
はじめに
『機動戦士ガンダム00』に登場するトリニティ兄弟の長男機「ガンダムスローネアイン」。
HGシリーズの中でも異彩を放つダークブラウンの機体色と、HGサイズとは思えないほど巨大なGNランチャーを備えた本機は、発売から長い年月を経た現在でも根強い人気を誇ります。
本記事では、HG 1/144 ガンダムスローネアインのキット内容、可動・造形・塗装ポイント、素組み評価から改造向けの注意点までを、詳細にレビューしていきます。
商品概要
HG 1/144 ガンダムスローネアイン[GNW-001]は、2008年2月にバンダイより発売された『機動戦士ガンダム00』HGシリーズのキットです。
チームトリニティの長男・ヨハン・トリニティが搭乗する1号機で、ダークブラウンを基調とした配色と背部に装備される大型GNランチャーが最大の特徴となっています。
キットの魅力とおすすめポイント
本キット最大の魅力は、HG規格を超えた迫力を誇る大型GNランチャーです。
背部に装備される砲身はボリューム感が非常に高く、完成時の存在感はHG屈指。シンプルなポージングでも十分に「映える」シルエットを作り出します。
また、ダークブラウンの成形色は主人公機とは明確に一線を画す悪役らしさを演出。
エクシア系とは異なる、重厚で陰のあるデザインが好きな方には特に刺さる配色です。
さらに、ツヴァイ・ドライと組み合わせることでGNメガランチャー/GNハイメガランチャー形態を再現できる点も、シリーズならではの楽しみ方と言えるでしょう。
2008年発売のキットながら、造形ディテールは現在見ても十分に通用する完成度です。
発売時期と価格
• 発売日:2008年2月7日
• 定価:1,760円(税込)
商品仕様
• スケール:1/144
• 全高:約16〜17cm(GNランチャー含む)
同スケールのガンダムエクシアと比較すると、バックパック装備の影響で一回り以上大きく見えるのが特徴です。
ランナー構成と材質
ランナーはA〜Fの計6枚構成。
A・B・Cランナーはスローネ3機共通設計で、アイン/ツヴァイ/ドライの違いは主にD・E・Fランナーで再現されています。
胴体関節部にはABS素材が使用され、胸部のGNドライブはクリアパーツで再現。設計年代を考慮すると、耐久性と見栄えのバランスは良好です。
成形色の特徴
ダークブラウンは成形色でほぼ再現されており、素組み状態でも十分な雰囲気があります。
一見ブラックに見えますが、光が当たると深い茶色が確認でき、スローネ特有の陰鬱な印象を巧みに表現しています。
付属品一覧
• GNビームライフル
• GNランチャー
• GNシールド
• GNビームサーベル(柄のみ)
• ホイルシール
• ポリキャップ
GNビームサーベルのクリア刃は付属しないため、別売りエフェクトの流用が必要です。
GNランチャーは二つ折り状態から展開可能で、グリップ引き出しギミックも搭載。
ただし成形色はグレー単色のため、設定どおりに仕上げるには塗装が前提となります。
パッケージ

可動性能
2008年当時のHG基準では可動範囲は良好ですが、現代HGと比較するとやや制限があります。
• 肩:水平90度以上可動、ロール軸あり
• 肘:90度程度
• 腰:回転のみ(前後可動なし)
• 膝:180度近く可動
• 足首:二重関節だが、干渉により爪先は完全に伸ばせない
バックパックのGNランチャーアームは2箇所ヒンジで構成され、多彩な構えが可能です。
モデリング面のポイント
色分けと塗装
素組みでも見栄えは良好ですが、以下の箇所は塗装推奨です。
• GNランチャー(大部分)
• 前腕内側のホワイト
• 頭部・脚部の細部イエロー
• 股間アーマー先端
合わせ目処理
• 肩・腕・膝・足首
• GNランチャー、GNビームライフル(モナカ割り)
特に膝部は後ハメ加工を行うか、合わせ目を活かした塗装処理が現実的です。
素組み評価と総合印象
ダークブラウン成形色と大型武装の相乗効果により、塗装なしでも満足度の高いHGキットです。
パーツ数も適度で、組み立て時間は1〜2時間程度。初心者でも問題なく完成させられます。
一方で、2008年設計のため関節の緩みが出やすく、長期展示時は補強や保持力対策が推奨されます。
総評
HG 1/144 ガンダムスローネアインは、発売から16年以上経過した現在でも高い完成度と存在感を誇る名キットです。
悪役機体ならではの配色、大型武装の迫力、シリーズ連動ギミックと、価格以上の満足感があります。
部分塗装や簡単な改造を施すことで、さらに魅力が引き立つため、中級者以上の製作者には特におすすめです。
購買推奨度:★★★★☆(4.5 / 5)
