
はじめに
HGUC 1/144 ジュアッグ(ユニコーンVer.)は、「なぜこのMSをHGUCで出したのか?」と思わず唸ってしまうほど、個性と完成度を両立した異色のガンプラです。
象の鼻のような排熱ダクト、ぷっくりとした頭部、左右非対称に見えるほど独特なシルエット──一見ネタ機体に見えながら、実際に組んでみるとその完成度の高さに驚かされます。
本記事では、HGUC ジュアッグ(ユニコーンVer.)の造形・可動・色分け・組みやすさ・モデリング視点までを網羅的にレビュー。
初心者にもおすすめできる理由から、改造派モデラーが評価するポイントまで、徹底的に解説します。
HGUC ジュアッグ(ユニコーンVer.)とは
HGUC ジュアッグ(ユニコーンVer.)は、2012年3月にバンダイより発売されたHGUCシリーズのキットです。
1980年代初頭にMSVとして設定のみ存在していた「ジュアッグ」が、『機動戦士ガンダムUC episode4』への登場をきっかけに、約30年の時を経て完全新規設計でキット化されました。
象の鼻を思わせる排熱ダクトや、丸みを帯びた巨大な頭部など、通常のMSとは一線を画すデザインを、当時のHGUC最新技術で忠実に再現。
その結果、「ネタ枠」に収まらない高完成度の水陸両用MSとして、現在でも根強い人気を誇っています。
主なおすすめポイント
1. 異形デザインを完璧に立体化
ジュアッグ最大の特徴である排熱ダクト、巨大な頭部、左右に配置された3連装ロケットランチャーなど、通常のガンダムタイプにはない造形を新規設計で再現。
マスコット的な可愛らしさと、水陸両用MSらしい重厚感が同居した、唯一無二の存在感を放っています。
2. 素組みでも高い完成度
カーキイエロー、ホワイト、ダークブラウン、ダークグレーの成形色により、素組みでも十分な見映えを確保。
シール枚数も最小限に抑えられており、「組むだけで楽しい」HGUCらしい仕上がりです。
3. 個性を引き出すギミック構成
• リード線を使用した排熱ダクト可動
• モノアイの左右可動ギミック
• 3連装ロケットランチャーの多軸可動
ジュアッグならではの動きをしっかり再現しており、静止状態でも表情が付けられる点が大きな魅力です。
4. 組みやすさと価格のバランス
大型パーツ中心で組み立てやすく、関節はポリキャップ多用で安定性も抜群。
定価2,090円という価格に対し、満足度は非常に高いキットです。
商品概要・発売情報
• 品番:2156416
• 発売日:2012年3月30日
• メーカー:バンダイ
• グレード:HGUC No.139
• スケール:1/144
• 定価:2,090円(税込)
• 対象年齢:8才以上
• 販売形態:一般販売
パッケージ

可動ギミックとポージング
HGUC ジュアッグは、膝・肘関節を持たない独特な構造のため、一般的なヒューマノイドMSほどの可動域はありません。
しかしその分、
• モノアイ可動による表情付け
• 排熱ダクトのしなやかな可動
• ロケットランチャーの柔軟な角度調整
といった「ジュアッグらしい動き」に特化した設計になっています。
派手なアクションポーズよりも、
「こちらを見つめる」「のそのそ歩く」「バタつく」
といった愛嬌のあるポーズが非常に映えるキットです。
モデリング・塗装ポイント
塗装を加えると映える箇所
• 胸部メガ粒子砲(赤)
• 排熱ダクト内側の円形モールド(グレー)
• ロケットランチャー砲口内部(黒〜ダークグレー)
特に砲口内部の塗装は、立体感を大きく向上させるおすすめポイントです。
合わせ目処理
合わせ目は全体的に多めですが、構造自体はシンプルなため処理は比較的容易。
脚部蛇腹は分割構造のおかげで、処理しやすいのも好印象です。
派生キット・関連商品
• HGUC ジュアッグ(Ver.MSV)
プレミアムバンダイ限定。ヒート・ナイフ装備で印象が大きく変化。
• 劇場限定クリアVer.
内部構造が透けて見えるコレクター向け仕様。
総評
HGUC 1/144 ジュアッグ(ユニコーンVer.)は、
「変わり種MSをここまで真面目に作り込むのか」
と感じさせる、バンダイの本気が詰まった傑作キットです。
素組みでの完成度、遊び心あるギミック、そして唯一無二のデザイン。
発売から10年以上経った今でも評価が高い理由が、実際に組むことでよく分かります。
こんな人におすすめ
• アッガイなど水陸両用MSが好き
• MSV系の個性派MSが好き
• 普通のガンプラに飽きた
• 組みやすく、でも印象に残るキットを探している
総合評価:★★★★★(5/5)
ガンプラの多様性と面白さを再認識させてくれる、名作HGUCです。

