
はじめに
『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するオーブ軍の可変モビルスーツ「ムラサメ改」が、HG 1/144スケールで登場!
本キットは、旧HGムラサメから約18年を経て完全新規設計で商品化されたキットです。SEEDアクションシステムによる優れた可動性能に加え、パーツ差し替えによってモビルスーツ(MS)形態とモビルアーマー(MA)形態を再現できます。
成形色による色分けも良好で、素組みでも設定に近い仕上がりを楽しめるのが魅力です。一方、脚部の接地性や一部の塗装省略箇所など、製作時に確認しておきたいポイントもあります。
この記事では、HG 1/144 ムラサメ改の基本情報や付属品、可動ギミック、ランナー構成、色分け、合わせ目、塗装ポイントなどを詳しく解説します。
主なおすすめポイント
HG 1/144 ムラサメ改の魅力は、MS・MA両形態の完成度と、現代のHGシリーズにふさわしい可動性能にあります。
主なおすすめポイントは以下の5つです。
- MS・MA両形態を高い完成度で再現:パーツ差し替え式を採用し、それぞれの形態でバランスの取れたフォルムを実現しています。
- SEEDアクションシステムによる優れた可動性能:肩や胴体、股関節などが幅広く可動し、躍動感のあるポージングを楽しめます。
- 成形色による色分けが良好:頭部や機体各部のカラーリングがパーツ分割で再現されており、素組みでも見栄えのよい仕上がりです。
- 量産機ならではの編隊展示に最適:増槽やMA形態用パーツが付属し、複数機を組み合わせたディスプレイにも向いています。
- 価格に対して充実した内容:税込2,750円で、完全新規設計の本体に加え、武装や変形用パーツ、優れた可動機構を備えています。
MS形態でのアクションポーズはもちろん、MA形態で航空機らしいシルエットを楽しめる点も、本キットならではの魅力です。
商品概要・特徴
HG 1/144 ムラサメ改は、2024年公開の劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場する、オーブ軍の量産型可変MS「ムラサメ改」を立体化したキットです。
ムラサメ改は、従来のムラサメを改良した機体で、オーブ軍の主力機として運用されています。アークエンジェルの護衛などで活躍し、飛行可能なMA形態への変形機構を備えているのが特徴です。
設定上は旧型ムラサメをベースとしながら、装甲形状などに変更が加えられています。特に、旧型の前進翼から後退翼へと変更された翼形状は、外観上の大きな違いです。
本キットは、2006年に発売された旧HGムラサメの改修版ではなく、完全新規設計で開発されています。
現代のHGシリーズに合わせてプロポーションや可動機構が見直されており、旧キットから大きく進化した内容となっています。
また、MS形態とMA形態の両方を再現できるため、劇中の戦闘シーンを再現したり、複数機を並べてオーブ軍の編隊をイメージした展示を楽しんだりすることも可能です。
発売情報・価格
HG 1/144 ムラサメ改の基本情報は以下のとおりです。
- 商品名:HG 1/144 ムラサメ改
- 登場作品:劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』
- 発売元:BANDAI SPIRITS
- ブランド:HG(ハイグレード)
- 発売日:2024年10月
- 参考価格:2,750円(税込)
また、本キットとは別に、2026年12月には「HG 1/144 ムラサメ改(初期生産型)」の発売が予定されています。
こちらは『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ZERO』に関連する商品で、ダークブルーやブラックを基調としたカラーリング、模擬戦用ライフル、ミサイルを廃止した仕様などが特徴です。参考価格は2,970円(税込)となっています。
通常版とはカラーリングや武装構成が異なるため、ムラサメ改のバリエーション機としても注目したい商品です。
商品仕様
HG 1/144 ムラサメ改の主な商品仕様をまとめました。
- スケール:1/144
- 全高:約135mm
- ポリキャップ:ポリキャップレス仕様
- ランナー構成:A、B1、B2、C1、C2、D1、D2、E1、E2、SB-13
- ランナー枚数:全10枚
- 変形方式:パーツ差し替え式
- 可動システム:SEEDアクションシステム
本キットは、ポリキャップを使用しないポリキャップレス仕様です。関節部には現代的な構造が採用されており、組み立てやすさと可動性能の両立が図られています。
ランナーはA、B1、B2、C1、C2、D1、D2、E1、E2、SB-13の構成です。
B1とB2には、腰部などに共通するパーツが含まれています。こうした構成は、MS・MA両形態をパーツ差し替えで再現する設計と関係しており、形態ごとのフォルムを整えやすいのが特徴です。
付属品
HG 1/144 ムラサメ改には、本体に加えて各種武装やMA形態への組み替えに必要なパーツが付属します。
主な付属品は以下のとおりです。
- ビームサーベル×1
- ビームライフル×1
- シールド×1
- MA形態用パーツ×1
- 増槽パーツ×2
- シール
- 組立説明書
ビームライフルは、73式高エネルギービーム砲「ホノイカズヅチ」を再現した武装です。
フォアグリップは収納・展開が可能で、MS形態での射撃ポーズに対応しています。また、MA形態では主翼に接続できるため、飛行形態での武装配置も再現できます。
シールドは防御用装備として使用できるほか、MA形態では機首の一部を構成します。
MA形態用パーツを使用することで、MS形態とは異なる航空機らしいシルエットを再現可能です。
さらに、増槽パーツが2個付属しているため、装備の組み合わせによってディスプレイに変化をつけられます。
量産機らしく複数機をそろえたい場合にも、武装や形態の違いを利用した展示を楽しめる内容です。
可動ギミック
HG 1/144 ムラサメ改は、SEEDアクションシステムを採用しており、全身の各関節が幅広く可動します。
可動範囲を生かすことで、劇中の戦闘シーンをイメージしたポージングや、ビームライフルを構えた射撃姿勢などを再現できます。
頭部・首
頭部と首が可動し、視線の向きや頭部の角度を調整できます。
射撃ポーズや飛行をイメージした姿勢など、ポージングに合わせて自然な表情をつけられます。
胴体
胴体には三分割構造のジョイントが採用されており、複数の部分が独立して可動します。
上半身をひねった姿勢や前傾姿勢などをつけやすく、全身を使った躍動的なポージングに対応しています。
肩・上腕・肘
肩はスイング式のボール軸接続で、腕を前後に動かしやすい構造です。上腕には回転可動があり、腕の向きを調整できます。
肘には二重関節が採用されているため、腕を深く曲げることが可能です。
これらの可動機構により、ビームライフルを構えるポーズや、ビームサーベルを振りかぶるポーズなども再現しやすくなっています。
手首
手首はボール軸で可動します。
付属する武器持ち手を使用して、ビームライフルやビームサーベルを持たせられます。
股関節・膝
股関節にはロール軸可動が設けられており、脚部の向きを調整できます。
膝は二重関節となっているため、深く曲げたポーズにも対応しています。
ただし、脚部の接地性にはやや注意が必要です。大きく脚を開いたポーズや重心が偏る姿勢では、足裏の接地状態を確認しながら調整するとよいでしょう。
足首・つま先
足首はボール軸で可動し、つま先にもヒンジ可動が設けられています。
足先の角度を調整できるため、ポージング時の接地状態を整えやすくなっています。
一方で、ポーズによっては安定性を確保しにくい場合もあるため、長時間の展示にはアクションベースなどのスタンドを使用する方法もおすすめです。
フロントアーマー・サイドアーマー
フロントアーマーとサイドアーマーは可動式です。
サイドアーマーには、ビームサーベルの柄やエネルギービーム砲をマウントできます。
武装の収納状態を再現できるため、武器を持たせない状態でも設定に沿ったディスプレイを楽しめます。
MA形態への組み替え
本キットは完全変形式ではなく、一部パーツを差し替える方式を採用しています。
MA形態への組み替えでは、バックパックや胸部パーツ、両腕、両脚などを取り外し、専用フレームや各パーツを組み合わせて戦闘機形態を完成させます。
変形機構そのものを複雑にしないことで、MS形態とMA形態の両方で形状を整えやすいのがメリットです。
完全変形にこだわる人には好みが分かれる部分ですが、各形態の見栄えを重視する場合には魅力的な構造といえます。
パッケージ

パッケージは、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するムラサメ改のイメージに沿ったデザインです。
MS形態の機体が大きく描かれており、量産機らしいシャープなフォルムが印象的です。
モデリング解説
ここからは、HG 1/144 ムラサメ改を製作する際に押さえておきたい色分けや塗装、合わせ目、加工のポイントを解説します。
色分け
本キットは、成形色による色分けが良好です。
頭部や全身の差し色はパーツ分割によって再現されており、素組みでも設定に近い外観を楽しめます。
特に頭部は、フェイス部の色分けがほぼ再現されているため、ツインアイやマスクの印象が明確です。
細部まで塗装しなくても機体の特徴が伝わりやすく、初めて製作する人にも取り組みやすい内容となっています。
一方で、一部には塗装が省略されている箇所があります。
主なポイントは以下の2つです。
- 下腿部スラスター内部:内部の色分けが省略されているため、塗装するとディテールが引き立ちます。
- 翼下ミサイルの先端:設定色の赤色が再現されていないため、部分塗装によって完成度を高められます。
これらは面積の小さい箇所なので、部分塗装だけでも見栄えの向上を期待できます。
塗装・仕上げ例
HG 1/144 ムラサメ改は、部分塗装やスミ入れを加えることで、より引き締まった仕上がりを目指せます。
おすすめの塗装・仕上げ方法を紹介します。
1. スラスター内部を塗装する
下腿部のスラスター内部は、メタリック系やダークグレーなどで塗装すると、外装とのコントラストが生まれ、立体感が増します。
塗装面積が小さいため、筆塗りでも比較的作業しやすい部分です。
2. 翼下ミサイルの先端を赤色で塗装する
翼下ミサイルの先端をレッドで塗装すると、設定に近いカラーリングになります。
小さな部分ですが、翼の下に配置されるパーツなので、MA形態で展示した際にもアクセントになります。
3. シール使用部を塗装で仕上げる
シールを使用する箇所は、必要に応じて塗装に置き換えることで、表面の質感を統一できます。
クリアパーツのような表現を目指す場合は、使用する部位や設定色に合わせて仕上げ方を検討するとよいでしょう。
4. スミ入れでディテールを強調する
翼や脚部には細かなモールドが配置されています。
グレーやブラック系のスミ入れ塗料を使用すると、モールドが強調され、機体の情報量が増します。
明るい成形色の部分にはグレー、濃い色の部分にはブラックなど、下地の色に応じて使い分けるのもおすすめです。
5. トップコートで質感を整える
仕上げには、好みに応じてつや消しや半光沢のトップコートを使用するとよいでしょう。
つや消し仕上げは、オーブ軍の量産機らしい落ち着いた質感を演出できます。
一方、半光沢仕上げは、MA形態の航空機らしい印象を強調したい場合に向いています。
トップコートを使用する際は、シールや可動部、組み替え部分への影響を確認し、必要に応じてマスキングなどの対策を行いましょう。
合わせ目・加工例
本キットは現代的なパーツ分割が採用されており、目立つ合わせ目は比較的少ない構成です。
外装の分割方法も工夫されているため、素組みでも見栄えを確保しやすくなっています。
ただし、MS・MA形態を組み替える構造上、パーツの取り付け部分や接続部には注意が必要です。
組み立て時には、以下のポイントを確認しましょう。
組み替え部分の保持力を確認する
MS形態とMA形態を切り替える際には、一部のパーツを取り外して組み直します。
そのため、組み替えを繰り返す場合は、接続部分の保持力やパーツ同士の段差を確認しながら作業すると安心です。
無理にパーツを引っ張ったり、必要以上の力を加えたりすると破損につながる可能性があるため、説明書に沿って慎重に組み替えましょう。
脚部の接地性に注意する
脚部はポーズによって接地性にやや難があるため、直立展示では足裏の接地状態を確認することが大切です。
安定した展示を重視する場合は、アクションベースなどを活用すると、浮遊姿勢や飛行ポーズも含めて幅広いディスプレイを楽しめます。
複数機を並べて展示する
ムラサメ改は量産機という設定を生かし、複数機をそろえて展示するのもおすすめです。
増槽の有無や武装の組み合わせを変えたり、MS形態とMA形態を混在させたりすることで、編隊飛行や戦闘シーンをイメージしたディスプレイを楽しめます。
単体での完成度だけでなく、複数機を組み合わせた際にも魅力を発揮するキットです。
モデルとしての評価
素組み評価
HG 1/144 ムラサメ改は、素組みでも完成度の高い仕上がりを楽しめるキットです。
シャープなプロポーションに加え、成形色による色分けが良好で、頭部や機体各部の特徴がしっかり再現されています。
SEEDアクションシステムによる可動性能も優れており、射撃ポーズや格闘ポーズなど、さまざまなアクションポーズに対応しています。
特に評価したいのが、MS・MA両形態の完成度です。
本キットは完全変形式ではなくパーツ差し替え式を採用していますが、その分、各形態のフォルムを整えやすい設計になっています。
MA形態は戦闘機らしいシルエットが美しく、MS形態とは異なる魅力を楽しめます。
一方で、注意したい点もあります。
- 脚部の接地性はポーズによって調整が必要
- 下腿部スラスター内部や翼下ミサイル先端などに塗装省略箇所がある
- MS・MA形態の組み替えに伴い、細かなパーツの取り扱いに注意が必要
とはいえ、全体としては組み立てやすく、可動や変形ギミックも楽しめる内容です。
素組みで完成させたい人はもちろん、部分塗装やスミ入れを加えて完成度を高めたい人にも向いています。
人気・コレクション性
ムラサメ改は、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するオーブ軍の量産型可変MSです。
劇中では複数機が運用されており、ムウ・ラ・フラガの搭乗機としても印象に残る機体です。
主役級のガンダムとは異なる量産機ならではの魅力があり、SEEDシリーズの世界観を再現したいファンにとって、コレクションに加えたい機体のひとつといえるでしょう。
また、旧HGムラサメから大きく刷新された完全新規キットである点も注目ポイントです。
現代的な可動機構と、MS・MA両形態を再現するギミックを両立しており、単体で楽しむだけでなく、複数機を並べた展示にも適しています。
特に、MS形態とMA形態を混在させた編隊展示は、量産機であるムラサメ改ならではの楽しみ方です。
複数機をそろえることで、劇中の部隊運用をイメージしたディスプレイを再現できます。
結論・総評
HG 1/144 ムラサメ改は、『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場する量産型可変MSを、現代のHGシリーズの仕様で楽しめる完成度の高いキットです。
シャープなプロポーション、SEEDアクションシステムによる可動性能、成形色による良好な色分けに加え、MS・MA両形態を再現できる点が大きな魅力です。
特に、パーツ差し替え式を採用することで、MS形態とMA形態それぞれのフォルムを整えやすくなっています。
価格は税込2,750円で、武装や変形用パーツも付属しており、幅広い楽しみ方ができる内容です。
購入・製作を検討している人に向けて、おすすめのポイントを整理します。
- 素組みを重視する人:おすすめ。成形色による色分けが良好で、部分塗装を加えなくても見栄えのよい仕上がりを楽しめます。
- 可動やアクションポーズを重視する人:おすすめ。SEEDアクションシステムにより、躍動感のあるポージングが可能です。
- MA形態を重視する人:特におすすめ。パーツ差し替え式ながら、航空機らしい美しいフォルムを再現できます。
- 安定した接地展示を重視する人:やや注意。ポーズによって脚部の接地性に差があるため、スタンドの使用も検討するとよいでしょう。
- 量産機の編隊展示を楽しみたい人:特におすすめ。複数機をそろえ、MS・MA両形態や装備の違いを組み合わせることで、展示の幅が広がります。
また、2026年12月には「HG 1/144 ムラサメ改(初期生産型)」の発売も予定されています。通常版とは異なるダークブルーやブラックを基調としたカラーリング、模擬戦用ライフルなどが特徴で、ムラサメ改のバリエーション機として注目したい商品です。
通常版をすでに所有している場合でも、カラーリングや武装の違いを楽しめるため、コレクションの幅を広げたい人はチェックしてみるとよいでしょう。
MS形態とMA形態の両方を楽しめるHGキットを探している人や、『SEED FREEDOM』に登場する量産機をそろえたい人には、HG 1/144 ムラサメ改をおすすめします。

