
はじめに
『機動戦士ガンダムUC』に登場する、地球連邦軍特殊部隊「エコーズ」に配備された量産機『ジェガン(エコーズ仕様)』を再現したHGUCキット。
ブラウンがかったダークグレーの渋い成形色と、追加装甲による重量感あるフォルムが魅力のロングセラーアイテムです。
本記事では、パーツ構成から可動性、色分けの完成度、組立難易度までを徹底的にレビューしていきます。
おすすめポイント
『ミリタリー感の強いカラーリング』
素組みでも軍用機らしい重厚感を演出。通常ジェガンとは異なる渋いトーンが魅力的です。
『豊富な武装オプション』
バズーカ、ビームライフル、サーベル、シールドが付属し、劇中の戦闘ポーズも自在に再現可能。
『優れた可動性と安定感』
1/144スケールながら広い可動範囲を実現。肩周りや腰部の構造がしっかりしており、自立性も高め。
『初心者でも安心の組立難易度』
接着剤不要で、ランナー構成もシンプル。ゲート跡も目立ちにくく、ニッパーだけでスムーズに組み立て可能。
『素組みでも高完成度』
色分けが成形色でほぼ再現されており、ホイルシールも最小限。部分塗装で更にリアリティを高められます。
キット概要
本アイテムは2009年発売のHGUCジェガンをベースに、エコーズ仕様専用の新規パーツを追加したバリエーションキットです。
頭部の角型バイザーや胸部増加装甲、D型仕様の肩・バックパックが再現され、エコーズ独自の重装感を演出。
ブラウン気味のダークグレーを基調にしたカラーリングが、通常ジェガンとの明確な差別化を図っています。
主な仕様
• スケール:1/144
• グレード:HGUC
• 発売日:2011年4月9日
• 定価:1,760円(税込)
• メーカー:バンダイスピリッツ
• キット番号:No.123
• 全高:約110mm
外観・造形
エコーズ仕様を象徴するのが、角型センサーを備えた頭部ユニットと厚みのある胸部増加装甲。
全体的に無骨で軍用的なデザインとなっており、ジェガンD型のパーツ形状も随所に取り入れられています。
特に胸部や腰部のラインが力強く、標準ジェガンに比べて「前線仕様」の印象が強い仕上がりです。
付属品・武装
付属品は豊富で、標準装備のほかにバリエーションも楽しめます。
• ビームライフル
右手で保持可能な標準装備。グレー成形でディテールも良好。
• 汎用バズーカ
新規造形。肩担ぎや構えポーズで迫力のある演出が可能です。
• シールド
エコーズカラーの濃グレーにミサイルランチャーを2基装備。
• ビームサーベル(短・長刃)
クリアピンク成形で、右腰部ホルダーに収納可能。
• マーキングシール
エコーズ部隊章や連邦エンブレムが付属し、リアリティを強化。
パッケージ

可動範囲・ギミック
可動性はHGUCとして標準以上の水準です。
• 頭部:前後左右にしっかり可動。
• 肩関節:引き出し式構造で、バズーカの両手持ちも容易。
• 肘・膝:約90度以上可動し、自然なポージングが可能。
• 腰部:ほぼ360度回転可能。
• 股関節:ボールジョイント接続で自然な立膝ポーズも可能。
また、バイザーの開閉は差し替え式で再現。精密射撃モードの再現も容易です。
ランナー構成と成形色
ランナーは合計8枚構成(ポリキャップ含む)。
A〜Cランナーは通常ジェガンの流用ですが、D・Eランナーは新規造形。
成形色はブラウン寄りのダークグレーがメインで、外装パーツの色分け精度が非常に高いです。
ABS関節やPC-132Aポリキャップにより、強度と可動性のバランスも良好。
塗装・ディテールアップ
素組み状態でも十分見栄えしますが、部分塗装でより引き締まります。
• バーニア内部:メタリックシルバー系
• グレネード:ブライトレッド
• 額バイザー:蛍光レッドで塗装推奨
• スミ入れ:グレー成形色とのコントラストが強く、効果的
肩アーマーに合わせ目が出ますが、後ハメ加工で処理可能。
その他は目立たないため、初心者でも工作難易度は低めです。
総合評価・まとめ
HGUC ジェガン(エコーズ仕様)は、シンプルながら完成度の高い量産機キット。
素組みでもスタイリッシュで、塗装による表現幅も広く、初心者から上級者まで満足できる内容です。
総評
• デザイン:★★★★★
• 可動性:★★★★☆
• 組立易さ:★★★★★
• 色分け:★★★★☆
• コスパ:★★★★★
14年以上経った今でも人気の理由がわかる、**“堅実な名量産機”**といえる一作です。
推奨ユーザー層
• 『機動戦士ガンダムUC』ファン
• 初心者ガンプラビルダー
• ミリタリーテイストのモビルスーツが好きな方
• 量産機コレクションを充実させたい方

