
はじめに
――変形を捨てて完成度を高めた、素立ち映え重視の名作HGUC
HGUC 1/144 RX-0 ユニコーンガンダム(ユニコーンモード)は、変形ギミックをあえてオミットすることで、プロポーションと可動を優先した構成が特徴のキットです。
2009年発売とやや年数は経っていますが、今なお再販が続き、「ユニコーンモードの決定版HG」として根強い人気を誇っています。本記事では、その魅力や作り込み、現代目線での評価を詳しくレビューしていきます。
主なおすすめポイント
• 変形を省略したことで実現した、脚長・小顔のシャープなプロポーション
• 変形箇所を別パーツ化し、ユニコーンモードでも“変形しそうな雰囲気”を再現
• シールド、ハイパー・バズーカ、ビームサーベル、平手まで揃う高いプレイバリュー
• 胴体・首・腰の可動が優秀で、自然な立ち姿から構えポーズまで対応
• 再販頻度が高く、価格も手頃で入手性・コスパともに良好
商品概要・特徴
HGUC No.101として発売された本キットは、『機動戦士ガンダムUC』の主役機ユニコーンガンダムを、ユニコーンモード専用仕様で立体化したモデルです。
最大の特徴は、完全変形を排除した設計思想。
変形機構を持たせない代わりに、外装ラインの美しさやスタイルの破綻しにくさ、関節の安定性が重視されています。
細身で脚の長いシルエット、鋭角的な装甲ラインなど、設定画に寄せた造形が魅力。サイコフレーム非露出のモードらしく、白装甲の面構成で魅せるデザインに仕上がっています。
発売情報・価格
• メーカー:BANDAI SPIRITS
• 発売日:2009年11月19日
• メーカー希望小売価格:1,650円(税込)
• 再販:複数回実施(近年も定期的に再販あり)
商品仕様(スケール、成型色、材質、ランナー数など)
• スケール:1/144
• 仕様:スナップフィット式プラモデル
• 材質:PS、ポリキャップ使用
• 成型色:
ホワイト(外装)
ダークグレー(関節・武装)
イエロー・レッド(差し色)
クリアーピンク(ビームサーベル刃)
• ランナー数:成型ランナー6枚+ホイルシール1枚
• 関節構造:ポリキャップ主体のHGUC標準構成
付属品
• シールド
• ハイパー・バズーカ(予備マガジン付き)
• ビームサーベル×2
• ハンドパーツ(握り手、銃持ち手、平手)
• ホイルシール(ツインアイ、各部センサー用)
HGとしては標準以上の付属内容で、武装・表情付けともに不足は感じません。
可動ギミック
頭部はボールジョイント+首の引き出し構造により、上方向への可動が非常に良好。
肩は胴体から独立してスイングし、肘も90度以上曲がるため、銃を構えるポーズが自然に決まります。
胴体と腰はボールジョイント接続で、左右ロールや前後の傾きが可能。
一方、脚部の可動は標準的で、膝は約90度程度。近年のHGと比べると物足りなさはありますが、立ち姿重視と考えれば十分な範囲です。
パッケージ・ランナー構成

パッケージはHGUC共通デザインで、正面にユニコーンモードのイラストを配置。
「HGUC 101」の表記があり、100番のデストロイモードと並べたくなる構成です。
ランナーは多色成型を含むAランナーをはじめ、白外装用、関節・武装用、ポリキャップ、クリア刃用の計6枚構成となっています。
モデリング解説(色分け、合わせ目、塗装・加工のポイント)
色分け・合わせ目
基本的な配色は成型色でほぼ再現されていますが、
前腕・太もも・バズーカ砲身などには合わせ目が出ます。
ここを処理するだけでも完成度は大きく向上します。
塗装・加工ポイント
• 白装甲はやや青みのあるホワイトで塗り直すと情報量アップ
• 関節部は濃淡を付けたグレーで塗り分け
• スミ入れはグレー主体で行うと上品な仕上がりに
簡単な加工としては、フロントスカートの切り離しや、股関節の干渉部削りがおすすめ。可動範囲が一段広がります。
モデルとしての評価(素組み評価・人気など)
素組みでもプロポーションの完成度が高く、「立たせるだけで映えるHG」として評価されています。
可動面では脚部にやや古さを感じるものの、上半身の自由度は今でも十分。
HGUCの節目となる100番台キットであり、再販頻度の高さからも人気の根強さが伺えます。ユニコーン系HGの入門としても非常におすすめです。
結論・総評
HGUC 1/144 ユニコーンガンダム(ユニコーンモード)は、
変形を捨てることでスタイルと安定性を追求した、ストイックな良キットです。
最新HGと比べれば構造の古さはあるものの、価格・プロポーション・付属品のバランスは今なお優秀。
軽い工作だけで見違えるため、素組み派から改修派まで幅広く楽しめる一体と言えるでしょう。

