
はじめに
『機動戦士Ζガンダム』に登場するティターンズの試作MS「PMX-001 パラス・アテネ」が、HGUCシリーズで立体化されたのが「HGUC 1/144 No.060 パラス・アテネ」です。
パラス・アテネは、パプテマス・シロッコが設計した超重攻撃型MSで、2連装ビームガンや大型ミサイル、肩部拡散ビーム砲、ミサイルを内蔵したシールドなど、豊富な武装を備えています。
本キットでは、旧HG版では再現されなかった武装を含めた「フル装備形態」を再現。さらに、首や胴体周辺の動力パイプに軟質素材を採用することで、独特の機体形状と可動性を両立しています。
2006年発売の比較的古いHGUCキットではありますが、特徴的なプロポーションと圧倒的な武装ボリュームを楽しめる、パラス・アテネの決定版ともいえるキットです。
今回は、HGUC 1/144 パラス・アテネの特徴や武装、可動ギミック、成型色、合わせ目、塗装・加工ポイントなどを詳しく紹介します。
主なおすすめポイント
フル装備形態を再現
本キット最大の魅力は、パラス・アテネの特徴である豊富な武装をまとめて再現できる点です。
2連装ビームガン、専用シールド、大型ミサイル8基、ビームサーベルなどが付属し、劇中をイメージした重武装状態でディスプレイできます。
旧HG版では再現されていなかった装備も含めて立体化されており、パラス・アテネらしい圧倒的な火力を楽しめます。
軟質素材による動力パイプ
首や胴体周辺に配置された動力パイプには軟質素材が採用されています。
通常の硬質パーツでは可動時に干渉しやすい部分ですが、軟質素材とすることで首や胴体を動かした際にもパイプが追従。機体独特の配管表現と可動性を両立しています。
リアルな武装マウント構造
2連装ビームガンとシールドは、腕部のジョイントを介して取り付ける構造です。
単純に武器を差し込むだけではなく、スライド式のマウント機構を採用しており、武装を機体に装着しているような構造を再現しています。
大型シールドと脚部クローが可動
背部に装備された大型のムーバブル・シールドは前後左右に可動します。
また、脚部に備えられた格闘用クローも上下に可動するため、重武装MSらしい迫力のあるポージングが可能です。
古いキットながら高い完成度
2006年発売のキットということで、現在のHGと比較すると合わせ目や色分けなどに古さを感じる部分はあります。
しかし、特徴的なプロポーションや豊富な武装によるボリューム感は非常に魅力的で、シールを使用すれば素組みでも劇中イメージに近い仕上がりを楽しめます。
商品概要・特徴
パラス・アテネは、『機動戦士Ζガンダム』に登場するティターンズの試作MSです。
機体はジュピトリス内でパプテマス・シロッコによって設計された超重攻撃型MSで、接近戦よりも遠距離からの砲撃を重視した武装構成が特徴です。
主な武装として、2連装ビームガン、背部の大型ミサイル、肩部の拡散ビーム砲、シールド内蔵ミサイルなどを装備しています。
HGUC版では、これらの特徴的な武装を豊富に立体化。特に大型ミサイルを8基装備した状態は迫力があり、パラス・アテネならではの重武装感をしっかり楽しめます。
成型色はライトグリーンから黄緑系を中心に、ライトイエローを組み合わせたカラーリング。劇中のパラス・アテネをイメージした配色となっています。
発売情報・価格
- 発売日:2006年2月25日
- 定価:1,800円(税抜)/1,980円(税込)
- シリーズナンバー:HGUC No.060
- グレード:HGUC
- スケール:1/144
商品仕様
成型色
本体は黄緑系のライトグリーンを主体とし、ライトイエローなどを組み合わせたカラーリングです。
細かな色分けについてはシールによって補完する仕様で、モノアイや肩アーマーのピンク、腰からつま先にかけてのオレンジラインなどにシールを使用します。
材質
基本的にはPS(ポリスチレン)製のパーツで構成されています。
特徴的なのが動力パイプに使用された軟質素材です。硬質パーツでは再現しにくい曲線的な配管を表現しながら、可動時の干渉も抑えています。
付属品
HGUC パラス・アテネには、機体の特徴である豊富な武装が付属します。
武装
- 2連装ビームガン
- 専用シールド
- 大型ミサイル×8
- ビームサーベル×2
専用シールドにはミサイル発射口が内蔵されています。
ビームサーベルの刀身はクリアイエロー成型となっています。
ハンドパーツ
- 握り手 左右
- ビームサーベル用右手
- 交換用右手首
などが付属します。
可動ギミック
肩部
肩には前後方向へスイングする可動軸が設けられています。
大型の肩アーマーを備えた機体ですが、肩周辺に可動機構を設けることで、腕を前後に動かしたポーズを取ることができます。
脚部クロー
脚部に装備されたクローは上下に可動します。
パラス・アテネの特徴的な装備の一つであり、通常状態だけでなく、クローを展開した格闘戦をイメージしたポージングにも対応します。
背部ムーバブル・シールド
背部に装備された大型シールドは前後左右に可動します。
大型の装備でありながら可動軸が設けられているため、ポーズに合わせて向きを調整できます。
動力パイプ
首や胴体周辺の動力パイプには軟質素材を採用。
首を左右に振ったり胴体を動かしたりした際にもパイプが柔軟に追従するため、硬質パーツによる可動制限を抑えています。
武装マウント
2連装ビームガンとシールドは、腕部のジョイントとスライド式のマウント機構によって取り付けます。
武装をしっかり保持しながら、機体側に装備を取り付けているような構造を再現しています。
パッケージ

パッケージはHGUCシリーズでおなじみのボックス仕様です。
パッケージイラストではフル装備状態のパラス・アテネが描かれており、背部大型ミサイルなどを含めた重武装MSらしいボリュームが強調されています。
モデリング解説
色分け
成型色は黄緑系を中心に、イエローなどを組み合わせたカラーリングです。
大まかな機体色は成型色で再現されていますが、細かなラインやアクセントカラーについてはシールによる補完が必要です。
特にモノアイ、肩アーマーのピンク、腰からつま先にかけてのオレンジライン、前腕側面のイエローなどは、シールを使用することで設定画に近いカラーリングに仕上げられます。
塗装する場合は、シール部分を塗り分けるだけでも完成度を高められます。
合わせ目
2006年発売のHGUCキットということもあり、現在のガンプラと比較すると合わせ目が目立つ箇所があります。
特に注意したいのが肩ブロックやバックパックです。
バックパック周辺にはモールドをまたぐように合わせ目が出る箇所があり、丁寧に処理する場合はやや手間がかかります。
塗装
素組みの場合でも、付属シールを使用することで基本的なカラーリングを再現できます。
一方、全塗装する場合は、機体の黄緑、イエロー、武装の紺系カラー、グレー系カラーなどを塗り分けることで、より統一感のある仕上がりになります。
加工例
パラス・アテネは特徴的な形状を持っているため、ディテールアップとの相性も良いキットです。
例えば、肩部拡散ビーム砲を開口してメタルパイプを追加したり、肩先にバーニアを追加したりすることで、メカニカルな印象を強められます。
また、武装マウント部分は保持力を確認しながら、ジョイント周辺のガタつきを調整したり、スライドマウントの保持力を強化したりする加工も有効です。
モデルとしての評価
素組みでの仕上がり
パラス・アテネは、2006年発売のキットとしては素組みでも満足しやすい構成です。
細かな色分けにはシールを使用しますが、特徴的な機体形状と豊富な武装によって、完成後の存在感は十分にあります。
特にすべての武装を装備させた状態では、パラス・アテネならではの重厚感をしっかり楽しめます。
武装の充実度
本キットの大きな魅力が、豊富な武装によるボリュームです。
背部の大型ミサイル8基、2連装ビームガン、ミサイル内蔵シールド、ビームサーベルなどを装備することで、非常に密度の高いシルエットになります。
遠距離攻撃を重視したパラス・アテネの機体コンセプトを、1/144スケールで分かりやすく楽しめる内容です。
古いキットならではの課題
一方で、現在のHGシリーズと比較すると、合わせ目や色分けには古さを感じる部分があります。
肩やバックパックなどには合わせ目処理が必要となる箇所があり、全塗装を行う場合は後ハメ加工などの工作も必要になります。
そのため、最新キットのようにパーツを組み立てるだけで細かな色分けまで完成するタイプではありません。
ただし、逆に言えば、合わせ目消しや塗装、ディテールアップなどを施して完成度を高める余地が大きく、製作を楽しみたいモデラーにも向いています。
人気・コレクション性
パラス・アテネは、『機動戦士Ζガンダム』に登場する特徴的なMSの一つです。
ティターンズ系MSやシロッコ設計MSを集めている場合はもちろん、重武装MSを好むモデラーにとっても存在感のある機体です。
特にメッサーラやジ・Oなど、シロッコが設計したMSと並べることで、ジュピトリス系MSのコレクションとしても楽しめます。
結論・総評
HGUC 1/144 パラス・アテネは、2006年発売という比較的古いHGUCキットながら、パラス・アテネの特徴である「フル装備状態」をしっかり再現した魅力的なキットです。
2連装ビームガン、専用シールド、大型ミサイル8基、ビームサーベルなど豊富な武装によるボリューム感は非常に大きく、完成後の存在感は抜群です。
また、軟質素材を使用した動力パイプや、背部ムーバブル・シールド、脚部クローなどの可動ギミックも、本キットならではのポイントです。
一方、肩やバックパックなどには合わせ目があり、細かな色分けもシールに頼る部分があります。全塗装や改造を行う場合には、合わせ目消しや後ハメ加工などの工作が必要になるでしょう。
そのため、素組みでは付属シールを活用して手軽に楽しみ、さらに手を加えたい場合は合わせ目処理や塗装、ディテールアップへ進むという、幅広い楽しみ方ができるキットです。
パラス・アテネの立体物としての魅力を楽しみたい『機動戦士Ζガンダム』ファンはもちろん、重武装MSやティターンズ系MSをコレクションしているモデラーにも注目したいHGUCキットです。

