
はじめに
『機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY』に登場する「ネブラブリッツガンダム」は、1/100ブリッツガンダムをベースに、ライブラリアンによる再設計を加えた外伝系MSです。
2009年12月に発売された「1/100 ネブラブリッツガンダム」は、既存の1/100ブリッツのパーツを活用しながら、専用の頭部や脚部、そして大型武装「マガノイクタチ改」などを追加したキット。さらに、マガノイクタチ関連のパーツには1/100ガンダムアストレイ ゴールドフレーム天ミナ系のランナーも使用されています。
赤と黒を基調とした特徴的なカラーリングに加え、背中から大きく広がるマガノイクタチ改によって、通常のブリッツガンダムとは大きく異なるシルエットを楽しめるのが魅力です。
今回は、そんな「1/100 ネブラブリッツガンダム」について、商品仕様や付属武装、可動範囲、ランナー構成、素組みでの色分け、合わせ目、加工ポイントなどを詳しく紹介します。
主なおすすめポイント
「1/100 ネブラブリッツガンダム」の主な魅力は、以下のとおりです。
- 1/100ブリッツガンダムをベースに、赤・黒を基調としたネブラブリッツ独自のカラーリングを再現。
- 背部に大型武装「マガノイクタチ改」を装備し、通常のブリッツとは異なる迫力あるシルエットを構築。
- 「マガノシラホコ改」「ツムハノタチ」「ランサーダート」など、ライブラリアン系MSらしい追加武装が豊富。
- クリアピンクのビーム刃や、射出状態を再現できるグレイプニール用リード線が付属。
- 既存の1/100ブリッツのパーツを活用しながら、頭部・脚部・背部などに新規パーツを追加。
- 一部ランナーの組み合わせによって、通常の1/100ブリッツに近い形態として組むことも可能とされています。
- 『SEED VS ASTRAY』関連の1/100キットとして、コレクション性も高い商品。
特に注目したいのが、ブリッツガンダムの特徴を残しながら、アストレイ系を思わせる大型武装を追加している点です。
通常のブリッツとは一味違う、派手な外観を楽しめるキットになっています。
商品概要・特徴
- 機体名:ネブラブリッツガンダム
- 登場作品:『機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY』
- 商品ブランド:1/100シリーズ
- スケール:1/100
ネブラブリッツガンダムは、ライブラリアンによって再設計されたブリッツ系MSです。
基本フレームや主要外装には1/100ブリッツガンダムの構造を活用しつつ、カラーリングを変更。さらに頭部形状や脚部、背部武装などに専用パーツを追加することで、通常のブリッツとは異なる機体として仕上げられています。
通常のブリッツガンダムは、右腕の「グレイプニール」と左腕の「トリケロス」を中心とした装備構成ですが、ネブラブリッツでは背部に大型の「マガノイクタチ改」を装備。
この大型武装によって後方へ大きく広がったシルエットとなり、立たせているだけでも存在感のある機体になっています。
発売情報・価格
発売時期:2009年12月
メーカー希望小売価格:3,080 円(税10%込)
中古市場などで購入する場合は、本体だけでなく付属品の状態も確認しておきたいところです。
特に、マガノイクタチ改、マガノシラホコ、グレイプニール用リード線、クリアパーツ、マーキングシールなどの欠品には注意しましょう。
商品仕様
成型色
主な成型色は以下のような構成です。
- レッド:頭部、胸部、脚部、装甲など
- ブラック:本体外装、肩、脚部、背部武装など
- ダークグレー/グレー:関節、内部、武器など
- イエロー:胸部・腰部などのアクセント
- クリアピンク:ビーム刃
- ポリキャップ色:関節接続部
赤と黒を中心としたカラーリングはネブラブリッツの大きな特徴です。
一方で、設定画に見られる細かな色分けまで完全に成型色で再現されているわけではありません。
頭部センサーやデュアルアイ、肩・脚部のブラック部分、胸部や腰部のイエローなどには、シールによる補完が必要な箇所があります。
付属品
本体・武装
- マガノイクタチ改
- マガノシラホコ改
- トリケロス
- グレイプニール
- ランサーダート
- ツムハノタチ
- 左右ハンドパーツ
- 平手パーツ
- クリアピンクのビーム刃
- グレイプニール射出用リード線
- ライブラリアン系マーキングシール
- 各部補完用ホイルシール
- 組立説明書
武装の種類が多く、1/100スケールの大型キットということもあって、単体でも十分にボリュームがあります。
武装の詳細
マガノイクタチ改
ネブラブリッツを象徴する大型の背部武装です。
1/100ガンダムアストレイ ゴールドフレーム天ミナ系の「マガノイクタチ」をベースに、ネブラブリッツ向けの変更を加えた装備となっています。
翼のように大きく広がるデザインのため、本体に装備するとシルエットが一気に大型化します。
基部を可動させて前方へ展開することもできますが、肩や頭部などとの干渉が起こりやすい部分でもあります。
ポージングの際は無理に動かさず、各部のクリアランスを確認しながら慎重に展開するとよいでしょう。
マガノシラホコ改
マガノイクタチ改に関連する射出武装です。
背部の大型武装から分離でき、手持ちや射出状態をイメージしたディスプレイにも使用できます。
大型のマガノイクタチ改と組み合わせることで、ネブラブリッツらしい特徴的なポージングを楽しめます。
トリケロス
ブリッツガンダムから受け継がれた左腕の複合武装です。
シールド、ビームサーベル、ランサーダートを一体化した武装で、ブリッツ系MSを象徴する装備のひとつ。
付属のクリアピンクのビーム刃を取り付けることで、ビームサーベルの展開状態を再現できます。
グレイプニール
右腕に装備される有線式ロケットアンカーです。
付属のリード線を使用することで、射出状態を再現できます。
爪部分は開閉可能とされており、通常の収納状態と攻撃状態で表情を変えられるのもポイントです。
ランサーダート
腰部に装着される小型の射出武器です。
取り外しが可能で、装備状態だけでなく手持ちなどのポージングにも利用できます。
ツムハノタチ
左腰にマウントされる近接武装です。
ブリッツ系の基本武装とは異なる、ネブラブリッツ独自の装備として機体の個性を高めています。
可動ギミック
頭部・胴体
- 首は左右に回転可能。
- 胴体は腰部で回転可能。
- 頭部はブリッツ系の基本構造を踏襲。
- 新規マスクによって通常のブリッツとは異なるフェイスを再現。
頭部のデュアルアイやセンサー、頭頂部の一部はシールによる色分けです。
頭部は新規パーツによってネブラブリッツ独自のデザインになっており、正面から見た際の印象を大きく変えています。
腕部
- 肩関節は上下・前後方向にある程度可動。
- 肘はおおむね90度程度。
- 腕の横方向も約90度程度可動。
- グレイプニールの爪は開閉可能。
- トリケロスを前腕に装着可能。
旧世代の1/100 SEED系キットとしては標準的な可動範囲です。
ただし、現在のHGやRG、MGのような多重関節構造ではないため、肩の引き出しや肘、手首の細かな表情付けなどには限界があります。
腰部・脚部
- 腰部の回転が可能。
- 太もも下部に新規パーツを追加。
- 膝は約120度程度。
- 足首は前後方向に比較的よく可動。
- 接地性は良好。
- 開脚範囲は広くない。
脚部には新規パーツが追加されているため、通常のブリッツよりもスタイルが伸びた印象になります。
一方で、股関節の開きや足首の追従性については、現行キットほどの自由度はありません。
背部武装
- マガノイクタチ改の翼が展開。
- 基部が可動し、背面から左右方向へ展開可能。
- マガノシラホコ改を分離可能。
- 大型武装のため、肩・頭部・腕などとの干渉に注意。
マガノイクタチ改を大きく展開すると横幅だけでなく後方への重量も増えるため、長時間ディスプレイする場合はスタンドを使用すると安定させやすくなります。
パッケージ・ランナー構成

パッケージ
パッケージでは、ネブラブリッツ本体と大型のマガノイクタチ改が強調された構図になっています。
『機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY』関連商品であることが前面に出され、SEED本編の1/100シリーズとは異なる外伝系アイテムとしてまとめられています。
モデリング解説
素組みでの色再現
素組みでも、赤・黒・グレーを中心としたネブラブリッツらしい大まかなカラーリングは再現できます。
一方で、細かな設定色まで完全にパーツ分割されているわけではありません。
主に以下の部分はシールまたは塗装による補完が必要です。
- 頭部デュアルアイ
- 頭部センサー
- 頭頂部のブラック部分
- 胸部中央のイエロー
- 肩部ブラックスリット
- 足首周辺のブラック
- 腰部などの細かなイエロー・グレー
- マガノイクタチ改の細部
シールを使用すれば完成時の印象を手軽に高められますが、曲面や段差のある部分は部分塗装の方が自然に仕上げやすいでしょう。
合わせ目
旧1/100 SEED系キットということもあり、近年のMGやRGのような高度な合わせ目処理は施されていません。
合わせ目が目立ちやすい箇所としては、以下が挙げられます。
- 前腕部
- 上腕部
- 太もも・脛部
- 足部
- 肩アーマー
- トリケロス
- グレイプニール
- マガノイクタチの一部
- マガノシラホコ
- ランサーダートなどの武装
すべての合わせ目を処理する必要はなく、正面から目立つ本体外装や大型武装を優先すると効率的です。
塗装を推奨する箇所
部分塗装で仕上げる場合は、次のような順番で進めると効率的です。
- 頭部の目・センサー
- 胸部中央・腰部のイエロー
- 肩・脚部・足首のブラックスリット
- 各武装のグレー・ブラック・イエロー部分
- マガノイクタチ改の裏面や細部
- 関節・内部パーツの色味調整
黒い成型色の上に明るい色を塗装する場合は、グレーやホワイトなどで下地を作っておくと発色を安定させやすくなります。
加工例
より完成度を高めたい場合は、以下のような加工が考えられます。
- 股関節軸を補強して開脚時の保持力を改善。
- 足首の接続部を調整して接地性を向上。
- マガノイクタチの基部を補強して垂れ下がりを防止。
- グレイプニールのリード線を交換して射出状態の保持力を向上。
- 武装接続穴を調整して着脱を容易にする。
- 肩・背部武装の干渉部分を少量削って展開範囲を拡大。
- クリアパーツを蛍光塗料で塗装して発光感を演出。
- 市販の水転写デカールを追加して情報量をアップ。
- 本体をつや消し、関節・武装を半光沢、クリアパーツを光沢で仕上げる。
マガノイクタチ改は肩周辺と干渉しやすいため、加工する際は少しずつ削ってクリアランスを確認するのが安全です。
モデルとしての評価
長所
「1/100 ネブラブリッツガンダム」の長所は、何といっても独自性の高い外観と豊富な武装です。
- ネブラブリッツ専用の頭部・脚部・背部を再現。
- 大型のマガノイクタチ改が非常に目立つ。
- 武装数が多く、単体でもプレイバリューが高い。
- 1/100スケールならではのサイズ感と存在感がある。
- 通常の1/100ブリッツと並べて派生機として楽しめる。
特にマガノイクタチ改を装備した姿は通常のブリッツとは印象が大きく異なり、外伝機らしい個性的なスタイルを楽しめます。
短所
一方で、ベースとなった1/100ブリッツの設計が古いため、現行キットと比較すると気になる部分もあります。
- 本体の基本設計が古い。
- 最新HG・RG・MGと比較すると可動範囲や保持力が弱い。
- 細かな色分けはシールや塗装に頼る部分が多い。
- 背部武装が大きく、肩や頭部と干渉しやすい。
- 流用ランナーが多く、完全新規設計ではない。
- 再販・流通が安定せず、現在は価格が割高になる場合がある。
最新キットと同じ感覚で組むのではなく、「当時の1/100 SEED系キット」として楽しむのが向いています。
人気・入手性
ネブラブリッツは、アニメ本編の主役級MSではなく、『機動戦士ガンダムSEED VS ASTRAY』に登場する外伝機体です。
そのため、ストライクガンダムやフリーダムガンダム、ジャスティスガンダムなどの主要MSと比較すると、流通量や知名度は限られています。
一方で、以下のようなユーザーにとっては魅力のあるアイテムです。
- SEED ASTRAY系MSを集めている人
- VS ASTRAY系の機体をコレクションしている人
- ライブラリアン系MSを揃えたい人
- 通常のブリッツとは異なる派生機が欲しい人
- 1/100スケールのSEED外伝キットを探している人
- マガノイクタチ系武装を立体で楽しみたい人
このキットの場合、本体の設計そのものだけでなく、ネブラブリッツという機体を1/100サイズで立体化していること自体が大きな価値となっています。
結論・総評
「1/100 ネブラブリッツガンダム」は、1/100ブリッツガンダムの基本構造をベースに、ネブラブリッツ独自の頭部・脚部・大型背部武装を追加した『SEED VS ASTRAY』の外伝系キットです。
素組みでも赤と黒を基調とした特徴的なカラーリングや、大型のマガノイクタチ改による迫力あるシルエットを楽しめます。
一方で、ベースキットが旧世代の1/100 SEEDシリーズということもあり、細かな色分けや合わせ目、可動範囲、背部武装の保持力などには現代のガンプラと比較して物足りない部分があります。
しかし、部分塗装や合わせ目消し、関節の補強、マガノイクタチ改の接続部調整などを行えば、完成度を大きく引き上げることができます。
こんな人におすすめ
SEED ASTRAY・VS ASTRAYファン
外伝作品に登場するライブラリアン系MSを集めるなら、個性的なネブラブリッツは外せない存在です。
造形重視の人
専用頭部や脚部に加え、大型のマガノイクタチ改によって通常のブリッツとは異なるスタイルを楽しめます。
可動性能を重視する人
最新のHG・RG・MGと比較すると可動面では不利です。アクション性よりも、外観やコレクション性を重視した方が楽しみやすいでしょう。
工作を楽しみたい人
合わせ目消しや部分塗装、関節補強など、手を加える余地が多く、旧キットならではの模型製作を楽しめます。
購入時の注意点
中古品や長期在庫品を購入する場合は、ランナーだけでなく、リード線、クリアパーツ、シール、説明書、マガノイクタチ改関連パーツなどの欠品を確認しておきましょう。
総評としては、最新技術を採用したキットではありませんが、ネブラブリッツそのものを1/100スケールで立体化した商品としての魅力は大きなものがあります。
特に『SEED ASTRAY』や『SEED VS ASTRAY』が好きな人にとっては、通常のブリッツとは異なる派手な装備構成を楽しめる貴重なアイテムです。
完成度を最新キット並みに高めたい場合は、部分塗装や表面処理、関節補強などの工作を加えるとよいでしょう。
一方、「ネブラブリッツを1/100でコレクションしたい」という目的であれば、このキットならではの専用パーツと豊富な武装を一式で楽しめる点が大きな魅力です。
