい。

● 肩部

赤い肩装甲は引き出し式で可動

干渉を避けて腕を大きく上げられる

肩の保持力が弱めで外れやすい点は注意

● 腕部

肘は約90度以上曲がる

前腕延長により存在感あるシルエット

3mmジョイントでアーム類と互換性あり

● 腰部

上下可動+旋回が広く、ひねったポーズが自然に決まる。

● 脚部

開脚性能が高い

膝は90度以上屈曲

足首の可動が優秀で接地性が良好

かかとに肉抜きあり

● バックパック

ジョイントアームが自在に可動し、さまざまな武器配置が可能。

総じて、HGとしてはトップクラスの可動性を備えています。

パッケージ、ランナー構成

画像©創通・サンライズ©BANDAI SPIRITS

• 標準HGサイズのパッケージ

• 力強いソードメイス構えのメインビジュアル

• ランナー構成はシンプルで組みやすい3枚構成

モデリング解説(色分け・合わせ目・加工)

色分け精度の高さ

HGとしては異例の細かさ。特に頭部は10パーツ以上を使用し、

• 頬のグレー

• 額の赤

• 顎の赤

• 耳の黄色

などが成形色で再現され、シールはほぼ目のみ。

肩の鉄華団マークも別パーツ化されており、非常に見栄えが良いです。

問題となる合わせ目

特に目立つのは前腕。

左右分割でディテールが入り組んでおり、処理難易度は高め。

対処法:

1. 後ハメ加工:最も美しいが難易度は高い

2. 段落ちモールド化:自然に処理でき初心者向け

3. 未処理で塗装:もっとも手軽

ブースターの合わせ目は比較的処理しやすいです。

塗装ポイント

• 肩の黄色部分は成形色が薄めなので塗装推奨

• 爪先はグレー塗装必須

• パネルライン塗り分けで質感向上

• フレーム塗装(黒鉄色・ガンメタ・ゴールドなど)でより精密感UP

素組みでも満足できるものの、部分塗装することで劇中に近い引き締まった印象になります。

モデルとしての評価

素組み完成度

ランナー数の少なさを感じさせない圧倒的な色分けとプロポーション。

HG鉄血シリーズの中でも特に完成度が高く、初心者でも満足できる仕上がりに。

可動性

ガンダムフレーム4によりHGトップクラスの可動を実現。

ただし肩・股関節など保持力が弱いため、スタンド併用が推奨されます。

人気

鉄血シリーズの中でも突出した人気を持ち、再販のたびに即売することも多いキット。クリアカラーなど派生品も人気。

コスパ

現行価格でも1,430円という価格帯でこの完成度は破格。

入門用にも、改造ベースにも最適です。

結論・総評

HG 1/144 ガンダムバルバトスルプスは、

「手頃な価格・優秀な色分け・高い可動・組みやすさ」

という四拍子がそろった傑作キットです。

おすすめポイントまとめ

• 素組みで十分な完成度

• 可動性が高くポージングが楽しい

• 内部フレーム遊びができる

• 初心者にも扱いやすい

• 改造ベースにも適している

気になる点

• 前腕の合わせ目処理が難しめ

• 関節保持力が弱め

• 爪先などの部分塗装が必要

全体として、発売から年月が経っても色褪せない「名作HG」です。

鉄血シリーズやガンダムバルバトスが好きな方はもちろん、初めてのガンプラにも強くおすすめできる一体です。

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