MG 1/100 武者ガンダムMk-II 詳細レポート|カトキハジメが手掛けた“和のガンダム”の傑作

MG
画像©創通・サンライズ©BANDAI SPIRITS

はじめに

バンダイ「MG 1/100 武者ガンダムMk-II」は、カトキハジメ氏によるリニューアルデザインが施された、和の美学とモビルスーツデザインが融合したマスターグレードの名作キットです。

豪華な金・銀メッキパーツ、緻密なパーツ分割、高い可動性を兼ね備え、2010年発売のキットながら今なお高い人気を誇ります。

本記事では、その魅力を「デザイン」「構造」「可動ギミック」「モデリング性」などの観点から詳しく紹介します。

主なおすすめポイント

豪華なメッキ仕様

金・銀2色のメッキパーツを採用し、絢爛豪華な外観を実現。

金メッキパーツにはアンダーゲート処理が施され、ゲート跡が目立たないよう配慮されています。
見た目の豪華さに加え、組み立て後の完成度も非常に高いのが魅力です。

高い可動性

ベースとなったMG ガンダムMk-II Ver.2.0のムーバブルフレームを活かし、広範囲の可動を実現。

大きく腕を振るったり、刀を構えるなどの躍動感あるポージングが可能です。

細密な色分け再現

パーツ分割が非常に細かく、素組みでも高い色再現性を発揮。

鎧構造や装飾部分のカラーリングが丁寧に再現され、塗装しなくても十分見応えのある仕上がりになります。

充実の武装

二刀流のカタナ「虎鉄丸」×2、火砲「昇竜丸」、薙刀「閃光丸」といった専用武装が付属。

腰やバックパックに装備できるマウントパーツも充実しており、さまざまな戦闘シーンを再現できます。

商品概要・特徴

本キットは、PS2用ソフト『ガンダム無双Special』に登場した武者ガンダムMk-IIをMGフォーマットで立体化したモデルです。

カトキハジメ氏の手により、戦国武将のような威厳をまとったスタイルが再構築されています。

デザインモチーフ

兜デザインは、戦国武将・黒田長政が着用した「黒漆塗桃形大水牛脇立兜(くろうるしぬり ももなり だいすいぎゅう わきだて かぶと)」をモチーフとしており、伝統的な和の意匠が際立ちます。

ベース機体と構造

内部構造はMG ガンダムMk-II Ver.2.0をベースに流用しつつ、外装は完全新規造形。

ムーバブルフレームによる高い可動性と、武者風アーマーの存在感が融合しています。

カラーデザイン

ティターンズカラーを思わせる黒を基調とし、金・銀のメッキパーツが際立つ配色。

組み立て時にはメッキ面の指紋防止のため、手袋の使用が推奨されます。

発売情報

• 発売日:2010年5月27日

• 定価:7,040円(税込)

• 再販:2020年・2024年に再販実績あり

現在でも中古市場や再販で入手可能で、コレクター間でも高い人気を維持しています。

仕様と付属品

• スケール:1/100

• 全高:約190mm

• 材質:ABS・PS・ポリキャップ(PC-130B)

• ランナー数:14枚構成

付属品一覧

• 火砲「昇竜丸」×1

• 太刀「虎鉄丸」×2

• 薙刀「閃光丸」×1

• 武装マウントパーツ×4種

• メッシュチューブ×1

• ホイルシール・マーキングシール・ガンダムデカール各1枚

• 組立説明書×1

パッケージ

画像©創通・サンライズ©BANDAI SPIRITS

可動ギミック

• 頭部:上下左右の可動幅が広く、表情豊かなポージングが可能。

• 腕部:二の腕ロール・二重肘関節を搭載。手指は可動式。

• 胴体:腰のスイング可動や股関節スライド機構を搭載。

• 脚部:膝は約180度可動し、足首シリンダーが連動。

• 武装マウント:全武装を腰やバックパックに装備可能。

モデリング・塗装ポイント

素組みでも高完成度ながら、塗装によってより重厚感を演出できます。

『塗装推奨箇所』

• 兜吹き返し(金)

• ツノ・爪先・刀の柄(赤系)

• バックパックノズル(メタリック)

• ツインアイ(クリアパーツ塗装推奨)

アンダーゲート処理により、メッキパーツの見栄えを損なわず組み立て可能。

合わせ目が発生する箇所は兜部分や武器類に集中しています。

評価と市場動向

• 素組み完成度:非常に高く、無塗装でも映える仕上がり。

• 組立時間:3〜8時間(全塗装の場合は約20時間以上)。

• 人気・買取相場:未開封で約7,000円前後。オークション平均落札価格は約7,400円。

デザイン・豪華さ・存在感の三拍子が揃ったキットとして高評価を得ています。

総評

MG 1/100 武者ガンダムMk-IIは、和のテイストとガンダムデザインを見事に融合させた傑作キットです。

ベース機体の優れた可動性を受け継ぎながら、カトキハジメ氏による鎧モチーフの造形が圧倒的存在感を放ちます。

メッキパーツの取り扱いには注意が必要ですが、それを補って余りある完成度。

コレクション用にも、全塗装派にもおすすめできる“唯一無二の和風MG”です。

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