
はじめに
ガンダムWシリーズの中で根強い人気を誇る「ガンダムデスサイズ」。
そのEW版を立体化したMG 1/100 ガンダムデスサイズ EWは、発売から10年以上が経過してなお高い評価を受け続けている名キットです。
本記事では、最新キット視点から見ても色あせない「傑作MG」と呼ばれる理由を徹底レビュー。
初めてMGに挑戦する方から、Wシリーズをコレクションしている方まで、購入判断の材料となるよう詳しく解説していきます。
おすすめポイント
カトキハジメ氏完全監修の洗練された造形
TV版の丸みを帯びた印象とは異なり、スマートで悪魔的なシルエットへとアップデート。
特に脚部ラインの美しさや肩アーマーの鋭いエッジは、MGの中でもトップクラスの完成度です。
素組みで映える完璧に近い色分け
頭部ダクト・胸部・シールドの細かな色分けまで成型色で再現されており、ほぼシールなしで設定通りの仕上がりになります。
「XXX-Gフレーム」による高い可動性と組みやすさ
Wシリーズ共通の内部フレームが採用されているため、
• 組み立てやすい
• 関節強度に優れる
• ポージングが自然に決まる
という三拍子が揃っています。
商品概要と発売情報
MG ガンダムデスサイズ EWは、漫画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』に登場するアーリータイプ(EW版)を、カトキハジメ氏監修のもと立体化したモデルです。
TV版とは異なり、よりシャープで精悍なカトキ版デザインが特徴となっています。
• 商品名:MG 1/100 ガンダムデスサイズ EW (XXXG-01D)
• シリーズNo.:MG No.138
• 発売日:2010年9月24日
• 価格:4,620円(税込)(2025年価格改定後)
※2025年の価格改定対象商品のため、在庫によって旧価格と新価格が混在している場合があります。現在の正規定価は4,620円です。
商品仕様・構成
• スケール: 1/100
• 材質: PS、PE、ABS(関節部の一部)
• ランナー数: 約15枚(MGとして標準〜やや少なめ)
• 成型色: ホワイト/ダークブルー/グレー/イエロー/レッド/クリアグリーン
ABS関節により保持力が高く、長期展示でもポーズが崩れにくいのが特徴です。
付属品・ギミック
● ビームサイズ(鎌)
• 大型クリアグリーン刃が迫力満点
• 収納形態への変形機構つき
• 武器保持は「手のひらダボ+スリット」のロック方式で安定感抜群
● バスターシールド
• クローの連動展開ギミック
• ビーム刃エフェクトも装着可能
● ハンドパーツ
• 差し替え方式
(握り拳/平手/武器持ち手)
● その他付属品
• 1/100 デュオ・マックスウェル(立ち姿・着座)
• アクションベース対応ジョイント
可動ギミック
• 肩の引き出し機構でビームサイズの両手持ちが自然
• 手首のスナップ可動でアクションポーズが決まりやすい
• ハイパージャマー非可動だが肩可動は十分
• 弱点: 脚上げ時に腰サイドアーマーが干渉し外れやすいことがある
パッケージ

モデリング解説(製作ポイント)
合わせ目処理
合わせ目の少ない優秀設計ですが、以下を処理すると完成度がさらに上がります。
• ビームサイズ柄部分
• バスターシールド一部
頭部はヘルメット被せ式のため合わせ目は出ません。
塗装・ディテールアップ
• ツインアイ: シール or シルバー下地+クリアグリーン塗装が推奨
• デカール:
• マーキングシール(テトロン)
• ガンダムデカール(ドライデカール)
ドライデカールは慣れが必要ですが、仕上がりは非常に美しいです。
総合評価
組みやすさ ★★★★★ MG入門としても最適なレベル。
色分け ★★★★★ 成型色のみで十分に見栄えする高クオリティ。
可動範囲 ★★★★☆ 十分だが最新Ver.Ka系より若干控えめ。
保持力 ★★★★☆ ABS関節+ロック構造で大型武器も安定。
まとめ:10年以上経っても通用する「名作MG」
MG ガンダムデスサイズ EWは、
「作りやすさ」「造形美」「色分け」「可動」のバランスが非常に優れており、現在でもMG最高峰の完成度を持つキットです。
デスサイズヘルのような巨大翼がない分扱いやすく、アクションポーズが取りやすい点も大きな魅力。
2025年の価格改定で値上がりしたとはいえ、その満足度は十分に価格に見合うものと言えます。
Wシリーズファンはもちろん、MG初心者にも自信をもっておすすめできる名作ガンプラです。

