
はじめに
HGCE 1/144 デスティニーガンダムは、2019年5月31日に発売された『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の主役機を最新フォーマットで立体化したキットです。
本モデルの最大の魅力は、光の翼がデフォルト付属されている点。旧HG版(2005年)やRG版(2013年)では別売または未付属だったため、ファンにとって非常に嬉しい仕様です。
さらに、優れた色分けと合わせ目の少なさにより、素組みでも完成度の高い仕上がりを実現。HGCEシリーズの中でも特に完成度が高く、「HGの中で最も出来が良い」と称される傑作キットです。
主なおすすめポイント
光の翼が標準付属
旧HG版やRG版では別売りだった「光の翼」が最初から付属。劇中の迫力あるシーンを再現可能。
高い色分け再現度と合わせ目の少なさ
素組みでも十分に見栄えが良く、塗装なしで完成度の高い仕上がりに。
最新フォーマットによる可動性能
胴体の二重関節構造やサイドアーマーのスライド機構により、自然で広い可動域を実現。
豊富な武装とエフェクトパーツ
アロンダイト、高エネルギー長射程ビーム砲、掌部ビームエフェクトなど、劇中装備がフルセット。
KPS素材採用で強度・可動性◎
ABSレス設計のため、塗装時の割れや経年劣化を気にせず扱える。
HGCEシリーズ屈指の完成度
コスパ・見た目・遊びやすさのバランスが非常に高く、「HG最高傑作」と評される理由が納得の出来。
商品概要
• 作品名: 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
• スケール: 1/144
• 発売日: 2019年5月31日
• 価格: 2,640円(税込)
• メーカー: バンダイ スピリッツ
本キットは完全新規造形で、旧HG版から14年ぶりのリニューアル。胴体に二重関節構造を内蔵し、劇中のアクションポーズを自然に再現できる設計が採用されています。
また、サイドアーマーが後方にスライドするギミックにより、脚部可動の自由度を確保。ポージング時の干渉を抑えた設計は、HGとは思えない完成度です。
成型色・ランナー構成
ランナーは多色成形を中心に構成され、素組みでも高い完成度を実現します。
• Aランナー: 多色成形(黄色、青、白、薄紫)
• B・Cランナー: グレー系(KPS素材)
• Dランナー: ブラック、ライトグリーン
• Eランナー: レッド
• Fランナー: クリアピンク(光の翼・エフェクトパーツ)
素材にはKPS(ABSレス仕様)を採用し、塗装やスミ入れ時の破損リスクを軽減しています。
ランナー総数は11枚で、パッケージは一般的なHGより少し厚めです。
付属品一覧
デスティニーガンダムの代名詞ともいえる武装群が充実しています。
• アロンダイト ビームソード
• 高エネルギービームライフル
• 高エネルギー長射程ビーム砲
• 対ビームシールド
• ソリドゥス・フルゴール ビームシールド
• フラッシュエッジ2 ビームブーメラン×2
• 光の翼(クリアピンク)
• パルマフィオキーナ掌部ビームエフェクト
• 握り手・武器持ち手・パルマ用ハンドパーツ
• ホイルシール
特に、RG版では別売だった「光の翼」と「パルマフィオキーナエフェクト」が標準装備なのは大きな魅力。購入後すぐに劇中シーンを再現できます。
パッケージ

可動域とギミック
HGCEデスティニーの可動域は、シリーズ中でもトップクラス。
• 頭部: 上下・左右ともに広く可動。段落ちモールドで合わせ目を目立たせない設計。
• 腕部: 水平以上まで可動。肘は深く曲がり、劇中ポーズが自然に決まる。
• 胴体: 内蔵された二重関節により前屈動作を再現可能。
• 脚部: 3軸タイプの股関節+スライド式サイドアーマーで、開脚性に優れる。
• 自立性: 翼の重量があるが、角度を調整すれば安定して自立可能。
「SEEDアクションシステム」とも呼ばれる可動設計が、HGとは思えないほど自然な動きを実現します。
モデリング・塗装ポイント
色分けの精度
旧HGでは塗装が必要だった箇所も、パーツ分割によってしっかり再現。胸部や脚部の黒・紫パーツなど、素組みでも設定色に近い仕上がりになります。
合わせ目
目立つ合わせ目は主にウイング部分のみで、他は段落ち処理済み。全体として合わせ目の少なさはHGトップクラスです。
塗装アレンジ例
• 本体ブルー: インディブルーやマーズディープブルー
• レッド部: MSレッド、または暗めのあずき色系
• グレー部: ファントムグレーなど
• 光の翼: ピンク〜ホワイトのグラデーション塗装で劇中再現が可能
SpecII風にする場合はライトグレー調に仕上げると雰囲気が出ます。
RG版との比較
| 比較項目 | HGCE デスティニー | RG デスティニー |
| 価格 | 2,640円(税込) | 2,750円(税込) |
| 光の翼 | 標準付属 | 別売(プレバン) |
| 可動域 | 広い | 同等またはやや上 |
| パーツ数 | 標準 | 多い |
| 外観クオリティ | 高い | ディテール量で上 |
| コスパ | ◎ | 〇 |
総合的に見て、「素組みで満足できる」完成度とコスパの良さから、現行で購入するならHGCE版が圧倒的におすすめです。
バリエーション展開
• HGCE デスティニーガンダム(ハイネ機)
プレミアムバンダイ限定。オレンジ基調の特別仕様で、光の翼はクリアオレンジ。
• HG デスティニーガンダム SpecII(2024年発売)
『ガンダムSEED FREEDOM』登場機体。グレー寄りの白を基調とした新カラー。
• SpecII[最終決戦イメージカラー](2025年8月発売予定)
赤い発光イメージの関節+新規レールガンが追加された劇場版仕様。
総評
HGCE 1/144 デスティニーガンダムは、HG史上屈指の完成度を誇る傑作キットです。
最新フォーマットによる自然な可動、抜群の色分け、そして光の翼の標準装備。すべてが高水準でまとまっています。
• 素組みで完成度◎
• 可動性・耐久性◎
• コスパ◎
初心者から上級者まで幅広くおすすめできる、まさに「HGCEシリーズの最高峰」と言えるガンプラです。

