
はじめに
HGUC 1/144 ザク・マリナーは、水中用モビルスーツというニッチなカテゴリを高い完成度で立体化した名キットです。
2012年発売ながら現在も再販が続き、ガンダムZZ・ユニコーン双方のファンから根強い支持を受けています。
本記事では、HGUC ザク・マリナーの造形・可動・色分け・付属品・改造適性までを網羅的に解説し、どんなモデラーにおすすめできるキットなのかを詳しくレビューします。
キット概要
HGUC 1/144 ザク・マリナーは、バンダイスピリッツより2012年7月に発売された水中用モビルスーツのプラモデルです。
『機動戦士ガンダムZZ』に登場するネオ・ジオンの水中戦用MSとして設定されており、後に『機動戦士ガンダムUC』episode 4にも登場したことで再注目されました。
本キットは完全新規設計で、当時のHGUCとしては非常に完成度が高く、複数仕様を再現できる差し替えパーツが同梱されています。
おすすめポイント
1. 劇中再現度の高い造形と深みのある成形色
最大の魅力は、深みのある紺色と青緑色のツートン成形色です。
ABS系のPC-001樹脂を採用することで、従来のHGUCとは一線を画す重厚感のある色味を実現しています。
肉抜きが少なく、水中用MS特有のボリューム感や独特なシルエットを忠実に再現しており、素組みでも存在感のある仕上がりになります。
2. 水中戦闘シーンを再現できるギミック
マグネット・ハーケン用のリード線が付属し、他機体に曳航される水中戦闘シーンを立体的に再現可能です。
ガンダムZZやユニコーンの名シーンをイメージしたディスプレイが楽しめる点は、本キットならではの魅力です。
3. 差し替えで複数仕様を再現可能
• 一般機用/指揮官機用アンテナ
• ザク・マリナー用/標準ザク用の胸部
• 脚部装甲の差し替え
これらが付属しており、1キットで複数バリエーションを楽しめます。
特にZZ版・UC版の再現が可能な点は、ファンにとって嬉しいポイントです。
4. 改造素体としても優秀
ザク系フレームをベースにしているため、他のザク系キットとの互換性が高く、改造やスクラッチの素体としても扱いやすい設計です。
商品情報
• 品番:HGUC 143 / RMS-192M
• 発売日:2012年7月14日
• メーカー:バンダイスピリッツ
• 定価:1,760円(税込)
パッケージ

可動性能とギミック
ザクベースの構造を踏襲しており、可動は堅実です。ただし水中用形状ゆえの制限もあります。
• 肩の前後可動は非常に優秀
• 肘・膝は約90度まで可動
• 腰の回転は動力パイプの影響で制限あり
• モノアイは非可動(シール位置で表情調整)
派手なアクションよりも、水中遊泳や構えポーズ向きの可動設計です。
色分け・塗装について
成形色は3色構成のため、細部の色分けは不足気味です。
特に以下の箇所は部分塗装を推奨します。
• バックパック内ハイドロジェット(赤)
• サブロック・ランチャー先端(白)
• スプレーミサイルガン先端(赤)
最小限の塗装でも、完成度が大きく向上します。
また、PC-001樹脂は隠蔽力の高い塗料を使うと仕上がりが安定します。
合わせ目処理と工作ポイント
• 脛後部、バックパック側面に目立つ合わせ目あり
• 段落ちモールド化+パテ処理がおすすめ
• 肩部は合わせ目が目立ちにくく処理不要
特にバックパック周りを丁寧に処理すると、完成度が一段上がります。
総評
HGUC 1/144 ザク・マリナーは、部分塗装を前提とすることで真価を発揮する水中用MSキットです。
良い点
• 劇中再現度の高い造形
• 深みのある美しい成形色
• 豊富な差し替えパーツ
• 改造素体としての汎用性
気になる点
• 素組みでは色分け不足
• シール多用による見栄え
• モノアイ非可動
おすすめ度
• 部分塗装派:★★★★★
• ザク好き:★★★★☆
• ZZ/UCファン:★★★★☆
水中用モビルスーツという希少ジャンルを高水準で立体化した一品であり、コレクション性・教材性の両面で優秀なHGUCです。

