
はじめに
HGUCシリーズの中でも「量産機の名キット」として根強い人気を誇るのが、HGUC 1/144 ネモ(ユニコーンVer.)です。
2012年発売とやや年数は経っていますが、プロポーションの完成度や肩周りの可動構造、ABS不使用という素材構成など、今なお評価の高い要素を数多く備えています。
本記事では、HGUC No.140として初のHGUC化を果たしたネモ(ユニコーンVer.)について、キット概要・可動性能・色分け・付属品・作りやすさ・評価までを詳しくレビューしていきます。
素組み派・塗装派・初心者、それぞれの視点から見た魅力も整理していますので、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
HGUC 1/144 ネモ(ユニコーンVer.)とは
HGUC 1/144 MSA-003 ネモ(ユニコーンVer.)は、2012年4月にバンダイから発売された『機動戦士ガンダムUC』登場機体のプラモデルです。
HGUCシリーズNo.140として、ネモが初めてHGUC規格でキット化された記念すべき商品でもあります。
ネモはグリプス戦役時にエゥーゴとアナハイム・エレクトロニクスが共同開発した量産型モビルスーツで、ムーバブルフレームとガンダリウムγ装甲を採用することで、当時のジムIIを大きく上回る性能を誇りました。
本キットはU.C.0096年、ラプラス事変において地球連邦軍カラーで運用されていた仕様を再現しています。
本キットのおすすめポイント
プロポーションの完成度が非常に高い
量産機らしいシンプルさと均整の取れたスタイルが魅力で、2012年設計ながら現在のHG基準で見ても十分に通用します。
余計なディフォルメがなく、ネモ本来のスマートなシルエットを忠実に立体化しています。
肩関節の可動構造が優秀
本キット最大の特徴は肩周りの可動です。
HGUCジェスタと同系統の構造を採用しており、肩の前後スイング・上下可動・ボールジョイント接続を組み合わせた多段構造となっています。
このおかげで、
• 両手でのライフル構え
• ビーム・サーベルを大きく振りかぶるポーズ
といったアクションが非常に自然に決まります。
付属品とハンドパーツが豊富
• ジム・ライフル
• 伸縮ギミック付きシールド
• ビーム・サーベル×2
• 計7種類のハンドパーツ
という充実した内容で、HGUCとしてはプレイバリューが高めです。
ABS不使用で塗装派に優しい
本キットは全パーツPS素材で構成されており、ABS樹脂は一切使用されていません。
塗装時の割れや侵食を気にせず作業できるため、全塗装や改修ベースとしても人気があります。
コストパフォーマンスが良好
定価は1,870円(税抜)。
11枚のランナーと充実した付属品を考えると、非常にコストパフォーマンスに優れた内容です。
商品概要
• シリーズ:HGUC No.140
• 発売日:2012年4月
• スケール:1/144
• 定価:1,870円(税抜)
• ランナー数:11枚(ポリキャップ含む)
• 材質:PS(ABS不使用)
パッケージ

成形色と色分け
成形色はユニコーン版特有の淡いブルーグリーンが採用されており、Zガンダム版の濃いグリーンとは明確に差別化されています。
• メインカラー:淡いブルーグリーン
• 関節部:グレー
• ダクト類:イエロー
• バイザー:クリアブルー/クリアグリーン
頭部バイザーはクリアパーツ+ホイルシール構成で、発光感のある表現が可能です。
ただし、
• 額
• コクピットハッチ
• 肩ダクト中央
など、目立つ部分がシール再現のみなのは弱点です。部分塗装を加えることで完成度は大きく向上します。
可動性能レビュー
頭部・胴体
頭部は二重ボールジョイントで、左右の振り向きや回転が可能。
胴体は腹部ボールジョイント接続で、前屈は控えめですが腰の捻りは比較的良好です。
肩・腕部
肩の可動域はHGUC屈指の広さ。
上腕ロールもあり、ポージングの自由度は高めです。
一方で、肘は90度までしか曲がらず、ここは時代を感じる部分です。
脚部
股関節は前後スイング+軸可動でよく動きます。
膝関節は二重関節ですが、こちらも曲がりは約90度まで。
足首は前後方向は優秀なものの、左右可動はやや控えめです。
素組み・塗装・初心者目線での評価
素組み派
• プロポーション良好
• 可動も肩を中心に優秀
• スミ入れ+トップコートだけでも十分見映え
塗装派
• ABS不使用で安心
• 額・コクピット・肩ダクトの部分塗装だけで化ける
• 合わせ目処理とディテールアップで完成度大幅アップ
初心者
• 組み立て難易度は標準的
• シールは多いが学習素材として優秀
• 初HGUCとしても問題なし
総評
HGUC 1/144 ネモ(ユニコーンVer.)は、
「形が良く、よく動き、遊びやすい」量産機の名キットです。
色分けや関節構造に古さはあるものの、それを補って余りあるプロポーションと肩可動の完成度を備えており、今なお評価され続ける理由がはっきりしています。
• 素組みでも満足
• 塗装すれば化ける
• 改修ベースとしても優秀
再販頻度はやや低めですが、見かけたらぜひ手に取ってほしいHGUCの一つです。
量産機好き、エゥーゴ好き、ガンダムUCファンには特におすすめできるキットと言えるでしょう。

