
はじめに
2015年、『機動戦士Zガンダム』放送30周年を記念して発売された「MG 1/100 百式 Ver.2.0」。
初代キットから実に14年ぶりのリニューアルであり、上品なマット調ゴールドメッキと人体を超える可動域を両立した、まさに“百式の決定版”といえるガンプラです。
主なおすすめポイント
Ver.2.0専用マットゴールドメッキ
鮮やかすぎないシャンパンゴールド調のメッキを採用。
赤みがかった艶消し風の質感で、上品な輝きを再現しています。
アンダーゲート構造採用
メッキパーツの大部分がアンダーゲート仕様。
ゲート跡が目立たず、素組みでも高級感のある仕上がりに。
高可動ムーバブルフレーム
MGガンダムMk-II Ver.2.0をベースにしたフレーム構造で、人体の可動域を超える柔軟なポージングが可能。
3種類のカメラアイ再現
通常、デュアルアイ、走査線モードを差し替えで再現できる仕様。
合わせ目処理不要設計
外装・武器ともに合わせ目がモールド化されており、スミ入れだけで完成度の高い仕上がりになります。
デザイン・プロポーション
Ver.2.0では全体のプロポーションを大幅に見直し、小顔・長肢のスタイリッシュなフォルムを採用。
ZガンダムVer.2.0やデルタプラスなど、同時代のキットとも統一感があり、並べて飾ると映えるバランスです。
また、KPS素材の採用により、ABSよりも粘り強く塗装も可能。フレームの保持力と動かしやすさを両立しています。
発売情報
• 発売日:2015年5月30日
• 価格:8,580円(税込)
• 販売形態:一般販売(定期的に再販あり)
キット仕様
• スケール:1/100
• 素材:PS、KPS、ポリキャップPC-221
• 成型色:マットゴールドメッキ、グレー、ダークブルー、レッド、ガンメタリックなど
• ランナー数:14枚(うちメッキランナー3枚)
付属品一覧
• ビームライフル
• クレイ・バズーカ
• ビームサーベル×2(クリアイエロー刃)
• クワトロ・バジーナフィギュア×2(ノーマルスーツ・立ち姿)
• カメラアイパーツ3種
• バリュートパック接続用ジョイント、アクションベース用パーツ
• ホイルシール、テトロンシール、ガンダムデカール
パッケージ

可動ギミック解説
Ver.2.0の最大の魅力は、まさに“動く百式”。
首・肩・胸・腰・股関節など、全身にわたる可動ギミックが仕込まれています。
• 肩関節:引き出し構造により、前後・上下に大きくスイング
• 肘・膝:二重関節構造で170〜180度の曲げ可動
• 腹部・腰部:ロール軸により前後左右の傾きが可能
• 足首:シリンダー伸縮ギミック搭載、接地性も抜群
• フレキシブルバインダー:翼のように展開できる多関節ジョイント構造
• マニピュレータ:5指可動式で自然な表情付けが可能
メッキランナー
3枚のメッキランナーにはすべてアンダーゲート処理が施され、切断跡が目立ちません。
ゴールドの色味はマットで落ち着いた上質な質感で、指紋も付きにくく実用性が高い仕上がりです。
初期ロットでは若干の色ムラが見られましたが、後期再販分では改善されています。
組み立て・塗装ポイント
• 素組みでも完成度が高い:合わせ目消し不要、パーツの合いも良好。
• スミ入れ推奨色:金色部分にはブラウン、それ以外はブラックが自然。
• 部分塗装:非メッキ部分につや消しトップコートを吹くだけでも質感向上。
• 全塗装派向け:漂白剤でメッキを剥がし、黒下地+メタリックゴールド塗装も人気。
評価・レビューまとめ
• 可動域:★★★★★(人体を超える柔軟さ)
• メッキ質感:★★★★★(落ち着きと高級感)
• 組みやすさ:★★★★☆(アンダーゲート処理にやや慣れが必要)
• プロポーション:★★★★☆(細身体型は好みが分かれる)
• 総合満足度:★★★★★
「素組みでも感動する完成度」「MG初心者にもおすすめ」「価格以上の価値がある」といった高評価が多く、現在でもMGシリーズ屈指の人気キットです。
総評
「MG 百式 Ver.2.0」は、上品なマットゴールドと極限可動を両立した“百式の決定版”。
細身のプロポーション、優れた色分け、ストレスのない組み立て、そして驚異的な可動性能。
どの要素を取っても高水準でまとまっており、素組み派にも塗装派にもおすすめできる傑作MGです。
別売りの「メガ・バズーカ・ランチャー」「バリュートパック」と組み合わせれば、劇中再現度も一気にアップ。
百式ファンはもちろん、Zガンダムシリーズをコレクションする上でも欠かせない存在です。

