
はじめに
『ポケットの中の戦争』に登場した最終生産型ザクを、当時基準で高い完成度で立体化したHGUCキット――それが HGUC 1/144 No.87 ザクII改(MS-06FZ) です。
2008年発売ながら、プロポーションと可動のバランスに優れ、今なお“0080系を揃えるなら外せない一体”として支持され続けています。
本記事では、キットの特徴・可動・付属品・モデリングポイントまで詳しく解説します。
主なおすすめポイント
■0080版ザクII改特有の丸みを帯びたマッシブなシルエットを新規造形で再現
■Aタイプ(通常ヘルメット)/Bタイプ(フリッツヘルム)2種頭部が両方付属
■股関節スイング機構により前傾姿勢や踏み込みポーズが自然に決まる
■素組み+スミ入れ+つや消しで十分見栄えする中期HGUCの良作
商品概要・特徴
・商品名:HGUC 1/144 MS-06FZ ザクII改(No.087)
・登場作品:機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
・発売:2008年5月
・メーカー:バンダイスピリッツ(旧バンダイ ホビー事業部)
デザイン再現度
本キットは、統合整備計画仕様のFZ型らしい
丸みのある頭部 厚みのある脚部 増加装甲風フロントスカート 専用形状のショルダーアーマー&シールド
といった特徴を丁寧に再現。
従来のザクIIとは明確に異なる“0080版ザク”としての存在感がしっかり表現されています。
また、頭部はAタイプとBタイプを差し替え式で両立。
バーニィ機イメージにも、一般機風にも仕上げられるのが嬉しいポイントです。
発売情報・価格
・発売日:2008年5月
・価格:1,540円(税込) 一般販売HGUCキット
同金型ベースで、成形色変更+武装追加の「ザクII改Bタイプ(ユニコーンVer.)」がプレミアムバンダイ限定で展開された実績もあります。
商品仕様
・スケール:1/144(HGUC)
・主素材:PS樹脂
・関節:ポリキャップ(PE)
・成形色: グリーン(胴体・脚部) 濃緑(肩) グレー(関節・武装) ダークグレー など
色分けは当時基準で良好。
完全再現には部分塗装が必要ですが、素組み状態でも十分雰囲気が出ます。
ランナー構成は中期HGUC標準クラスで、ボリュームは中程度。
外装の多くは本キット専用造形です。
付属品一覧
・MMP-80 90mmマシンガン
・ヒート・ホーク
・シールド(右肩用)
・握り手首パーツ(左右)
・Aタイプ頭部一式
・Bタイプ頭部一式
・モノアイ用ホイルシール
・マーキングシール
武装はシンプルですが、劇中再現に必要な装備は揃っています。
可動ギミック解説
■股関節スイング機構
股間軸が前後に可動する構造を採用。
これにより前傾姿勢や踏み込みポーズが自然に決まります。
劇中の“アルを手に乗せたシーン”を意識した設計とも言われる、印象的なギミックです。
■肩スイング機構
肩ブロックが前方へ引き出し可能。
マシンガンの両手持ちも無理なく対応できます。
■各部可動域
肘:約90度
膝:深く曲がる(立膝に近い姿勢可能)
フロント/サイドスカート可動
モノアイ左右可動(内部レール式)
最新HGと比べると可動は控えめですが、ポージングの自由度は十分です。
パッケージ・ランナー構成

パッケージはOVAイメージの横長HGUC標準ボックス。
中型HGサイズで収納しやすいボリュームです。
ランナーは本体外装の専用パーツが中心で、武器・関節周りに一部共通パーツを使用。
当時標準のポリキャップ仕様となっています。
モデリング解説
■色分けと塗装ポイント
成形色で概ね再現されていますが、以下は塗装推奨箇所です。
バーニア内部(赤) スラスター内部 関節メカ部(ガンメタ系) モノアイ(蛍光ピンクなどで強調)
つや消しトップコート仕上げにすると、0080らしいミリタリーテイストが強調されます。
■合わせ目が出る箇所
頭部左右 上腕・前腕 ショルダーアーマー 脛パーツ 武器類
しっかり仕上げたい場合は合わせ目消し推奨。
段落ちモールド化も効果的です。
■定番加工例
後ハメ加工で塗装効率向上 スジ彫り追加で情報量アップ ザク・バズーカ流用でバリエーション再現
工作余地があるため、作り込み派にも向いています。
モデルとしての評価
■素組み評価
2008年基準では非常に優秀なプロポーション スミ入れだけでも十分見栄えする 可動は現代HGよりやや控えめ
■人気ポジション
0080ファン、ザクバリエーション好きから根強い支持。
0080系を並べるなら必須キットとして挙げられることが多い存在です。
総評
HGUC 1/144 ザクII改は、最新フォーマットではないものの、
0080デザインの再現度 頭部2種付属 股関節スイングによる劇中再現性 素組みでも十分な完成度
という魅力を備えた“今でも通用する中堅HGUC”です。
最新可動を求めるならオリジン系が有利ですが、
「ポケ戦のFZ型を1/144でしっかり揃えたい」なら現状外せない一体といえるでしょう。
0080ファンなら、ぜひ一度手に取ってみてください。
