
はじめに
『機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY』系に登場する派生機「ヘイルバスターガンダム」。
1/100 ヘイルバスターガンダムは、1/100バスターガンダムをベースに色変更や一部新規造形を加えたリデコキットです。バスターガンダムらしい重火力MSとしてのシルエットを受け継ぎながら、ヘイルバスター専用の新規パーツによって独自の存在感を演出しています。
発売は2009年8月。最新のHGやMGと比較すると設計は古いものの、1/100ならではの迫力あるサイズと、バスター系特有の大型火器を楽しめるのが魅力です。
今回は、1/100 ヘイルバスターガンダムの基本仕様から可動、ランナー構成、色分け、合わせ目、塗装・加工ポイントまで詳しく紹介します。
主なおすすめポイント
バスターガンダム譲りの重火力を1/100で楽しめる
最大の魅力は、バスターガンダムをベースとした大型火器の存在感です。
1/100スケールということもあり、武装を装備した状態ではかなり迫力があります。両腕の武装を構えた砲撃ポーズも決まりやすく、ヘイルバスターの「重火力機」というキャラクター性を素直に楽しめます。
新規パーツでヘイルバスター独自の外観を再現
本キットは1/100バスターガンダムのランナーを流用しながら、ヘイルバスター用の新規造形パーツを追加した構成です。
特に肩部の120mm径3連装対艦バルカン砲などが追加されており、ベース機とは異なるシルエットを作り出しています。
旧1/100 SEED系として扱いやすい
最新キットのような複雑な内部フレームや高度な可動機構はありませんが、旧1/100 SEEDシリーズらしい素直な構造で、武装を使ったポージングを楽しみやすいキットです。
改造・ディテールアップのベースにもおすすめ
合わせ目や細部の色分けなど、手を加えたい部分が残されているため、完成度を追求するモデラーにとっては加工の余地があります。
スミ入れや部分塗装だけでも印象が変わりますし、合わせ目消しやエッジ出しまで行えば、よりシャープな完成品に仕上げられます。
商品概要・特徴
1/100 ヘイルバスターガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY』系に登場するバスターガンダムの派生機です。
型式番号はLH-GAT-X103。
キットは1/100バスターガンダムをベースに、一部のカラーリング変更と新規造形パーツを追加した構成になっています。
特に目を引くのが、肩部に装備された120mm径3連装対艦バルカン砲です。バスター系MSらしい大型火器に加えて新規武装が加わることで、重装備MSとしての印象がさらに強くなっています。
構造そのものは旧1/100 SEED系キットらしく、派手な内部フレームを見せるタイプではありません。外装と武装の組み合わせによって、機体の迫力を楽しむキットといえるでしょう。
発売情報・価格
商品名:1/100 ヘイルバスターガンダム
作品:機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY系
型式番号:LH-GAT-X103
スケール:1/100
発売時期:2009年8月
価格:2,750円(税込)
発売当時の価格は2,500円。
ベースとなった1/100バスターガンダムは2003年発売・2,000円でしたが、ヘイルバスターは新規パーツなどが追加された派生商品となっています。
商品仕様
スケール
スケールは1/100です。
HGよりも大きなサイズで、バスター系特有の大型武装を装備した状態でも迫力を出しやすいのがポイントです。
材質
基本的には旧来のバンダイ1/100 SEED系キットに準じた構成です。
背部アーム周辺などにABS樹脂が使用されています。
ABSパーツは可動部の保持や強度に貢献する一方、組み立てや可動時に負荷がかかりすぎると破損につながる可能性があります。特に背面のアーム周辺は、無理な可動を避けたほうが安心です。
成型色
ベースとなったバスターガンダムからカラーリングが変更されており、ヘイルバスター専用の新規パーツにはブルーグレー系の成型色が使用されています。
付属品
付属品は、機体本体に加えて武装一式、各種手首、シール類、説明書などが中心となっています。
本キットの大きな特徴は、バスターガンダムをベースとした武装に加えて、ヘイルバスター専用の新規装備が組み合わされている点です。
特に肩部の新規武装は外観上の大きな変更点となっており、ベース機との差別化にもつながっています。
なお、ベースとなった1/100バスターガンダムには1/20スケールのパイロットフィギュアが付属していましたが、ヘイルバスターについては基本的な付属物を中心とした構成として扱われています。
また、公式の取扱説明書ページも公開されているため、組み立て時の情報確認にも利用できます。
可動ギミック
可動性能は、旧1/100 SEEDシリーズとしては標準的なものです。
肩、肘、膝などを利用することで、両腕の大型武装を前方に構えた砲撃ポーズを作ることができます。
ヘイルバスターの性格上、細かなアクションポーズよりも、武装を構えた重厚な射撃ポーズのほうがよく似合います。
バスター系ならではの武装ギミック
両腕に装備された武装はバスター系MSの特徴的な部分で、武装を組み合わせて構えることで迫力のある射撃形態を再現できます。
大型火器を全身で支えるようなポーズにすると、ヘイルバスターらしい重火力MSとしての魅力が引き立ちます。
背面アームには注意
一方、背中のバスターストライカー周辺にはABSを使用した可動部があります。
可動させる際に無理な力をかけると破損する可能性があるため、組み立て時には各パーツのクリアランスを確認しながら慎重に動かすのがおすすめです。
また、スタンド固定を前提とした飛行ポーズよりも、地上で大型火器を構えるポーズのほうが楽しみやすいキットです。
パッケージ・ランナー構成

ランナー構成は、1/100バスターガンダムのものを流用しつつ、ヘイルバスター専用の新規パーツを追加した構成です。
新規ランナーにはブルーグレー系のパーツが含まれており、機体の装甲や肩部の新規武装などに使用されます。
旧1/100 SEED系キットということもあり、現在のMGなどと比べると構成は比較的シンプル。どのランナーがどの部分に使われるのかも把握しやすく、古いキットに慣れていないモデラーでも比較的取り組みやすい構成です。
モデリング解説
色分け
旧1/100 SEED系キットとして見ると、基本的な色分けは良好です。
一方で、センサー類などの細かな部分にはシールによる補完が必要になります。
より完成度を高めたい場合は、シールを使用する部分を部分塗装に置き換えるだけでも、完成品の印象が大きく変わります。
合わせ目
旧キットということもあり、合わせ目は比較的多めです。
主な加工ポイントとしては、
- 前腕
- 脚部
- 肩アーマー側面
- 肩部の新規武装
- 各種武装類
などが挙げられます。
素組みでは合わせ目が目立つ部分もあるため、完成度を重視する場合は合わせ目消しを行いたいところです。
塗装
部分塗装との相性も良いキットです。
特に、
- センサー類のメタリック塗装
- 武装先端のグレー・ダークグレー
- 関節部分の色分け
- 内部パーツの差し色
- 細部のスミ入れ
などを追加すると、全体が引き締まります。
成型色を活かしながら必要な部分だけ塗装する方法でも、十分に見栄えを向上させられます。
おすすめ加工
基本的な加工としては、まず合わせ目消しがおすすめです。
さらにセンサー部分をクリアパーツ風に加工したり、武装のモールドを強調したり、脚部や肩部のエッジをシャープに整えたりすると、古さを感じさせにくい仕上がりになります。
特に大型武装は面積が大きいため、スミ入れをしっかり行うだけでも情報量が増します。
ただし、背面アームなどの可動部には負荷がかかりやすいので、ディテールアップよりもまず可動部の保持力やクリアランスを確認しておくことが重要です。
素組みでの評価
素組みでも、ヘイルバスターらしい重火力機としての説得力は十分に感じられます。
1/100というサイズのおかげで機体そのものに存在感があり、大型武装を装備した姿も迫力があります。
特にバスター系MSが好きな人であれば、武装を構えた砲撃ポーズだけでも満足感を得やすいでしょう。
一方で、現在のHGやMGと比較すると、合わせ目の多さや可動範囲、細かな色分けなどに古さを感じる部分があります。
そのため、「組んですぐ完成」というよりは、素組みをベースに部分塗装や合わせ目処理を加えて完成度を高めていく楽しみ方に向いています。
人気・コレクション性
ヘイルバスターガンダムは、バスターガンダムの派生機という立ち位置に加えて、2009年発売の旧1/100キットということもあり、最新シリーズの定番機体と比べると非常にメジャーなキットというわけではありません。
しかし、SEEDシリーズの派生機やバスター系MSが好きなファンにとっては魅力のあるアイテムです。
また、1/100バスターガンダムをベースにしたキットという点も面白く、同系統の機体を並べて比較するコレクションにも向いています。
改造用のベースとして考えても、比較的シンプルな旧1/100構造であることから、オリジナルカラーやディテール追加などを楽しみやすいキットです。
総評
1/100 ヘイルバスターガンダムは、「最新キットのような洗練された設計ではないものの、重装備MSの魅力を素直に楽しめるコレクション&改造ベース向けキット」といえるでしょう。
1/100バスターガンダムをベースにしながら、ヘイルバスター専用の新規パーツを追加することで、しっかりと別機体らしい個性を出しています。
可動性能や色分け、合わせ目処理などには旧キットらしい手間が必要ですが、逆に言えばモデラーが手を入れることで完成度を伸ばしやすいキットでもあります。
素組みなら大型武装による迫力を楽しみ、さらに完成度を求めるなら合わせ目消しや部分塗装、スミ入れ、エッジ出しなどを加えるのがおすすめです。
SEEDシリーズの重火力機が好きな人はもちろん、1/100バスター系キットのコレクションや改造に挑戦したい人にも注目してほしい一品です。

