
はじめに
『機動戦士ガンダムSEED』に登場するザフト軍のMS「モビルシグー」。ジンをベースとしながらも、より大型の肩部や背部スラスター、専用武装によって、上位機らしい力強いシルエットを持つ機体です。
HG 1/144 モビルシグーは、2004年に旧HGSEEDシリーズから発売されたキット。現在のガンプラと比べると可動や色分け、パーツ分割などに古さを感じる部分はありますが、シグーならではの特徴的なフォルムや重武装はしっかり再現されています。
今回は、そんな「HG 1/144 モビルシグー」について、商品仕様や付属武装、可動範囲、ランナー構成、合わせ目や塗装ポイントなどを詳しくチェックしていきます。
HG 1/144 モビルシグーの主なおすすめポイント
HG 1/144 モビルシグーの魅力は、何といってもシグー特有の力強いスタイルと豊富な武装です。
特に注目したいポイントは以下のとおりです。
- シグー特有の重厚感あるシルエットを再現
- ジンとは異なるザフト上位機らしいデザイン
- 76mm重突撃機銃、内装防盾、重斬刀を付属
- 当時のHGとしてはまとまりのよい造形
- 背部スラスターや肩周辺など特徴的な形状を立体化
- 2012年のリニューアル版ではスタンド用ジョイントとマーキングシールを追加
特に武装を装備させた状態は見栄えがよく、シンプルなジン系MSとはまた違った迫力を楽しめます。
商品概要・特徴
モビルシグーは、『機動戦士ガンダムSEED』に登場するZAFT(ザフト)系のMSです。
劇中ではラウ・ル・クルーゼの搭乗機として登場したことで、非常に印象に残っている機体でもあります。
ジンよりも大型化された肩部や特徴的な背部スラスターなどを備えており、ザフトの一般的な量産機とは一線を画したシルエットが特徴です。
HGキットは2004年4月下旬に発売された旧HGSEEDシリーズの一つ。1/144スケールでシグーの特徴的なフォルムを立体化しています。
造形面では、頭部や胴体、肩部、脚部などの特徴をしっかり押さえており、組み立てることでシグーらしい姿に仕上がります。
一方、設計自体は2004年当時のHG規格となるため、現代のHGシリーズと比較すると可動範囲や色分け、パーツ分割などには世代差があります。
また、2012年にはリニューアル版が発売されました。
本体の基本的な造形は従来版をベースとしながら、スタンド用ジョイントパーツやマーキングシールが追加され、ディスプレイ面が強化されています。
発売情報・価格
- 商品名:HG 1/144 モビルシグー
- 発売時期:2004年4月下旬
- 価格:1,320円(税込)
- スケール:1/144
- グレード:HG
- シリーズ:HG SEED
2004年発売ということもあり、現在のHGシリーズと比べると比較的シンプルな仕様です。
なお、モビルシグーには派生商品として「HG 1/144 モビルシグー(ジスト・エルウェス専用機)」も存在します。
こちらは2008年2月23日に1,320円(税込)で発売されたバリエーションキットで、赤系の成形色を採用。パーソナルマークシールや大型ウイングスラスターの可動などが追加されています。
今回紹介しているのは、一般販売された通常カラーの「HG 1/144 モビルシグー」です。
商品仕様
HG 1/144 モビルシグーの基本的な仕様は以下のとおりです。
- 1/144スケール
- HG(HGSEED初期ライン)
- PS系パーツを中心とした構成
- PC系ポリキャップを使用
- シールによる一部の色分け
- 複数枚のPSランナーとポリキャップ、シール類で構成
2004年当時のHGSEEDシリーズらしく、パーツ構成は比較的シンプルです。
2012年のリニューアル版では、従来のキットにスタンド用ジョイントパーツとドレスアップ用のマーキングシールが追加されています。
付属品
HG 1/144 モビルシグーには、シグー専用の武装が一通り付属します。
MMI-M7S 76mm重突撃機銃
シグーの主力射撃武装となる76mm重突撃機銃です。
本体に装備させることで、シグーらしい武装重視のスタイルを楽しめます。
M7070 28mmバルカンシステム内装防盾
腕部に装備するシールドです。
単なる防御用のシールドではなく、バルカンシステムを内蔵しているのが特徴。
射撃武装と防御装備を一体化した、ザフト系MSらしいデザインとなっています。
MA-M4 重斬刀
近接戦闘用の重斬刀も付属します。
射撃武装だけでなく格闘戦にも対応できるため、ポージングの幅を広げられる武装です。
リニューアル版の追加パーツ
2012年のリニューアル版では、通常版の武装に加えて以下のアイテムが追加されています。
- スタンド用ジョイントパーツ
- ドレスアップ用マーキングシール
これにより、アクションベースなどを利用したディスプレイがしやすくなっています。
可動ギミック
2004年発売の旧HGということもあり、可動範囲は現在のHGと比べると控えめです。
肩部はシンプルな軸接続となっており、前後方向へのスイングは大きくありません。
腕部も旧HGらしい構造で、肘の可動範囲はおおむね90度程度。現在のHGのような広い可動範囲は期待できません。
腰回りにはある程度の可動があり、フロントアーマーやサイドアーマーも動かせます。
シグーの特徴でもあるスラスター類には可動ギミックが盛り込まれています。
- ふくらはぎのスラスターが可動
- 背部スラスターが上下・左右方向に可動
- 肩先端のフィン2枚が可動
特に背部スラスターはシグーらしさを演出する重要な部分なので、角度を調整できるのは嬉しいポイントです。
また、2012年のリニューアル版ではスタンド用ジョイントが追加されているため、旧キットながら浮遊状態でのディスプレイを楽しみやすくなっています。
パッケージ・ランナー構成

2012年のリニューアル版では、パッケージや封入物にも変更が加えられています。
本体の基本的な造形は従来版をベースとしていますが、マーキングシールやスタンド用ジョイントが追加されているのが大きな違いです。
ランナーは旧HGSEED世代らしいシンプルな構成で、PS系パーツを中心に、ポリキャップやシール類を組み合わせて完成させます。
現在のガンプラのような細かなパーツ分割ではないため、武器などにはモナカ構造による合わせ目が目立つ部分があります。
その一方で、パーツ数が抑えられているため、現代の精密なHGよりも短時間で組み立てやすいというメリットがあります。
モデリング解説
HG 1/144 モビルシグーは、素組みでもシグーらしい形に仕上がりますが、より完成度を高めるなら部分塗装や合わせ目消しがおすすめです。
色分け
2004年当時のHGとしては悪くない色分けですが、現在のガンプラと比較すると不足している部分があります。
特に、
- 頭部動力パイプ
- 胸部ダクト
- サイドアーマーのダクト
- 武器類
などには塗装したくなる箇所があります。
ガンダムマーカーなどを使って部分的に塗り分けるだけでも、完成後の印象は大きく変わります。
合わせ目
旧HGらしく、合わせ目は比較的多めです。
主な合わせ目ポイントとしては、
- 胴体
- ショルダーアーマー
- 二の腕
- 前腕
- 脚部外装
- 76mm重突撃機銃
- シールド
などが挙げられます。
すべてを処理する必要はありませんが、目立つ部分だけでも合わせ目を消すと、完成度を大きく高められます。
一方、頭部は意外と合わせ目が目立ちにくく、2004年当時のキットとしては工夫された設計になっています。
おすすめの加工・塗装ポイント
モビルシグーをさらに作り込むなら、以下の加工がおすすめです。
- 頭部動力パイプの部分塗装
- 胸部ダクトの塗り分け
- サイドアーマーのダクトを塗装
- 胴体・腕・脚部の合わせ目消し
- 武器類の塗り分け
- 全体へのスミ入れ
- 背部スラスター内部の黒系塗装
- リニューアル版ならスタンドを活用したポージング
特にスラスター内部を塗り分けると、背面から見たときの情報量が増し、シグーのメカニカルな雰囲気を強調できます。
モデルとしての評価
HG 1/144 モビルシグーは、現在のガンプラと比較するとさすがに古さを感じるキットです。
可動範囲は控えめで、色分けにも部分的な不足があります。また、合わせ目も多いため、完全な素組みだけで現代のHGと同じような完成度を求めるのは難しいでしょう。
ただし、2004年当時のHGとして見ると、シグーの特徴的なフォルムはしっかり再現されています。
特に、
- 大型の肩部
- 特徴的な背部スラスター
- 重装備による迫力
- ジンとは異なる上位機らしいシルエット
などは、このキットならではの魅力です。
また、シグー自体のガンプラ化は決して多くないため、SEEDファンにとっては貴重な立体物でもあります。
素組みで手軽に楽しむというよりも、部分塗装や合わせ目消しなどを加えて、自分好みに仕上げていくことで魅力が増していくキットと言えるでしょう。
総評
HG 1/144 モビルシグーは、旧HGSEEDシリーズらしいシンプルな構造と、シグー独自の力強いデザインを楽しめるキットです。
最新のHGと比較すれば、可動範囲や色分け、パーツ分割などに物足りなさがあります。
しかし、2004年当時のキットとしては造形のまとまりがよく、シグーらしいスタイルをしっかり楽しめます。
76mm重突撃機銃、内装防盾、重斬刀という専用武装も揃っているため、武装を装備させた姿は非常に見栄えがします。
特にラウ・ル・クルーゼ搭乗機として『機動戦士ガンダムSEED』で印象に残っている人なら、コレクションに加えておきたい一体です。
素組み派の場合は、現代のHGと比べると古さを感じるかもしれません。
一方で、部分塗装や合わせ目消しなどの工作を楽しみたいモデラーにとっては、手を加える余地が多く、作り込む楽しさのあるキットです。
HG 1/144 モビルシグーは、SEED初期の旧HGを楽しみたい人や、シグーを自分好みに仕上げたいモデラーにおすすめのキットです。
古いキットだからこそ、最新キットとは違った「手を入れて完成度を高める楽しさ」を味わえる一体と言えるでしょう。
