
はじめに
『機動戦士ガンダム00』に登場するユニオンの高性能可変MS「オーバーフラッグ」が、HG00シリーズで1/144スケールキットとして立体化されています。
2008年に発売された比較的初期のHG00キットですが、MS形態から高速巡航用のフライトポジションまで、パーツを取り外すことなく完全変形できる点が大きな特徴です。
黒を基調とした特徴的なカラーリングに加え、豊富な武装やABSを使用した関節構造など、現在のガンプラと比較しても個性的な設計が楽しめます。
今回は「HG00 1/144 オーバーフラッグ」について、キットの特徴や変形ギミック、可動性能、ランナー構成、合わせ目、塗装ポイントなどを詳しく紹介します。
主なおすすめポイント
差し替え不要の完全変形ギミック
オーバーフラッグ最大の特徴は、MSモードとフライトポジションをパーツの取り外しなしで再現できる完全変形ギミックです。
1/144スケールのHGキットでありながら、変形機構を盛り込んだ設計になっており、MSとしてのディスプレイだけでなく、高速巡航形態で飾ることもできます。
特に変形時にはライフルが機首を形成するなど、機体そのものを利用した変形機構が楽しめます。
2008年発売ながら高い外観完成度
2008年発売のキットですが、黒を基調としたモノトーンカラーによって、オーバーフラッグらしいシャープな外観を再現しています。
顔面のレンズにはクリアパーツを使用し、ホイルシールも併用することで、素組みでも設定画や劇中のイメージに近い仕上がりを楽しめます。
豊富な武装と2種類の仕様を再現
新型リニアライフルや試作型リニアライフル、ディフェンスロッド、ソニックブレイドなど、1/144スケールとしては武装も充実しています。
さらにシールを使って、グラハム機仕様とオーバーフラッグス仕様を選択できるのもポイントです。
ライフルについてもカラーリングを選択できるため、好みに合わせて仕上げられます。
耐久性を考慮した関節設計
関節部にはABSを使用したフレームが採用され、ポリキャップを使用しない構造となっています。
変形機構を備えたキットだけに、可動部の強度を確保することを意識した設計です。
コストパフォーマンスの良さ
希望小売価格は税込1,320円。
完全変形ギミック、複数の武装、2仕様の選択などを備えており、1/144スケールのHGキットとして遊びの要素が多いキットです。
ユニオンフラッグ系の機体を集める場合にも、コレクションの中心となるキットです。
商品概要・特徴
「HG00 1/144 オーバーフラッグ」は、『機動戦士ガンダム00』に登場するユニオンの高性能可変MS「SVMS-01O オーバーフラッグ」を立体化したキットです。
オーバーフラッグは、第8独立航空戦術飛行隊「オーバーフラッグス」で運用された機体で、ユニオンフラッグをベースに強化・改良が施されています。
HG00シリーズでは、「魅了スタイル・オーバーアクション」をコンセプトの一つとしており、設定上のプロポーションを意識しながら、広い可動範囲も追求されています。
機体カラーは黒を基調としたモノトーンで、白やグレーのパーツを組み合わせることで特徴的なカラーリングを再現。
さらに顔面のレンズにはクリアパーツが使用されています。
そして最大の特徴が、MSモードから高速巡航用のフライトポジションへ完全変形できることです。
1/144スケールのHGキットながら、変形のための機構をしっかりと盛り込んだ構成になっています。
発売情報・価格
- 発売日:2008年3月
- グレード:HG00
- スケール:1/144
- 希望小売価格:1,320円(税込)
- 流通:一般流通品
発売から年数が経過しているため、中古品や再販品が中心となります。
商品仕様
- 作品:機動戦士ガンダム00
- 機体名:SVMS-01O オーバーフラッグ
- グレード:HG00
- スケール:1/144
- 発売:2008年3月
- 価格:1,320円(税込)
- 成型色:黒・白・グレー・クリア
- 材質:PS・ABS
成型色は黒をメインに、白とグレーを組み合わせた構成です。
顔面レンズにはクリアパーツが使用されています。
関節やフレームにはABSを使用しており、ポリキャップを使わない構造になっています。
付属品
オーバーフラッグには、劇中で使用する各種武装が付属します。
トライデントストライカー
3つの銃口を備えた新型リニアライフル。
グリップ部分も可動し、オーバーフラッグの主兵装として装備できます。
試作型リニアライフル
グラハム機仕様などで使用できる試作型リニアライフルも付属します。
新型リニアライフルとは異なるデザインを楽しめるため、武装の選択肢が広がります。
ディフェンスロッド
前腕部に装着できるディフェンスロッドも付属。
ユニオンフラッグ系MSらしい特徴的な装備です。
ソニックブレイド
近接戦闘用のソニックブレイドも付属します。
成型色は白一色のため、プラズマ発光部分などを塗装すると、より設定に近い仕上がりになります。
可動ギミック
HG00シリーズらしく、1/144スケールながら各部に可動ギミックが盛り込まれています。
頭部
頭部はボールジョイント接続で、左右への回転や上下方向へのチルトが可能です。
腕部
肩部にはボールジョイントを採用。
腕を広い範囲で動かせるほか、上腕部の回転や肘関節の可動にも対応しています。
肘は約120度まで曲げることができ、手首も回転や首振りが可能です。
腰部
腰部には回転可動を備えています。
ただし、変形機構を優先した構造となっているため、腰の可動範囲は現在のガンプラと比較すると控えめです。
脚部
股関節はボールジョイントによって前後方向への傾きや左右への開脚に対応。
膝は約80度まで曲げられ、足首にもボールジョイントが採用されています。
ウイングユニット
背部のウイングユニットは折りたたみが可能。
MSモードでは複数の配置を再現でき、後方へ倒し込むこともできます。
完全変形
オーバーフラッグの大きな魅力となっているのが、MSモードとフライトポジションの変形です。
変形時にパーツを取り外す必要がなく、機体各部を動かすことで2形態を再現できます。
さらにライフルが変形時の機首を形成するなど、武装も変形機構の一部として機能します。
パッケージ・ランナー構成

パッケージ
パッケージはHG00シリーズ共通のデザインを採用。
黒を基調としたオーバーフラッグが描かれ、MSモードだけでなくフライトポジションや付属武装なども確認できる構成になっています。
ランナー
ランナーはA・C・D・Eの4枚構成です。
CランナーにはABS素材が使用され、関節などの強度が必要となるパーツに使用されています。
そのほかのランナーには主にPSが使用されています。
新規ランナーはEランナーのみで、それ以外はグラハム専用ユニオンフラッグカスタムからの流用構造となっています。
モデリング解説
色分け
成型色は黒・白・グレーを中心とした構成。
オーバーフラッグの特徴である黒い機体色がしっかり再現されているため、素組みでも設定に近い雰囲気を楽しめます。
さらに顔面にはクリアパーツが使用されており、黒一色になりがちな頭部のアクセントになっています。
合わせ目
2008年発売の初期HG00キットということもあり、現在のガンプラと比較すると合わせ目が目立つ部分があります。
特に脚部や腕部の筒状パーツなどには合わせ目が発生するため、完成度を高めたい場合は合わせ目消しを行うと効果的です。
基本的には接着剤を使用した合わせ目消しから、硬化後のヤスリがけ、表面処理という工程で処理できます。
塗装ポイント
ソニックブレイドは白一色の成型となっているため、プラズマ発光部を青やグレーなどで塗り分けると、より劇中のイメージに近づきます。
新型リニアライフルについても、白・青のカラーリングをシールで再現できますが、塗装によって仕上げることでより自然な質感にできます。
また、黒い成型色は傷やゲート処理時の白化が目立ちやすいため、表面処理を丁寧に行うことが重要です。
仕上げにトップコートを使用し、つやを調整するのも効果的です。
加工例
より完成度を高めたい場合は、以下のような加工が考えられます。
- 合わせ目消し
- 全体の表面処理
- 黒成型色のゲート処理・白化対策
- ソニックブレイドの塗り分け
- ライフルの塗り分け
- 白パーツのマスキング塗装
- ABS関節の保持力調整
特に黒い機体は表面状態が目立ちやすいため、丁寧な表面処理を行うだけでも完成後の印象が大きく変わります。
ただし、ABS製の関節は無理な加工や過度な力を加えると破損につながる可能性があるため、調整する場合は慎重に行う必要があります。
モデルとしての評価
素組み
素組みでも黒・白・グレーのカラーリングがまとまっており、オーバーフラッグらしい外観を楽しめます。
クリアパーツやシールによる色分けも効果的で、2008年発売のキットとしては完成後の見栄えが良好です。
そして何より、1/144スケールで完全変形を実現している点が大きな特徴です。
可動・耐久性
ABSを使用した関節は強度を確保しやすく、変形機構との相性も良い構造です。
一方で、ボールジョイントを多用しているため、個体差や経年によって保持力が変化する場合があります。
ポージングや変形を繰り返す際は、各関節の状態を確認しながら丁寧に扱う必要があります。
人気・コレクション性
ユニオンフラッグ系MSの中でも、グラハム機と並んで存在感のある機体です。
黒を基調としたカラーリングに加え、完全変形という明確な個性を持っているため、ユニオンフラッグ系のコレクションにも適しています。
発売から時間が経過したキットですが、再販時に注目されることがあるのも、この独特のギミックによるところが大きいでしょう。
注意点
黒い成型色は傷やゲート跡、白化などが目立ちやすいため、組み立て時には注意が必要です。
また、変形機構は1/144スケールに凝縮されているため、初めて触る場合は少し複雑に感じる可能性があります。
特に変形時には各パーツの向きや位置を確認しながら、無理な力を加えずに操作することが重要です。
結論・総評
HG00 1/144 オーバーフラッグは、「完全変形」「モノトーンの特徴的なカラーリング」「豊富な武装」という魅力を1/144スケールに凝縮したキットです。
2008年発売ということで、現在のHGシリーズと比べると合わせ目や色分け、可動構造などに古さを感じる部分はあります。
しかし、パーツを取り外すことなくMSモードとフライトポジションを再現できる変形ギミックは、このキットならではの大きな魅力です。
また、ポリキャップを使用せずABSを採用した関節構造によって、変形を前提とした強度も考慮されています。
素組みでも黒を基調としたオーバーフラッグらしい外観を楽しめますが、合わせ目消しや表面処理、ソニックブレイドやライフルの塗装、トップコートなどを加えることで、さらに完成度を高めることができます。
特に黒い機体は仕上げ方によって質感が大きく変化するため、製作派にとっても加工の楽しみがあるキットです。
ユニオンフラッグ系MSを集めたい人はもちろん、1/144スケールで変形ギミックを楽しみたい人にも注目してほしいキットと言えるでしょう。
