

はじめに
『機動戦士ガンダムUC』episode 7で印象的な戦闘を繰り広げたネオ・ジオン軍の強襲MS、シュツルム・ガルス。
本キットはその機体を完全新規造形でHGUC化したもので、独特なフレーム露出デザインや多彩な格闘装備が高い完成度で再現されています。
劇中アクションをそのまま立体で再現できるほどの可動性とプレイバリューを兼ね備えた、非常に完成度の高いガンプラです。
主なおすすめポイント
このHGUCシュツルム・ガルスの最大の魅力は、劇中アクションを再現できる豊富なギミックにあります。
完全新規造形により、チェーンマイン、スパイクシールド、マグネットアンカーといった特徴的な武装が全て付属。
装甲を大胆に削ぎ落としたフレーム露出のデザインが自然な造形で再現されており、広い可動範囲によって格闘ポーズも自在に決まります。
商品概要・特徴
『機動戦士ガンダムUC』episode 7登場機体であるシュツルム・ガルスを、完全新規造形でHGUCシリーズにラインアップ。
ネオ・ジオンの「ガルスJ」をベースに、装甲を50%以上削減して軽量化と高機動化を実現した強襲仕様が忠実に再現されています。
立体化にあたっては、フレーム露出部分のディテールが細かく造形され、スリムながらも力強いシルエットを保持。
HGUCシリーズらしい堅実な設計とパーツ分割によって、無理のない造形と高い可動性能が両立されています。
発売情報・価格
• 発売日:2014年7月12日
• メーカー希望小売価格:2,860円(税込)
• 品番:HGUC No.183
• 対象年齢:8歳以上
商品仕様
• スケール:1/144
• シリーズ:HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)
• 成型色:ブルーを基調とした配色(関節部はブルーグレー)
• 材質:PS樹脂(ABS不使用、00系ポリパーツ採用)
• ランナー数:9枚構成
• 付属品:ホイルシール×1、リード線(長×1/短×2)、組立説明書×1
付属品・武装
主要武装
• スパイクシールド:左右各1基。差し替えにより格闘形態への変形が可能。
• チェーンマイン:収納/展開状態を再現可能(リード線使用、機雷14個)。
• マグネットアンカー:左右各1基。リード線により射出状態を再現可能。
その他付属品
• ハンドパーツ:穴開き握り拳のみ
• ジョイントパーツ:スパイクシールド用左右各1、マウントパーツ×2
• 各種ホイルシール:色分け補完用
可動ギミック
関節可動
• 首部:パイプ構造により左右可動は制限されるが、モノアイ可動で視線変更可能。
• 胴体:腹部はボールジョイント接続で柔軟な動き。腰回転は約45度。
• 腕部:肩は前方引き出し機構+ボールジョイント。肘は最大120度可動。
• 脚部:股関節スイング機構を搭載し、膝は90度曲げ可能。開脚も広範囲。
特殊ギミック
• モノアイ可動:頭頂部カバーを開けてツマミで左右可動。
• スパイクシールド変形:肩装備から手持ち格闘形態へ組み替え可能。
• リード線ギミック:チェーンマインやマグネットアンカーを自在に可動。
パッケージ・ランナー構成

成形品は9枚構成で、ポリキャップはPC001を使用。
合わせ目が目立つ箇所は前腕とふくらはぎ程度に抑えられ、素組みでも見栄えの良い設計になっています。
HGUCらしい組みやすさと堅実なパーツ分割が光る構成です。
モデリング解説
• シール依存箇所:赤色部(つま先、袖、股間部、胸エンブレム)
• 合わせ目箇所:胴体側面・関節フレーム・脚部側面など
• おすすめ塗装:胸部エンブレムの部分塗装、スラスター内部のガンメタ仕上げ、フレームの光沢塗装で質感アップ
モデルとしての評価
素組み評価
プロポーションの完成度は極めて高く、「完璧」と評される造形バランス。
シールによる色分けがやや多い点を除けば、素組みでも十分な仕上がりです。
特に格闘ポーズの迫力とリード線ギミックの楽しさはHGUC屈指の完成度です。
総合評価
造形 ★★★★★
可動 ★★★★☆
色分け ★★★☆☆
ギミック ★★★★★
コスパ ★★★★☆
総合評価:4.5 / 5.0
• 長所:完璧な造形、豊富なギミック、広い可動域
• 短所:シール多用による塗装前提部分、価格がやや高め
総評
HGUC シュツルム・ガルスは、「ユニコーン」シリーズの中でも格闘特化型MSを最も魅力的に再現した名キットです。
完全新規造形による高い造形品質と、リード線を活かしたギミック群がプレイバリューを大きく引き上げています。
価格面ではやや高めですが、内容とクオリティを考慮すれば十分に納得できる完成度。
素組み派にも塗装派にもおすすめできる、UCファン必携の1体です。
