

はじめに
1999年発売ながら今なお現役!
水陸両用MSの名作キット「HGUC ズゴック(量産型)」を徹底レビュー!
優れたプロポーションと可動性、圧倒的なコストパフォーマンスで、今も多くのモデラーに支持され続ける理由を詳しく解説します。
主なおすすめポイント
『卓越したプロポーション』
HGUCズゴック(量産型)は、1999年発売の初期HGUCながら、劇中再現度の高さで今なお評価の高いキットです。
水陸両用MSらしい流線形のボディライン、蛇腹状の手足構造など、アニメのイメージを忠実に立体化。
シンプルな構成ながらも完成度が非常に高く、素組みでも満足度の高い仕上がりです。
『優秀な可動性』
各関節にABS製ボールジョイントを採用。
蛇腹構造による柔軟な可動範囲を実現しており、初期HGUCの中でも特にポージング性能が優秀です。
開脚性能や腕部可動の自由度も高く、水中での滑らかなアクションポーズを自然に再現できます。
『圧倒的なコストパフォーマンス』
当時の定価770円(2025年4月より1,100円)という破格の価格でありながら、造形・可動ともに優秀。
パーツ数も少なく、初心者でも簡単に組み立てられるため、入門者に最適なエントリーキットとして今なお高い人気を誇ります。
商品概要・特徴
機体設定
『機動戦士ガンダム』に登場する、ジオン公国軍の水陸両用MS「MSM-07 ズゴック(量産型)」を1/144スケールで再現。
ジオン軍水陸両用MSの中でも最高クラスの戦闘力を誇り、頭部ロケットランチャー、腕部メガ粒子砲、鋭い3本のアイアンネイルを装備しています。
デザイン特徴
水中航行を想定した流線形ボディ、蛇腹構造の四肢、頭部と胴体が一体化した独特のフォルムが印象的。
量産型はライトブルーを基調としたカラーリングで、同シリーズのシャア専用ズゴックとの差別化も明確です。
発売情報・価格
• 商品名 :HGUC 1/144 MSM-07 ズゴック(量産型)
• 商品番号 :HGUC No.006
• 発売日 :1999年11月5日
• メーカー :バンダイスピリッツ
• 希望小売価格 :770円(税込) → 2025年4月より1,100円(税込)
• 販売形態 :一般販売
商品仕様
• スケール:1/144
• 成型色:ライトブルー、ブルー、ダークブルー、グリーン系ブルー、ブラック
• 材質:PS(外装)、ABS(関節)
• ランナー数:3枚(A1多色成型、A2 ABS、B)
• ポリキャップ:PC-123使用
• パッケージサイズ:25.5 × 19 × 5.5 cm / 約221g
付属品・シール
• 付属品:本体のみ(オプションなし)
• ホイルシール:モノアイ用ピンクシール、コックピットハッチ用ライトブルーシール
オプション装備が省略されている分、価格を抑えつつ構造のシンプルさを実現。塗装なしでも十分な完成度が得られます。
可動ギミック
• 関節構造:ABS製ボールジョイントで多方向可動
• 腕部・脚部:蛇腹構造により柔軟に可動(肘・膝約90度)
• 腰部:ボールジョイント接続で前後左右の傾き・回転が可能
• クロー:3本爪が個別開閉可能、中央にメガ粒子砲を造形
シンプルながらも可動域が広く、水中戦ポーズなども自然に決まります。
パッケージ・ランナー構成

• A1ランナー:多色成型(胴体・クローなど)
• A2ランナー:ABS(モノアイ、内部パーツ)
• Bランナー:ダークブルー外装・推進装置
• ポリキャップ:PC-123
• ホイルシール:2枚構成
パッケージはHGUC初期の小型ボックスで、水中を進むズゴックのイラストが印象的です。
モデリング解説
• 色分け:多色成型により、素組みでも高い再現度を実現
• 合わせ目:胴体・腕・脚部などに一部発生するが、処理は容易
• 塗装推奨箇所:背部バーニア内部、モノアイ周辺、ミサイル先端など
後ハメ加工やモノアイ可動改造など、モデラーによる工作の余地も多く、改造ベースとしても人気です。
モデル評価・レビュー
• 素組み完成度:25年以上前のキットながら、現在のガンプラ基準でも見劣りしない高水準。
• ユーザー評価:ヨドバシレビュー平均4.6/5(87件中67件が星5つ)
• 「コスパ最強」「組み立てやすい」「古さを感じない」など高評価が多数。
• 技術面評価:初期HGUCにして関節設計・パーツ分割の完成度が高く、現代ガンプラ設計思想の原点といえるキット。
総評・まとめ
HGUC 1/144 MSM-07 ズゴック(量産型)は、低価格・高完成度・高再現度の三拍子が揃った名作キット。
25年以上経った今でも第一線でおすすめできる完成度を誇ります。
『長所』
• 劇中再現度の高い造形
• 蛇腹関節による柔軟な可動
• 優れたコストパフォーマンス
• シンプルで組みやすい構造
『短所』
• ABS関節の経年劣化リスク
• 一部の合わせ目・古い造形表現
総じて、初心者の練習台から上級者の改造ベース、コレクション用途まで幅広く対応可能なキットです。
定期的に再販も行われており、「ガンプラ史を語るうえで欠かせない一体」といえるでしょう。
