
はじめに
『機動戦士ガンダムUC』に登場するゼータプラスA1型を、グレー基調のロービジカラーで立体化した「HGUC 1/144 ゼータプラス(ユニコーンVer.)」。
2014年の発売から10年以上が経過した現在も再販が続く本キットは、素組みでの完成度の高さと安定した変形ギミックにより、HGUC屈指の良作として評価されています。
本記事では、キットの仕様・可動・色分け・欠点までを詳しくレビューしていきます。
商品概要・特徴
HGUC ゼータプラス(ユニコーンVer.)は、カラバが開発した大気圏内専用機「A1型」を再現したキットです。
全ランナー新規造形となっており、「HGUC ゼータガンダム」「HGUC デルタプラス」で確立された差し替え式ウェイブライダー変形を採用。MS形態のプロポーションを崩すことなく、変形後の安定感も確保されています。
最大の特徴は、成形色によるグレー主体のロービジカラー。派手さを抑えた軍用機らしい雰囲気が、UC版ゼータプラスのイメージを的確に再現しています。
ABSを使用しないPC-132規格のポリキャップ構成で、組み立てやすさと耐久性も良好です。
発売情報・価格
• 発売日:2014年7月
• 定価:2,860円(税込)
• グレード:HGUC
• スケール:1/144
• 販売方式:一般販売
• 市場相場:約4,500円〜7,500円
発売から長期間が経過しているにもかかわらず、再販が繰り返されている人気キットです。中古・新品ともに定価以上で取引されることが多く、市場からの評価の高さがうかがえます。
商品仕様
サイズ・素材
• 完成時全高:約15.3cm
• 頭頂高:約13.8cm
• 材質:PC-132プラスチック(ABS不使用)
成形色・ランナー
• メインカラー:グレー
• サブカラー:ホワイト、ブラック
• ランナー構成:A・B・C×2・D1・D2・E1・E2・F・SB6・PC-132AC
• 変形機構の都合上、HGとしてはやや多めのパーツ数です。
付属品・シール
付属武装
• ビーム・ライフル(リゼル流用)
• ビーム・サーベル ×2
• シールド
• 腰部ビーム・キャノン ×2
• 右銃持ち手
• ウェイブライダー用差し替え胴体パーツ
シール類
• ホイルシール(センサー・細部色分け)
• マーキングシール(Z-plus、E.F.F.表記など)
パッケージ

色分け・モデリング評価
素組みでの色分け
HGUCとしては非常に優秀で、グレーとホワイトの配色はほぼ成形色で再現されています。
白いダクト類も別パーツ化されており、塗装なしでも完成度の高い仕上がりになります。
塗装推奨ポイント
• 各ダクト内部のブラック
• ビーム・ライフル上部の白ケーブル
• リアアーマー中央ダクト
• ビーム・キャノン周辺の細部
最低限これらを塗装するだけで、情報量が大きく向上します。
合わせ目と加工ポイント
目立つ合わせ目
• 前腕部
• バインダー
• ビーム・ライフル
比較的目立たない箇所
• 脚部(段落ちモールド処理)
• 頭部(中央合わせ目だが目立ちにくい)
素組み派でも問題ありませんが、合わせ目消しを行うと完成度が一段階アップします。
可動性能レビュー
MS形態の可動
• 膝関節は約180度近く曲がり、非常に優秀
• バインダー、テールスタビレーターは可動式
• 肩・肘・足首は標準的なHGレベル
最大の欠点
腰部のビーム・キャノンが干渉し、股関節の開脚可動が極端に制限されます。
そのため、派手なアクションポーズは苦手で、素立ちや直立姿勢が最も映えるキットです。
ウェイブライダー形態
変形は差し替え式で、胴体と肩アーマーを交換します。
ロック機構はありませんが、パーツ精度が高く安定性は十分。
ライフルはウイング部に装着可能で、飛行形態のディスプレイも楽しめます。
※着陸脚は非再現のため、アクションベース使用推奨。
総合評価
総合評価:★★★★☆(4/5)
HGUC ゼータプラス(ユニコーンVer.)は、
• 素組み色分けの完成度
• 落ち着いたロービジカラー
• 安定した差し替え変形
これらが高水準でまとまった、非常に完成度の高いHGUCキットです。
可動域の制限という弱点はありますが、それを補って余りある「立体物としての完成感」が魅力。
UC設定ファンや、落ち着いたミリタリー調ガンダムが好きな方には、今なお強くおすすめできる一体です。

