
はじめに
『機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY』に登場する「ゲイルストライクガンダム」が、1/100スケールのプラモデルとして登場。ストライクガンダム系のキットをベースに、新規パーツや成形色の変更によってゲイルストライク独自のスタイルを再現した派生キットです。
肩部や膝部、背面のストライカーパックなどに特徴的なデザインが盛り込まれているほか、専用武装「ウイングソー」も付属。ストライカーパックの着脱にも対応しています。
今回は、2009年に発売された「1/100 ゲイルストライクガンダム」について、商品仕様や付属品、可動ギミック、パーツ構成、モデリング面などを詳しく紹介します。
主なおすすめポイント
ストライクをベースにした独自のシルエット
ゲイルストライクガンダムは、ストライクガンダム系の素体をベースにしながら、肩・膝・背面などに専用パーツを追加した派生機です。
ストライクらしい基本シルエットを残しつつ、専用外装によって通常のストライクとは異なる印象に仕上がっています。
ストライカーパックの着脱に対応
背面のストライカーパックは着脱可能。パックを外すことで、ストライク系MSならではの素体を楽しむこともできます。
また、1/100 SEEDシリーズのキットをベースとした構成のため、同シリーズのパーツと組み合わせて遊ぶ楽しみもあります。
改造や部分塗装のベースにもおすすめ
2000年代の1/100 SEEDシリーズらしい比較的素直な構造を採用しており、現在の最新キットとは異なる「旧1/100シリーズらしさ」を味わえます。
そのため、素組みで楽しむだけでなく、部分塗装やディテールアップ、改造のベースとして活用するのも面白いキットです。
商品概要
「1/100 ゲイルストライクガンダム」は、『機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY』に登場するMSを立体化したガンプラです。
設定上では、ライブラリアンによってストライクガンダムをベースに独自改修された機体。ストライクを思わせる基本構造を残しながら、特徴的な外装や装備によって独自の機体へと仕上げられています。
本キットは漫画連載開始前に発売されたこともあり、完全新規設計の1/100キットではありません。既存の1/100ストライク系パーツを流用しつつ、ゲイルストライク専用の新規パーツや成形色変更を組み合わせた商品構成となっています。
そのため、現在の視点では「完全新規のゲイルストライク」ではなく、当時のSEEDシリーズらしい流用バリエーションとして見ると、本キットの特徴を理解しやすいでしょう。
発売情報・価格
- 商品名:1/100 ゲイルストライクガンダム
- スケール:1/100
- 発売日:2009年8月
- 価格:2,750円
- 品番:2077696
- 作品:機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY
中古市場や二次流通では価格が変動しやすいため、購入する場合は販売価格だけでなく、パーツ欠品やシール類の有無なども確認しておきたいところです。
付属品
確認できる主な付属品は以下の通りです。
- アーマーシュナイダー
- ビームサーベル
- 57mm高エネルギービームライフル
- ウイングソー
- ストライカーパック
- ホイルシール
- マーキングシール
専用武装として特徴的なのが「ウイングソー」です。
ウイングソーはゲイルストライクを象徴する装備の一つで、使用しない場合には腰部へマウントできます。
また、ストライカーパックは着脱可能となっており、装備状態と素体状態の両方を楽しめます。
可動ギミック
可動については、2000年代の1/100 SEEDシリーズらしい構造となっています。
首にはボールジョイントを採用し、胴体にはロール可動を搭載。肩には前方向へ引き出すことのできる構造があり、ポージングの幅を確保しています。
肘は約90度、膝も約90度程度の可動に対応。足首もボールジョイントによって可動します。
一方で、現在の最新HGやRG、MGなどと比較すると可動範囲には限界があります。
特に肩アーマーとの干渉によって腕を水平付近まで上げにくいほか、肩まわりの重量や股関節の保持力についても気になる部分があります。
最新キットのようなダイナミックなポージングを重視するよりも、当時の1/100 SEEDシリーズらしい可動性として楽しむのがよいでしょう。
パッケージ・ランナー構成

1/100ストライクガンダム系の流用ランナーをベースに、ゲイルストライク用の新規外装パーツを追加した構成。
ランナーの多くにはストライク由来のパーツが含まれており、そこへ専用パーツを組み合わせてゲイルストライクを完成させる方式です。
パッケージも旧SEEDシリーズらしい商品写真を中心としたデザインで、ストライク系をベースとした派生機であることが分かりやすい構成になっています。
モデリング解説
色分け
色分けは当時の1/100 SEEDシリーズとしては比較的素直にまとめられています。
ただし、頭部を中心にシールへ依存する部分があり、素組みでは設定画と比べて色味が異なって見える部分があります。
特にデュアルアイや頭部センサー、フェイス周辺などはシールによる再現が目立つため、完成度をさらに高めたい場合は部分塗装が効果的です。
合わせ目・ディテールアップ
旧1/100シリーズをベースとしていることもあり、現在のガンプラと比較すると合わせ目処理やディテール面で手を加えたくなる部分があります。
特にシールド裏やウイングソー、肩・膝周辺などは、部分塗装やディテールアップによって見栄えを大きく変えやすいポイントです。
また、腰や肘周辺などにはストライク系キット由来の意匠が残っています。
設定により忠実な仕上がりを目指す場合は、塗装だけでなく、スジ彫りやディテール追加などの軽い加工を加えるのもおすすめです。
流用キットならではの楽しみ
本キットは完全新規設計ではなく、ストライク系の既存パーツを活用していることが特徴です。
そのため、最新ガンプラのような完成度を求めるよりも、「既存キットをどのように再構成して別機体に仕上げているのか」を楽しむのがポイント。
旧1/100 SEEDシリーズを知っている人なら、パーツ構成からも当時のキット開発の特徴を感じられるでしょう。
素組み評価
素組みでもゲイルストライク独自の外観はしっかり再現されており、ストライクガンダムとは異なるシルエットを楽しめます。
一方、ベースとなったストライク系の設計が古いため、可動範囲や関節保持力は現在のガンプラと比較すると控えめです。
特に肩や股関節などの保持力には気になる部分があり、大型の装備を持たせた状態ではポージングに工夫が必要になります。
しかし、それを差し引いても「ストライク系の派生機を1/100で立体化した」という点には大きな魅力があります。
現在の高密度なキットとは違い、比較的シンプルな構造だからこそ、パーツの加工や塗装を楽しみやすいというメリットもあります。
人気・コレクション性
ゲイルストライクガンダムは、ストライクガンダムをベースにした派生機でありながら、一般的な主役機とは異なる立ち位置の機体です。
『SEED VS ASTRAY』に登場するMSということもあり、SEEDシリーズの中では比較的ニッチなカテゴリーに入ります。
当時のVS ASTRAY系商品は主役級MSと比べて流通・人気の面で独特な立ち位置にあり、現在では新品での入手が難しいケースもあります。
そのため、SEEDシリーズ全体を集めている人や、ASTRAY・VS ASTRAY系の機体をコレクションしている人にとっては、特に注目したいキットです。
また、1/100ストライク系キットとの比較や、当時のバリエーション展開を振り返る資料としても興味深い存在です。
総評
「1/100 ゲイルストライクガンダム」は、1/100ストライクガンダム系をベースに、新規外装や成形色変更によってゲイルストライク独自のスタイルを再現したSEED VS ASTRAY系の派生キットです。
ストライカーパックの着脱や、専用武装ウイングソーの腰部マウントなど、ゲイルストライクならではのギミックも用意されています。
一方で、ベースとなった設計が古いため、可動範囲や関節保持力などは最新ガンプラと比較すると物足りなさがあります。色分けについても、頭部を中心にシールで補う部分があり、完成度を高めるなら部分塗装やディテールアップがおすすめです。
とはいえ、旧1/100 SEEDシリーズならではの構造や、既存パーツを活用して別機体へ仕上げる商品設計には、現在のキットとは違った面白さがあります。
SEED ASTRAY系の派生機が好きな人、ストライクガンダムのバリエーションを集めたい人、そして2000年代の1/100 SEEDシリーズに魅力を感じる人におすすめしたい一箱です。
最新ガンプラとは違う「旧キットならではの味」を楽しみながら、部分塗装や改造にも挑戦してみたいキットと言えるでしょう。

