
はじめに
2008年発売ながら、今もなお多くのガンプラファンに支持され続けている名作──HGUC 1/144 ギラ・ドーガ。
逆襲のシャアシリーズの量産機として登場した本機は、17年前のキットとは思えない完成度と渋いデザイン性で人気を維持しています。
本記事では、ギラ・ドーガの魅力、プロポーション、付属品、可動域、モデリングのポイントまで徹底的に調査し、初心者から上級者まで参考になる詳細レポートとしてお届けします。
主なおすすめポイント
HGUC 1/144 ギラ・ドーガは、発売から長い年月が経った現在でも高く評価され続けている優良キットです。特に際立つポイントは以下の通りです。
● プロポーションの良さ
ザクの系譜を受け継ぎながらも、新規デザインによって洗練された機体形状を確立。量産機でありながら力強く存在感のあるプロポーションは、17年前のキットとは思えない完成度を誇ります。グリーンを基調としたミリタリーテイストのカラーリングは、年々その渋みが増していると評価される点です。
● 豊富な武装
ビーム・マシンガン、シールド(シュツルム・ファウスト×4搭載)、ビーム・ソード・アックスなど多彩な武装が付属し、ポージングの幅が非常に広い構成となっています。
● 高い色分け再現度
成形色による色分けが非常に優秀で、素組みの段階で大部分の色分けが再現可能。初心者でも高い完成度が得られる仕様です。
● 選択式頭部パーツ
一般機と指揮官機の2種類の頭部が付属し、劇中の仕様に合わせた好みのスタイルで組み立てることができます。
商品概要・特徴
映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』にて、シャア率いる新生ネオ・ジオンの主力量産機として登場したAMS-119 ギラ・ドーガがHGUCシリーズにラインナップ。
肉厚な装甲と重厚感のあるフォルムは、ザク系の流れを汲みながらもより洗練された進化を遂げています。
キットでは大型機体を支える新型ポリキャップ(PC-132AB)を採用し、高い安定性と可動性を両立。合わせ目が少なく、劇中の雰囲気を損なわない立体化が大きな魅力です。
発売情報・価格
• 初版発売日:2008年11月
• メーカー:バンダイ スピリッツ
• 定価:2,420円(税込)
• 市場価格:2,400〜3,400円前後
商品仕様(スケール、成型色、材質、ランナー構成)
● 基本仕様
• スケール:1/144
• 全高:約13.8cm
• 素材:プラスチック(ABSメイン)
• ポリキャップ:PC-132AB
• ランナー数:A〜Eの計5枚
● 成型色
• 基本装甲:くすみグリーン、ダークグリーン
• 動力パイプ:イエロー
• 関節・武装:メタリックダークグレー
• シュツルムファウスト先端:レッド
ABSパーツが多く使用されているため、塗装時は溶剤に注意が必要です。
付属品
• ビーム・マシンガン(グレネードランチャー付き)
• 中折れ式シールド(シュツルム・ファウスト×4)
• ビーム・ソード・アックス(展開/収納)
• エフェクトパーツ2種
• シュツルム・ファウスト単体×4
• 右銃持ち手
• 指揮官機用ブレードアンテナ付き頭部
• シールド用ジョイントパーツ
● 付属シール
• モノアイシール
• ネオ・ジオンエンブレム
デカール少なめなので、水転写デカール追加がおすすめです。
可動ギミック
2008年キットながら、可動範囲は必要十分。
● 頭部
• 上下左右に良好に可動
• モノアイはレバーで左右に可動
● 腕部
• 肩の可動はやや制限
• 肘は約90度まで曲がる
• 前方への肩引き出しギミックが優秀
● 腰
• ボールジョイントで360度回転可能
● 脚部
• 前後左右とも広めに可動
• 膝は2軸ながら見た目より曲がらず
● 武装ギミック
• 中折れ式シールドの可動が楽しい
• アックスの柄は回転し角度調整が可能
パッケージ・ランナー構成

箱は1/144標準サイズで、渋いミリタリー調のデザインが特徴。
ランナーは5枚構成で色ごとに分割されており、組み立てやすく整理されています。
モデリング解説(色分け・合わせ目・塗装・加工例)
● 素組みでの完成度
ほとんどの色分けが成形色で再現され、合わせ目も段落ちモールド化で目立ちにくい優秀な設計。
● 塗装推奨箇所
• 動力パイプ各部:イエロー
• バーニア内部:イエロー
• ダクト部:グレー
• バックパック:ダークグリーン
● 合わせ目が出る箇所
• 前腕
• 肩アーマー
• バックパック
いずれも処理は容易。
● スミ入れ推奨箇所
• 胸部、脇下のスリット
• 頭部口元
• バックパック周辺
● 加工例
近藤版ギラ・ドーガへの改造など、カスタムベースとして評価が非常に高い機体です。
モデル評価(素組み・評価・人気)
● 素組み評価
• 色分け:非常に優秀
• プロポーション:量産機の中でも屈指
• 可動性:必要十分
• 満足度:高い
● 人気・シリーズ内評価
ジェガンと並び逆シャア量産機の人気トップ。
再販予定が入るほど需要が高く、今後も人気が続くと見られています。
● MG化も実現
MG版も発売されており、ギラ・ドーガ自体の人気の高さが伺えます。
結論・総評
HGUC 1/144 ギラ・ドーガは、発売から17年経った今でも「名作」「傑作キット」として語り継がれる非常に完成度の高いガンプラです。
• 美しいプロポーション
• 素組みでも映える高い色分け再現度
• 多彩な武装
• 改造ベースとしての拡張性
どれを取っても一級品。
初心者にもやさしく、上級者にとっても作りがいのある万能キットと言えるでしょう。
再販(2026年3月)も控えているため、まだ手に入れていない方はぜひ入手を検討してみてください。

