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主なおすすめポイント
HGUC ダブルゼータガンダムの最大の魅力は、MS形態から4つの変形形態への組み替え変形システムにあります。
コア・ファイター、コア・トップ、コア・ベース、Gフォートレスを含む全5形態を再現可能で、これほど多彩な変形ギミックを持つHGUCは非常に珍しい存在です。
差し替え方式ながらもプロポーションの破綻はなく、主役機らしい迫力とスマートな造形を兼ね備えています。
商品概要・特徴
本キットは『機動戦士ガンダムZZ』の主役機 MSZ-010 ダブルゼータガンダム を1/144スケールで立体化したHGUCシリーズNo.111のアイテムです。
エゥーゴ所属の試作型可変MSであるZZは、Zガンダムの後継機として開発され、単体での変形と3機分離による運用が可能な特殊な機体。
本キットでは差し替え変形ギミックを採用し、各形態のバランスを高水準で実現しています。
発売情報・価格
- 発売日: 2010年6月17日
- 定価: 2,530円(税込)
- 販売形態: 一般販売
- HGUCシリーズ: No.111
主役機としては後発で、ガンダムXやユニコーンよりも遅れての登場となりました。
商品仕様
- スケール: 1/144
- 成型色: グレー、ホワイト、ブルー、レッド、ダークブルー、イエローの多色成型
- 材質: 本体PS素材、FランナーのみABS製
- ランナー数: 9枚(A~Gランナー、Eランナーは2枚)
付属品
- 手首パーツ: ビームライフル用右手、ビームサーベル用右手、左握り手
- 武装: ダブル・ビーム・ライフル、ハイパー・ビーム・サーベル(MG並みの大型ビームエフェクト付き)
- 変形用パーツ: 各種ジョイント・バーニアパーツ
- その他: フレーム用ベース(余剰パーツ収納可能)
- ポリキャップ: PC-132ABC シール: ホイルシール1枚
可動ギミック
可動範囲は2010年当時の基準では標準的ですが、現在の目線ではやや制限が目立ちます。
- 関節構造: 腕付け根は胴体側1軸+腕側2軸ポリキャップ、脚部付け根は固定ボールジョイント
- 主要可動: ヒジはシングル、ヒザは二重関節、首は胴体側1軸+頭部ボールジョイント
- 制限箇所: 巨大バックパック、横に張り出した肩アーマー、腕のウイングシールド、脚部サイドアーマーが干渉
変形ギミック
- 組み替え式で全形態へ変形可能
- ミサイルランチャー開閉ギミック搭載
- 全形態でアクションベースに対応
パッケージ・ランナー構成

パッケージは通常のHGより一回り大きく、迫力のあるデザイン。
箱絵はダブルビームライフルを構えるZZガンダムが描かれ、背景に各分離形態が配置されています。
ランナーは全9枚構成で、Aランナーは3色成型と技術的な工夫が見どころです。
モデリング解説
色分け
成型色による色分けは優秀で、シール無しでもかなりカラフルに仕上がります。
ただし細部はシール依存が多く、こだわるなら部分塗装が推奨されます。
合わせ目
合わせ目は比較的多めで、以下が主な処理ポイントです:
本体: 太もも、かかと、足・股関節、腕関節、肩部
武装: ダブル・ビーム・ライフル全体に合わせ目あり
塗装要素
- 細部の色分けはシールより塗装の方が効果的
- 調色は基本的なガンダムカラーで再現可能
- マスキングが必要な箇所はあるが難易度は中程度
モデルとしての評価
素組み評価
- プロポーション: 主役機らしい迫力とスマートさ
- 色分け: 成型色は優秀だがシール依存あり
- 可動性: 制限が多く物足りなさが残る
- 安定性: ABS関節で強度は良好
人気・評価
- 中級者~上級者向けキット
- 多彩な変形ギミックは高評価だが、可動制限の多さから初心者には不向き
- コストパフォーマンスは低めとの評価が多く、Revive版やRG版への期待が高い
結論・総評
HGUC ダブルゼータガンダムは、2010年当時の技術で挑戦した意欲作です。
差し替え変形で全5形態を再現できるギミックと、良好なプロポーションは今でも高く評価されます。
一方で、可動性の制限や合わせ目の多さは明確な弱点で、改修前提の設計ともいえます。
こんな人におすすめ
- ZZガンダムファンで、変形ギミックを重視する方
- 中級者以上で改修や塗装を楽しみたい方
- 素立ちディスプレイをメインに考える方
初心者や可動重視のユーザーには推奨しにくいですが、ZZガンダムという機体の存在感を存分に楽しめるキットです。
「いつかRevive版を」と期待せずにはいられない、リメイクを望む声の大きいHGUCといえるでしょう。
