
はじめに
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』に登場するジオン公国軍の量産型モビルスーツ「ザク(GQ)」が、HG 1/144スケールで待望の立体化。
従来のザク像を大胆にアップデートした独自デザインと、最新HGらしい高い完成度を両立した本キットは、素組み派から可動重視派まで幅広いガンプラファンに注目されています。
本記事では、HG ザク(GQ)の特徴や可動、付属品、モデリング面の評価までを詳しくレビューしていきます。
HG 1/144 ザク(GQ)のおすすめポイント
HG 1/144 ザク(GQ) 最大の魅力は、GQ版ならではの個性的な機体デザインを忠実に立体化しつつ、素組みでも非常に高い完成度を実現している点です。
複数のグリーン成形色を使い分けた色分けにより、塗装をしなくても立体感のある仕上がりを実現。関節はポリキャップレス構造ながら保持力が高く、安定したアクションポーズを楽しめます。
さらに、新規造形のザク・バズーカが付属する点も大きな魅力。加えて、頭部ひさしパーツを差し替えることで指揮官機仕様に変更できるなど、プレイバリューの高さも評価できます。
商品概要と機体デザインの特徴
本キットは、2025年11月8日に発売されたHG ジークアクスシリーズの主力商品です。
同時期に展開される「白いガンダム」や「シャア専用ザク(GQ)」と組み合わせることで、劇中のサイド7強襲シーンを再現できるラインナップ構成となっています。
GQ版ザク最大の特徴
最大の特徴は、大腿部に配置された球状推進剤タンク。
従来のランドセル型バックパックを廃し、腰から脚部に推進機構を集中させた設計となっており、歩行よりも飛行を重視した独自のシルエットを形成しています。
全体的に丸みを帯びたフォルムは、従来のザクとは一線を画す「令和版ザク」とも言える印象。
一方で、スパイクアーマーやL字シールドなど、ザクらしさを失わない要素もしっかりと踏襲されています。
発売日・価格情報
• 発売日: 2025年11月8日(土)
• 定価: 2,420円(税込)
一般流通・オンラインショップでも入手可能です。
商品仕様まとめ
• スケール: 1/144
• 全高: 約17.5m(設定値)
• 成形色: 複数グリーン、グレー、ダークグレー、ピンク、レッド
• ランナー数: 全8枚(A〜H)
• 素材: PS、KPS(ABS不使用)
• 構造: ポリキャップレス関節
• ランナータグ: HG ザク(GQ)統一表記
付属品・武装一覧
• ザク・バズーカ(新規造形/各部可動)
• ザク・マシンガン
• ヒート・ホーク
• 左平手ハンドパーツ
• 指揮官機用ひさしパーツ
• マーキングシール(専用)
可動ギミック解説
頭部・上半身
モノアイは内部レールにより左右へスライド可動。首は360度回転可能で、表情付けの自由度が高い設計です。肩ブロックは独立可動し、前後への引き出しにより躍動感あるポーズが可能。
胴体・腰部
腹部にボールジョイントを搭載し、前屈・仰け反りともに優秀。腰軸はフル回転対応で、ポージングの幅を広げています。
脚部・バーニア
股関節は独特な可動構造を採用し、Y字バランスのような動きが可能。脚部は前方への可動に優れる一方、大腿部デザインの影響で前後開脚はやや制限されます。腰部・股間部のバーニアはボールジョイントで柔軟に可動。
パッケージ・説明書・ランナー構成

パッケージはHG標準サイズで、飛行しながらマシンガンを構えるザク(GQ)のイラストが印象的。縦横両対応のジークアクスシリーズ共通仕様となっています。
説明書はB5サイズで視認性が高く、初心者でも組み立てやすい構成。ランナーは色分けが細かく、パーツ探しのストレスも少なめです。
モデリング面の評価
色分けと合わせ目
複数階調のグリーン成形色により、素組みでも情報量の多い仕上がりを実現。合わせ目もモールド化されており、処理が必要な箇所は最小限です。
最低限行いたい部分塗装
• バーニア内部(赤)
• ザク・バズーカのセンサー(ブルー)
• ヒート・ホーク刃部(赤)
これらを筆塗りで追加するだけでも、劇中再現度が大きく向上します。
総合評価・まとめ
HG 1/144 ザク(GQ) は、素組み完成度・可動性・関節強度のすべてが高水準でまとまった、非常に完成度の高いHGキットです。
独特なデザインについては好みが分かれるものの、GQ世界観にハマれば満足度は非常に高く、シャア専用ザク(GQ)や白いガンダムと並べることで、作品世界への没入感が一気に高まります。
素組み派にも、軽い部分塗装派にも自信をもっておすすめできる令和最新ザクと言えるでしょう。

