
はじめに
水陸両用モビルスーツの中でも、ひときわ異彩を放つ存在――ゴッグ。
MG 1/100 ゴッグ(MSM-03)は、2003年発売という20年以上前のキットでありながら、現在でも「傑作MG」として語り継がれる名作です。
差し替えなしで実現する水中巡航形態への完全変形、充実した内部フレーム、素組みでも高い完成度を誇る設計は、当時のMG技術の到達点とも言える内容。
本記事では、MGゴッグの魅力・ギミック・組み立てポイント・現在の市場評価までを徹底的に解説していきます。
商品概要と発売情報
MG 1/100 ゴッグ(MSM-03)は、バンダイスピリッツより2003年6月に発売されたマスターグレードキットです。
「機動戦士ガンダム」に登場するジオン公国軍の水陸両用モビルスーツ・ゴッグを、1/100スケールで忠実に立体化しています。
• 商品名:MG 1/100 ゴッグ
• スケール:1/100
• 発売日:2003年6月下旬
• 価格:4,290円(税込)
• MGナンバー:008
• 入手難易度:★★★★★(非常に困難)
MGゴッグのおすすめポイント
差し替えなしで再現される水中巡航形態
本キット最大の特徴は、差し替えパーツ不要の完全変形ギミックです。
腕部を胴体内へ格納し、蛇腹状ベローズを縮めることで、水中巡航形態が完成。内部にはパンタグラフ式の精密な可動軸が組み込まれており、押し込むと確実にロックされる設計は、現在のMG基準で見ても驚くほど完成度が高いです。
充実した内部フレーム構造
全身にわたって内部フレームが組み込まれており、外装を外すと密度の高いメカ構造が現れます。
この内部設計の充実ぶりは、改造・ディテールアップのベースとしても非常に優秀です。
素組みでも高い完成度
成型色による色分けが非常に優秀で、モノアイ周辺と一部ダクトを除けば塗装なしでも十分な仕上がりになります。
特にメタリックレッドの成型パーツにより、素組みでも立体感と重厚感がしっかり表現されます。
水陸両用MSらしい豊富な可動ギミック
• 腕部のボールジョイント構造
• 蛇腹状ベローズの伸縮
• 指ごとに独立可動するアイアンネイル
• 股関節スラスター連動の脚部可動
ゴッグならではの複雑な構造が、MGらしい高密度なギミックとして再現されています。
成型色・素材・ランナー構成
• 成型色:ホワイト、メタリックレッド、ブラウン、ブラック、ブルー、クリア
• 素材:PS、ABS、ポリキャップ、TPE(合成ゴム)
• ランナー数:8種以上(A~G+PC)
蛇腹カバーやシーリング部にはTPE素材が使用されており、柔軟性を確保している一方、ゲート処理が難しい点は注意が必要です。
付属品一覧
• パイロットフィギュア(立ち・着座の2種)
• マーキングシール
• ガンダムデカール(転写式)
コックピットハッチは開閉可能で、着座フィギュアを内部に配置できます。
パッケージ

可動ギミック詳細
頭部・首
モノアイはボールジョイント式で自由可動。首は上下左右に大きく動き、重量感のある頭部をしっかり支えます。
腕部
本キット最大の見どころ。
蛇腹ベローズを伸縮させることで可動範囲が広がり、アイアンネイルは全指独立可動。腕部格納時のロック機構も非常に優秀です。
胴体・脚部
腹部は左右スイング可能。脚部は二重関節で約100度の可動を確保し、スクリュー部分は回転可能です。
水中巡航形態への変形
腕を格納する際、股関節スラスターと連動して脚部がわずかに上がるギミックを搭載。保持力も高く、完成度の高さが際立ちます。
塗装・合わせ目処理のポイント
塗装推奨箇所
• モノアイ
• メガ粒子砲内部
• 各部ダクト
• 内部メカディテール
合わせ目の出る箇所
• 頭部
• 腕部外装
• アイアンネイル
TPE素材部分は処理が困難なため、無理に合わせ目消しを行わない方が無難です。
総合評価
• 素組み満足度:★★★★★
• ギミック再現度:★★★★☆
• 組み立てやすさ:★★★★★
肩アーマーの可動制限やスタンド接続穴がない点は弱点ですが、それを補って余りある完成度を誇ります。
結論・総評
MG 1/100 ゴッグは、今なお語り継がれる水陸両用MGの名作です。
差し替えなしの完全変形、密度の高い内部フレーム、素組みでも映える造形は、初心者から上級者まで幅広く楽しめる内容。
再販機会は限られていますが、見かけたら迷わず手に取る価値のある逸品と言えるでしょう。

